東京オリンピックについて思うこと
フラスコ代表、安田です。あまり時事ネタについてはブログに書かないのですが、これに関してはだいぶモヤモヤしているので、ここで吐き出しておきます。特に何か役立つことはありません(いつもながら?)。王様の耳はロバの耳!
オリンピックに対する想い
総理大臣とかが熱く語る前回の「東京オリンピック」については、なんの想いもありません。そもそもいつだっけ、と調べたら1964年なんですね。57年前。そりゃ、生まれてないから記憶はないよなあと。
当時子供だったおじいちゃんおばあちゃんたちが、熱い想いで実現した今回の東京オリンピック誘致だったのでしょう。若者はそもそもあんまり興味がない。そこにコロナが来て、その年代の方々のマインドが冷え切ってしまった。
ツイてないなって思います。お年寄りも「あの感動と興奮を、若い世代にも味あわせてあげたい」という善意だったんでしょうけどね。老婆心ってやつです。実際、ちゃんとやれれば、感動と興奮は財産として残ったはずだとも思います。
人事と失言をめぐるごたごた
そこにきてまた、国立競技場のデザイン問題から始まり、現在・過去の失言をめぐる解任・辞任の嵐。地合いとしてコロナで雰囲気が悪く、その上に時代的にポリティカル・コレクトネスの大きな流れもあり、激しくごたごたしました。
個人的な考え方としては、失言は失言、責任は責任、功績は功績、作品は作品、過去は過去と思います。それぞれ切り分けて考えたい。失言しない人なんていないし、それが過去何十年もさかのぼってとなったら、適任者は誰もいなくなります。
じゃあ何を言っても良いのかというと決してそんなことはなくて、時代のルールに沿った行動は必要だなとは思います。SNSで形成される雰囲気としての「世論」で、今の時代のルールによって過去の発言を裁くことに対しては、大きな違和感があります。
ブルーインパルス
まあそんなこんなで、そうは言っても雰囲気としての「世論」の影響は私も避けては通れず、オリンピックには乗り気になれずにいました。一昨日もそんな気分のまま、いつものように新宿御苑のベンチでぼ〜っとしていたんです。
ちなみに書く機会がなさそうなので書いておくと、新宿御苑をぶらぶら散歩するのは、最近の私の重要な日課になりつつあります。おじいちゃんみたいな感じがしますが、脳を休めて新しい発想を出すために、重要だと考えているんです。
ともかくその御苑で一昨日、轟音とともに頭上を通過していったものがありました。6機のT-4、ブルーインパルスです。本番に備えた予行演習だったのでしょう。煙こそ白かったものの、アクロバットもやっていました。
正直、ブルーインパルスを生で見たのは初めてだったのですが、それは私の中に強烈なインパクトを残しました。ひとことでいうと、かっこいい!音も良いですよね!(語彙力)
開会式は家族で観る
でまあ、はっと目が覚めたような感じがして。60年に1回の世界的規模のお祭りが目と鼻の先(オフィスから国立競技場が見えますから)で行われるのに、何を斜に構えて冷笑的な態度を取っていたのだろうかと。乗るしかない、このビッグウェーブにと。
ということで、昨日はサッカーの南アフリカ戦を観ました。これからブルーインパルスの本番を御苑に(笑)観に行きますし、夜の開会式は家族で観ます。もちろん、テレビでということにはなりますが、子供たちに見せておこうと。
半分は、ぐだぐだになった開会式を残されたクリエイターたちがどのようにリカバリーしているのかという火事場見物のような悪趣味もあり。そんなことも含めて、私の中で急速にオリンピック熱が高まってきたんです。
オリンピックとの付き合い方
もともと私は、スポーツ観戦には興味がありません。ひいきのチームなんてのもありませんし、日本とどこかが戦っていてもどうしても日本に勝って欲しいともそれほど思いません。だって、同じにんげんだものくらいの博愛主義で観ます。
そもそも、経済的なメリデメはもともと微妙なオリンピックを無理に東京でやる必要もないし、まあやるんだったら1試合くらい、記念に家族で観に行こうかなくらいの感覚でした。子供たちの思い出にはなるかな、くらいの。
こんな感じで行って戻って、結果としては東京オリンピックがフラットに開催された世界線よりも、今の私は盛り上がっています。世間が盛り上がらないなら、自分は盛り上がっちゃおうかな、という逆張り思考もありますね。ひねくれてるとも言う。
まあでも、そこに世界最高レベルのスポーツという珠玉のエンターテイメントがあるのだから、楽しんでおけば良いんじゃないですかね。選挙で誰に投票するかとかは、またそのときに考えたら良いので。せっかくだから、楽しみましょう!