「サラリーマンを救う」という「苦しい戦い」を私があえてする理由
フラスコ代表、安田です。私がやってることは全て、サラリーマンだった過去の自分と似た状況にある人を救うためです。ただビジネスとして見た場合、ターゲットを会社員にするというのは得策ではありません。それでもやっているのはなぜか、考えてみましょう。
スモールビジネスの鉄則
あなたが対人サービスを前提としたスモールビジネスを始めるなら、そこには鉄則があります。それは、高額商品を開発することです。生活できるくらいの売上が60万円とすると、3千円の商品を200件売るよりも、30万円の商品を2件売る方が簡単です。
起業コンサルタントのほぼ全員が、ここは同意するでしょう。私は起業当初、この考え方がどうしても気に入りませんでした。対人でのセールスを前提とするならそれはそうだが、今はネットの時代だ。営業コストをかけずに、3千円を200件どころか、1,000件でも売る方法はあるはずだと考えたのです。
ただ残念ながら、これは間違いでした。いや厳密には、長期的にはもしかしたらそれも可能になります(フラスコはそういう「商品」です)が、最初の1年のキャッシュフローを考えるとそのやり方は現実的には取り得ません。「食っていく」ことを考えざるを得ないなら、高額商品の開発は必須です。
サラリーマンは「儲からない」ターゲット
そして、その観点からはやはりコンサルタントの意見が一致するのは「会社員ターゲットは儲からない」ということです。
あ、サラリーマンという言葉は悲哀を表現するためにあえて私が使っています。自分でビジネスパーソンとか会社員と思っている人だったら、大丈夫かなって。ターゲットっていうのはマーケティング用語です。なんか人をもののように扱っていて、あまりきれいな言葉ではないですけどね。マーケティング用語って、そういうのが多いんですよ。「リストを教育する」とかね。
それはともかく、サラリーマンの人って安定収入があるから、良いお客さんになりそうに思うかもしれませんね。でも違うんです。安定を大切な価値観と考えている人は、変化に対して投資できないんです。高額の講座で学んでも、そんなに給料が跳ね上がることもなく、投資が回収できないと考えがちです。つまり、高額商品が売れないターゲットなんです。
強いて言うなら、オンラインサロンならもしかしたら
投資・回収という考え方ではなくて時給をベースに判断をするので、高額の講座は「詐欺だ」と感じてしまいます。これが自分で事業をしている人だと、価値を感じてもらいやすいのでビジネスをする側はとても、楽です。それまで学んで来なかったサラリーマンが起業をする一瞬だけ、高額の投資をするのでだまされやすい。これがひよこ喰いの構造でもあります。
私もサラリーマン時代はそうでしたが、資格試験やビジネススクールなどある程度公的なお墨付きがあるものには寛容なのですが、セミナーなんかは怪しいと思っていましたし、メルマガに登録するだけでも怖いと感じます。ものすごく、疑い深くて腰が重いんですよね。
そこを解きほぐせば、月数千円程度の定額課金(サブスクリプション)型のサービスなら、可能性はあるかもしれません。お小遣いの範囲内で、長いおつきあいを前提にしたサービスなら。離脱率は比較的低く、優秀で好ましい性格の人が多いですから、サービスを提供する喜びはあります。ですがやはり「ビジネス」という観点では、儲からないというのが結論です。
過去の自分を救いたい
「だったら素直に、儲かることをやれよ」って思われるかもしれません。面と向かってそういうアドバイスをされたことも何度かあります。でもまあ、ただ儲かることをやっても、面白くないでしょって思うんです。どうせやるなら、自分にとって意義のあることをやりたいんです。
それは私にとっては、過去の自分を救うこと、過去の自分と同じような悩みを抱えるサラリーマンを助けることなんです。サラリーマンが合わなくて、「まるで奴隷のようだ」と感じながら日々ただ耐えていた自分。くだらないことにエネルギーを吸い取られて、好奇心が死んでいくと感じていたあの頃。
今の私は幸い、そういうハードルの高いビジネスを選びながらも5年という歳月を投資することで、「食っていく」ためではなくより面白そうな仕事、価値の高いことに専念できるようになりました。もはや、奴隷のようだと悩んでいた自分は解放されています。これからは、同じ悩みを持つ人たちと深く関わり、救っていく段階です。
誰もが自由で、好奇心あふれる生き方ができる世界を創る
新サービスの『ダーウィン』は、そういう背景でリリースしました。サラリーマンで、本気で起業をしたい人がそんなにたくさんいるとは思えませんが、それでもそういう人のために最適化したサービスをやりたかったんです。もちろん、そういういわば一番ハードルの高いところに合わせて作られたサービスなので、既に起業をしている方のお役に立てるのは間違いありません。
かつての私のような、合わないと感じながらも耐えているサラリーマンが本気で起業をして、自由と好奇心を取り戻していくことを全力でサポートしたい。そうすることで、世界はちょっとだけ、変わるんじゃないかなって本気で考えているんです。
フラスコは多くの人に実験室を提供して、長期的に少しずつ人生を変えていくための器です。ダーウィンは人生を、一気に進化させるためのフルサポートサービスです。ようやく、一番やりたかったことができるようになったなと感じているんです。ダーウィンについて詳しくはこちらから、ぜひご確認下さい。