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顧客獲得型セミナーに関する5つの誤解

フラスコ代表、安田です。スモールビジネスをやっている人がセミナーをやるなら、目的は一つのはずなのですが、それを見失って迷走している人が多いです。いや、もしかしたらそもそも知らずにやっているのかも。今日はちょっとそんな話を。

セミナーの目的はただ一つ

ここで取り扱うのはいわゆる「顧客獲得型セミナー」ってやつです。セミナーには顧客獲得型セミナーと情報提供型セミナーの2種類あると、遠藤章さんの本『顧客獲得セミナー成功法』に書いてあるので、読んでいない人は読んで下さい。必読です。

コーチ・コンサル・士業などのスモールビジネスで高額商品を作ってスモールビジネスをしている人にとっては、セミナーと言えば主に顧客獲得型セミナーを指します。少なくとも、独自に開催するセミナーはこちらになるはずです。

セミナーの目的はただ一つで、生々しく言うならセールス、あなたの商品を買ってもらうことです。もう少し婉曲に「行動を促す」みたいな言い方をしても良いですけど、同じことです。

情報提供型セミナーをやるなら

もちろん、そういう人が情報提供型のセミナーをやることもあるでしょう。誰かに呼ばれて、1時間何万円かもらって話をするパターンとか。企業研修なんかも、こちら側に属しますね。アンケートの結果が悪かったら次はないので、満足度が重要になります。

そういう情報提供型のセミナーをがんがんやって稼ぐ、というのも否定はしません。高額商品の販売だけではどうしても安定しないということで、そういうお仕事を頑張っている方もいらっしゃるでしょう。私は効率が悪いと考えているので、やりませんけど。

情報提供型セミナーに特化して、1万円で100人集めるなんていうビジネスの仕方もありますから、それはそれですごいことです。ただどうも、本来は顧客獲得型のセミナーをやるべき場面で、情報提供型のセミナーをしてしまっている人が多いんですよね。

誤解1.自分で集客するなんて情けない

ちょっと前置きが長くなりました。ここからはそんな顧客獲得型セミナーに対する誤解です。まずは、これが恥ずかしいからセミナーの主催なんてできない、という「専門家」の人が結構、います。実にもったいない。

大学教授や有名タレントでもなければ(そうだったらすみません)、人から呼ばれて求められるテーマで喋るだけで儲かるなんてことは、まずありません。そんなところでかっこを付けても、稼げていなかったらかっこ悪いですよね。

誤解2.参加者が少ないとかっこ悪い

これも同じです。「セミナーをやっても、せいぜい3〜4人しか呼べないから恥ずかしい」って言うんです。もったいないったらありゃしない。こういう人ってきっと、大勢を前に話すいわゆる「講演会」みたいなものをイメージしているんですよね。

顧客獲得型のセミナーは、3〜4人も集客できれば十分です。1人でも良いくらいです。むしろ、参加人数が増えてしまうと商品を買ってくれる人が減るので、逆効果です。私だったら、8人集められるなら、4人で2回に分けて開催したいくらいです。

誤解3.できるだけ多くの、役に立つ情報を伝えたい

セミナーをやっても、内容が「?」なことも多いです。やたらと情報を詰め込んでしまうんです。まあこれは私もやってしまいますし、気持ちはわかります。できれば参加者の方に喜んで頂きたいというサービス精神で、あれもこれも伝えたい、となってしまいますよね。

ただ、参加者の側から見ればそれはちょっと微妙です。そもそもそんなに多くの情報、人の頭には入らないんですよ。そして、情報を詰め込んで伝えたとしても、「行動してみよう」という気持ちにはなりづらいので、あまり意味がないんです。

誤解4.満足度を高めれば、商品も売れる

これはまあ、なかなか高度な話をしています。満足度とはなんぞやみたいな話です。アンケートの結果が大切なわけじゃないんですよね。アンケートで高い評価がついても行動にはつながらない、ということが実に多いんです。

これ、結果から逆算してセミナーを組み立てないと、こういうことになりがちです。というか、ほとんどのセミナーではこれが起こっています。「なるほどなるほど勉強になった・・・で?」っていう。実にまあ、恐ろしい話ですね。

誤解5.セミナーでセールスしてしまう

あと逆に、「海千山千のセミナーの達人です」っていう感じの人でも、これをやってしまっている人も結構います。せっかくセミナーに参加させてもらったのに、売り込まれてなんかすごい、申し訳ないというか残念な気持ちになってしまうんですよね。

きちんと個別相談まで含めて心理導線を設計していたら、売り込んだりする必要はないんですが。こういう人はセミナー自体は上手なことが多いので、もったいないことをするなあと思ってしまいます。

顧客獲得型セミナーはシンプル

ということで、セミナーのやり方はシンプルで本にも書いてあるのですが、うまく実践できている人はとても少ないです。もちろん私も完璧だとか言うつもりは全くなくて、実に奥の深い世界だなあといつもため息まじりでやっています。

それでもシンプルであることには違いないので、試行錯誤を繰り返しながら、いつも実験という感覚でやっています。ビジネスのプロセスの中核にセミナーはあって、少なくとも最初からこれをやらずにセールスするなんていう選択肢はないと思っているので、一生続く実験なのかもしれません。

今月のダーウィンのコンテンツはテーマが「セミナー・イベント」なので、今は頭の中がセミナーで一杯です。本質はシンプルで奥が深い、そういうセミナーの面白さが伝えられたら良いなと思いますが、しかし本当に奥が深くていつまでもコンテンツが完成する気がしません(笑)。

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