「メルマガなんてもう、オワコンなんでしょ?」〜LINE公式を導入してみた話〜
フラスコ代表、安田です。最近は交流会に良く行っているので、LINE公式のコンサルの方とも良くお会いします。お話を聞くと当然ながら大筋「LINEはメルマガよりも優れている」ということなのですが、私はちょっとだけそれを疑ってまして。
プッシュ型のツールは2択
ビジネスというのはリストを集めることだという内容のブログを以前に書きましたが、リストを集めたらそこに情報を送ることになります。こういうメディアを、プッシュ型っていいます。ブログとかSNSはこちらから情報を送るというよりは「見つけてもらう」必要があるので、プル型ということになりますね。
集客をする上ではプッシュ型のメディアが重要になるのですが、そのプッシュ型のメディアは事実上、メルマガとLINE公式の2択です。Facebookメッセージや電話、もしかしたら手紙も使えそうなものですが、ビジネスという意味ではもうほぼこの2択です。LINEのコンサルの方も必ず、「メルマガかLINEか」という説明の仕方をします。
そういう立場の人に言わせると、LINEは利用者も多くて開封率や反応率もメルマガと比べて圧倒的に高く、双方向でスピーディーなやり取りができるから、LINEを使わない手はない!ということになるのですが、もちろん一理はあるものの、ことはそう単純ではないと思うんです。これはまあ、私がメルマガ派だから、というのもあるかもしれませんが。
LINE公式が優れている点
今回実際に試してみてより深く理解をしましたが、確かにLINE公式が優れている点はたくさんあります。国内に関して言えば8,000万人超とも言われるユーザーの幅は広く、Facebookやメールを使わない人もカバーしています。女性や子供はもちろん、お年寄りなんかも「孫とやり取りをするために」と言ってアカウントをお持ちだったりもします。
実際うちも、家族でのやり取りはLINEです。子供たちはまだFacebookやメールは使ってません。確かに開封率も反応率、何より反応のスピードはすごく良いですね。メールと比べるとレスポンスが得られやすいのも良いところですよね。細かな設定が弱点と言われていましたが、Lステップなどのツールを使えばそれもカバーできます。
メルマガが優れている点
こうしてみるとメルマガなんて化石のようなツールだと思えてきてしまうのですが、メルマガにも良いところはあります。私のような中年男性(苦笑)にとっては、LINEはちょっと鬱陶しいと感じます。どんどん未読が付いて溜まっていくのが嫌なので、すぐブロックしちゃうんですよね。ブロックするしか解除の方法がないのも残念なところです。
LINEに馴染んでいる人からは想像できないと思いますが、メルマガの方が登録するハードルが低いんです。配信する側からすれば、歴史があるのでメルマガスタンドの機能が充実していて、タグを付けたりして細かなマネジメントができるのも良いところです。マーケティングオートメーションとも相性が良いんですよね、今のところ。
LINEと比べると書くことができる文字数も多いのが、私にとってはメリットです。まあこれは、あんまり長い文章を書きたくない人からみるとデメリットでしかないので微妙ですが。なのでブログの途中で結論を述べると、「好みで決めたら良いんじゃない?」ということになります(笑)。
LINE公式を導入してみた
ただそれを言っていると「安田さんはもうおじさんだから、LINEの良さが理解できないだけなんでしょ」と言われるのが癪に障るので、今回ちょっと、ある特定の目的に限ってLINE公式を導入してみました。メルマガとLINEを完全に並行して運用する意味は、あんまりないと思うので。
その目的とは、ダーウィンキャンペーンに登録頂いた方との交流です。キャンペーンの中では「感想をフォームに書いて下さいね!」ということをやるのですが、フォームよりLINEの方が書きやすいし、こちらも反応しやすいなって思ったので。どんな感じに使うのか気になった方は、キャンペーンにご登録してみて下さい(それ意外ではLINE公式に登録できません)。
話が行ったり来たりしますけど、ちょっと試してみた結果、ぶっちゃけ「やっぱりLINE公式って良いな」って思いました(笑)。今からビジネスを始める人、特に女性や若者ターゲットのビジネスであれば本当にLINE一本でも良いかもです。ちょっと数が増えるとコストが高くなるのと、セキュリティや機能など考えると若干頼りない感じがしますが、これは好みと言われたらそれまでですね。
あとメールと違って特定プラットフォームへの依存ということは確かにリスクなのですが、さすがにサービス終了の可能性は向こう数年、かなり低いかと。
うちはメルマガ主力でやっていく
ということで、やや挑発的に書き始めた当ブログ記事ですが、「LINEも良いよね」ということになりました。ただフラスコとしては、引き続きメルマガ中心でやっていきます。ダーウィンのキャンペーンで、もしかしたら他のマーケティングオートメーションでもLINE公式を補助的に使いつつ、あくまで主力はメルマガで。
「メルマガなんてオワコン」とはプロの人は絶対に使わない表現ですが、これからビジネスを始める人からはいつもそういう感じで相談されます。そんなこともないですよ。どちらかをしっかりやる、ということは必要ですが、片方が良くて片方が悪いというような単純なものではありません。どっちでも、お好きな方で。
もしどちらにしようか迷っているのであれば、どちらも触ってみたら良いんじゃないですか。しっくり来た方に本腰を入れる、ということにしたら良いと思います。どちらにしても結論としては大丈夫ですが、どちらにしようか迷って行動が止まる、というのが一番もったいないですから。