「稼ぐためのミッション」を作る必要があるか?
フラスコ代表、安田です。クライアントさんとお話をしていて、ミッションとビジネスがつながっていないという話をしたら、この質問を受けました。稼ぐためにはミッションを作り直した方が良いですか、と。
ミッションとは
そもそもミッションとは何か、絶対的な定義はありませんが、私の考えはこういうものです。
- 使命感を持ってやること
- 事業をする根源的な理由
- 心の底から湧き上がる想い
あえて横文字を使う必要はないと感じる人は「使命」でも良いです。まあミッションという言葉には厳密には、キリスト教的な世界観も入り込んでいるような気もします。志などという表現を好む人もいますが、ほぼ同じ意味です。
天から与えられたにしろ自分の中から湧き上がって来たにしろ、それが自分がビジネスをする理由であり、生きる意味だというくらいの強い想いがミッションです。
ビジョンやバリュー(価値観)よりも上位の概念で、あまりころころ変えるものではありません。と言ってもビジネスを始めたばかりのころは、試行錯誤はするものです。私も何回か変えました。
「ある日突然、雷に打たれたようにミッションに目覚める」みたいなイメージを持っている人もいて、実際にそんなこともあるのかもしれませんが、基本は考え抜き、行動をする中で少しずつ見えてくるものだと私は理解しています。
ミッションは必要か?
起業の世界では、ミッションが必要かというのは一つの論点になっていて、そんなもの必要ないと言う主張をする方もたくさんいます。私はあった方が良いと考えているのですが、「まずは」必要ないということならわりと同意できます。
今月30万円稼がないと生活できない(なら本来は就職すべきですが、それは置いておいて)という方がまずはミッションから固めて・・・と考えていたら、いやいやまずは商品でしょって思います。作って、それを売りましょうと。
次は交流会に参加したりセミナーを整えることをすべきですし、コミュニティ作りや情報発信ですら、ミッションよりは緊急度は高いでしょう。はっきり言って、月100万円稼ぐためなら、ミッションは必要ありません。
ただ、ビジネスを長く続けていくとき、そして誰か他の人を巻き込んでいくときにミッションは重要になります。ミッションは長期的にあなたの気持ちを支える効果と、価値観が合った人とつながる効果が、大きいのです。
ビジネスと個人の関係は
純粋に「より良く生きる」という目的でミッションを定義している人もいるでしょうけれども、多くの場合はミッションという概念に出会うのは、ビジネスを始めてからでしょう。
上で書いた通り、スタートアップであれば人を何人も雇い始めてから、価値観の合わないメンバーも増えてこのままではバラバラになってしまうからミッションが必要だ、となるのが普通です。
究極、スモールビジネスにミッションは必要ない、という結論になりそうなのですが、私が提唱するコミュニティ・ビジネスは長い時間軸で考えます。ミッションがあれば、世の中に価値を提供していくという想いを長く保てます。長期的に活動し続けるために、必要という考え方なんですね。
スモールビジネスだと自分一人で始めることが多いのですが、個人のミッションとビジネスのミッションを分ける、ということをしがちです。私も最初はそうしていました。しかしこれ、混乱しやすいのでお勧めしません。
ミッションとビジネスの関係
ミッションは、
- 使命感を持ってやること
- 事業をする根源的な理由
- 心の底から湧き上がる想い
です。個人だったら、「自分の生きる意味」「根拠ははっきりしないが、押さえられない熱い想い」といったことになるでしょう。
それでも「ミッションは〜だけど、それとは関係ないことをビジネスにしています」なんてことは起こり得ないはずです。
そこで稼いだお金で寄付やボランティアをしている、将来的にそこに投資するための手段として今は違うことをやっているというなら、まだわかります。それでも、ミッションと全く関係ないことを手段としてうまくいくとはあまり思えませんが。
ミッションが「生きる意味」であるなら、ビジネスであれなんであれ、それと全く関係ないことにエネルギーを注いでいることは大きな矛盾です。やっていることに意味があるか、それをチェックするためのミッションだとも考えられます。
ミッションはAだけどビジネスはB、という考え方は、人生とビジネスが切り離されてしまっている状態です。これは、お金のブロックの一種でしょう。お金を稼ぐ、世の中に価値を提供するということが人生の一部になっていないのです。
つながっていないなら、どうする?
じゃあどうするの、という話になるのですが。直観的には、ミッションに合ったビジネスを構築しましょう、ということになりそうです。それもそうなのですが、私はどちらかというと「そのミッションは本物か?」と考えてしまいます。
『誰もが自由で、好奇心あふれる生き方ができる世界を創る』
これが私のミッションであり、フラスコのミッション、株式会社シナジーブレインのミッションです。生活とサービス、ビジネスのミッションが一致しているので、迷いがありません。迷っても、大きくブレずに判断することができます。
ビジネスにミッションを合わせようとか、ミッションに合っている感じのビジネスを作ろうと考えているうちはまだきっと、自分にとっての本当のミッションが見えていないんです。
そしてその多くの原因は、行動の量が足りないんです。ミッションを毎晩唱えるのも良いですが、ビジネスだったらお客さんに商品の価値を届けたり、情報発信をしたりして行動を積み重ねることで、見えてくる世界があるんじゃないかな、って思います。
「ミッションを固めるまで動き出せない」というのが一番、良くありません。最初は仮置きのミッションで十分ですので、行動しましょう。そして、少しずつあなたに合ったミッションを、見つけていって下さい。そうすれば「これだ!」っていう瞬間が、きっと訪れますよ。