「学ぶ」「教える」「成功する」。誰もが「信用の器 フラスコ」を持ち、育てて、つながる10万人のコミュニティ・プラットフォーム

信用の器 フラスコ

専門知識を持ったコンサルタントが稼げないたった一つの理由

フラスコ代表、安田です。いまどきは誰でもコンサルタントになれます。今の私自身もコミュニティビジネスのコンサルタントという面もありますし。ただ、当然ながら稼げてない人も多いのですが、それって何が最大の原因だと思いますか?

スキルやノウハウが足りないのか?

ぶっちゃけた話をすると、単純に能力が足りない「自称コンサルタント」もたくさんいます。もうなんかそれ、趣味レベルじゃんって思うことがけっこう良くあります。自分はこれでうまくいったから、あなたにも教えますみたいな。

そういう人は本当に強みのあるところを活かして商品開発をするべきですし、専門分野については学び続けることも必要です。コンサルタントは誰でもなれますが、もちろんそういう自己研鑽・情報収集はしっかりやるのが前提です。

その上で、コンサルタントは稼げる人と稼げない人に分かれるよねっていう話です。すごく専門性があって、ばんばん売れそうなのにいつも苦しそうにしているコンサルタントは、何が足りないのでしょうか。

社長は教えて欲しくない

ここでポイントとなるのが、多くのコンサルタントのクライアントになるであろう「社長」とはいったいどんな「人種」でしょうかということです。なぜ社長なんてやっているのか、と言い換えても良いかもしれません。

誰かに指示・命令されるのが嫌だから社長をやっているんです(断言)。

それはもちろん、社長になったプロセスにはいろんなパターンはありますよ。それでも一般化して言えば、専門家とはいえ若いやつに上からモノを言われて、嬉しい社長というのはほとんどいません。

そこを専門性のあるコンサルタントの多くは、「社長、ダメですよこれじゃ。もっとこうしなきゃ」と上からモノを言ってしまうんですね。本人には自覚はないのでしょうけれども、これではうまくいくはずがありません。

話が聴けるかどうか

私が38歳で起業をしたとき、コミュニティを育てるかたわら、財務の経営コンサルタントとしても収入を得る計画でした。ライフワークとライスワークという考え方です。クライアントになってくださった社長さんには失礼な話なのですが。

ともかくその関係性を成立させるにはどうしたら良いか。どう考えても大御所のように上からモノを言うスタイルでは成立しない、と気づいたんです。かと言って「何でもやります」と下から入っても単価が下がってしまい、ビジネスとして成立しません。

悩んだ結果、コーチングを学ぼうということになりました。コーチングというのはコミュニケーションのスキルで、相手の想いを引き出したり考えを整理するのに向いています。社長の想い・考えを引き出すことができれば、専門性も活かせると思ったんですね。

結果、起業したばかりにも関わらず1時間3万円とか5万円といった高単価で、長期に渡る契約を何件も受け、中小企業向けのコンサルタントとして実績を残すことができました。コンサルティングだけではなくセールスの場面でもコーチングが大いに威力を発揮したことは、言うまでもありません。

コンサルとして信頼されるにはスキル・ノウハウや実績・経験はほとんど関係なくて、コミュニケーションなんだなってことを確信しました。

「コーチ」だけでも稼げない

ところで、世間のコーチングスクールでは「プロコーチとして活躍!独立!」ということを盛んに宣伝しています。もちろん実際にコーチとして立派に稼いでいる方はたくさんいますが、私はこれについては「どうかな?」と思っています。

あまり「コーチで独立」とは言わないほうが良いのではないかと。確かにコーチングを学ぶと、「すごい!これでどんな人の、どんな悩みも解決できる!」という興奮があります。これは魔法の杖ではないかと感じるんですね。

それは確かにそういう面もあるのですが、そのことに価値を感じる人をどのように集めるか。セッションを高額化して、パッケージ化してなどなど考えていくとシンプルな「コーチ」としての起業は、ビジネス的にはなかなかしんどいなと思っています。

コミュニケーション手段としてのコーチング

異論反論もあるでしょうが、私は、コーチングはコミュニケーションの「スキル」だと認識しています。少なくともビジネスをするなら、必須のスキルとすら考えています。

ごく一部のトップレベル・カリスマ的なコーチを除けば、それ自体は商品ではないと。商品としては弱いという表現の方が穏当でしょうか。しかし、コーチングは商品の「材料」であり、商品ではないと考えるとすっきりします。

5千円とか1万円のファーストキャッシュ(最初の1円)を得るためにコーチングセッションを活用するのは、良いでしょう。副業として趣味的にコーチをするのも素晴らしい。ただ家族を抱えて起業をするのに、コーチはお勧めしません。

あなたが持っている強みを活かしつつ、それとコーチングのスキルを組み合わせて強い「商品」を作るべきです。コーチングはそれ自体、商品ではない。このことだけ気をつけて頂ければ、「コーチングはビジネスをする人なら全員、学んだ方が良い」と胸を張って主張できます。

今後、フラスコノートコーチという新しい資格を認定するので、改めてこの点、確認しておきたく筆を取りました。コーチで独立は、お勧めしません!(笑)

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