中学生になった息子に贈る、テスト勉強のアドバイス
フラスコ代表、安田です。息子が中学生になって、初めての中間テストで右往左往しているのでついいろいろと言ってしまうのですが、これってビジネスでも同じだなと思うので、まとめておきます。
「できなかったらどうしよう」は時間のムダ
「テストで漢字が書けなくて、減点されるかも」「塾もあるし部活もあるし、宿題もあって時間が・・・」とか言ってるので、「そう思うなら、漢字の勉強しなよ。まさに今。それを心配している間に！」と少しイラッとしてしまいました。
いや大前提として、息子は自分とは別の人格なので、テストで点を取れるか取れないかはどうでも良いんです。まあこれが大学受験ならできれば受かって欲しいですけど、人生トータルで考えても中１の中間とか、盛大に失敗すれば良い（笑）。
ただこの、悩むだけで考えない、心配だけして行動しないというのが起業でも共通する典型的な「うまくいかない方法」なので、ちょっといろんな人の事例を思い出してしまったというか。イラッとしたのは反省しています。
テスト範囲を知り、目標を決める
なので心から助けを求めてくるまでは静観することに決めました。まあ大学受験とまでは言わず、高校受験までにはテクニック的なものは少しずつ伝えていこうかと。それでもやはり見てて心配なのは、行き当たりばったりなところです。
まず、テスト範囲を明確に把握していないような発言がちらほら。「そこは出るはず」「出ないかも」とかね。そんなの全部、明示されているはずだから最初に確認すべきです。もっと言えば、どの科目で何点を目指すのかも決めるべき。
まあ難易度がわからないのでなんとも言えないところがありますが、数学は得意だから90点くらいかな、とか他の科目は80点を目指すか、くらいの。「全部100点を目指す」という目標は効率が悪いのでお勧めはしませんが、やりたかったらやれば良いです。
やるべきことを全て書き出す
で、目標を決めたらやるべきことを全部、ノートなどに書き出しましょう。これは塾や学校の宿題も含めてです。「あれもやらなきゃ、これもしなきゃ」と言いながら結局は何もせずに１日が終わる。これが最悪の時間の使い方です。
だったらまだ、全部書きだした上で「今回は漢字は一切やらない」などと決める方がマシです。ただし、テストが終わってから小学生で習った漢字から復習して、弱点を消しておくと決めるなら、です。
内申点ということもあるでしょうが、より大きくは高校受験なり大学受験なりが勉強の目的（本質的にはもっと大きいのですが、目標設定としてはこれくらいが）なので、そこから逆算してやるべきことを把握していくのが良いのです。
厳密な学習計画を立てるのはあまり意味がありません。どうせそのとおりにやらないから。でも「やるべきことは全体ではこれで、今日はこれだけはやる」と決めることには意味があります。コツは頭の中だけではなく、書くことです。
ワクワクすることからやらない
静観すると言いつつこれは口に出してしまったのですが、妻が「ワクワクすることからやったら良いよ」っていうスピリチュアルなアドバイスをしていたので、「いやそれは違う。やるべきこと、効果の大きいところからやるべきだ」と。
ワクワクすることからやったら、最後にワクワクしないことばっかりが残ってしまうので。それ、最悪です。ワクワクすることはやる気が出ますが、そもそもやる気が出たら勉強する、やる気を出して勉強するという前提が間違っています。
テスト勉強は「やる必要がある」とは私は思いません。別にやらなくても良いのですが、単に「やると決めたこと」なのであれば、やる気など不確かなものを待たず、ただすぐに始めるべきです。やっているうちに、作業興奮という作用で頭が乗ってきます。待っていてもやる気なんて、出ませんから。
さっさとやって、早く寝る
で、もう一つ言ってしまった（結構言ってる）のが「やりたかったら、テスト前は夜遅くまでお勉強しても良いよ」という妻に対して「いや、どうせ昼間だらだらしてるんだから、さっさとやって早く寝なさい」です。
夜遅くまで勉強して、良いことなんて一つもありません。「頑張った」という単なる自己満足だけ。睡眠不足は記憶を妨げ、頭のキレを失わせ、メンタルを害します。夜遅くまでやって良い、となれば取り掛かる時間が遅くなるだけです。
あのマンガ『ドラゴン桜』ですら、ドラゴン桜１では「四当五落」とか言ってたのが、ドラゴン桜２では「しっかり睡眠を取れ！」に変わりました。睡眠が学習に及ぼす効果について、科学的な裏付けは十分です。さっさとやって、早く寝る。
というのが全部、ビジネスと一緒だよねと思ったという話。もちろん大成功するためにはもう少し要素が増えますが、月100万円稼ぐとかそんなレベルであれば、勉強と同じです。やるべきことをやったら、それだけでうまくいきますよ。
