「稼ぐ力」を身につける、正しい順番
フラスコ代表、安田です。「稼ぐ力」は3つもしくは4つに分解できるのですが、それをどんな順番で身につければ良いかは私も今まで試行錯誤してきました。ようやくベストと思える順番がわかったので、お知らせします。
「稼ぐ力」は4つに分解できる
今まで、「稼ぐ力」は3つに分解できると言ってきました。それは、
稼ぐ力=商品力×関係性構築力×情報発信力
ごく簡単に言うと「強い商品を持ち、目の前に人に信用され、多くの人に知ってもらえばビジネスってうまくいくよね」と。そういうことだったのですが、長期的に稼ぎ続けるということを考えた場合には、この発展版として守りも含めて安定的に稼ぎ続けるための「運用力」を加えた、
稼ぐ力=商品力×関係性構築力×情報発信力×運用力
の方が良いかなと最近では考えるようになっています。あ、この分解方法はどこかの教科書に載っているものではなく、私独自のものなのでご注意下さい。とはいえ今のところ誰かに否定されたりしたことはないので概ね、正しいのかなと思うのですが。
ただこの4つの力を、どの順番で身につけるべきかというところは私も考えが定まっていませんでした。サラリーマンなど安定した収入のある人なら関係性構築力から始めたら良い、という考え方がサークルモデルですし、「ともかく、まずはブログを書きましょう」とアドバイスすることもありました。
まず身につけるべきは「商品力」
本格的な起業を前提に考えるならば、最初に身につけるべきは商品力です。極端な話、何も商品がなければ、売上が発生することは決してありません。さらには競争力のある商品がなければ、生計が立つだけの売上は発生しません。商品が弱いとかける時間の割には稼げない、ということになり疲弊します。
ごくシンプルなビジネスモデル(とは言えませんが)としては、競争力のある商品さえあれば、あとはそれを知り合いのところに行って買ってもらえば当面は生きていけます。この「競争力のある商品」を持つことがまた、思うほど簡単ではありません。
5年、10年とビジネスをしている人でも、客観的に見て競争力のある商品を持っていないなんてことはざらにあります。その人は競争力のない商品を労働力で補って、なんとか今まで生き延びてきたのです。もちろんそれはそれで称賛に値することではあるのかもしれませんが、お世辞にも効率的とは言えません。
次が「関係性構築力」
とにもかくにも商品を作ったら、次にやるべきは関係性構築力の強化です。上の例では「知り合いのところに行って買ってもらう」でしたが、その知り合いを増やしたり、信用を高めたりすることです。言葉の範囲は狭くなりますが、セールス、と表現すればわかりやすいかもしれません。
関係性構築力は「目の前の人に売る」、という狭義のセールスよりは幅広い意味を持っており、交流会に参加したり紹介を得たり、セミナーを主催することによって見込み客との関係性を深めていくことも含みます。初めて会った人と商談まで至るプロセスまで含めた、スキル・ノウハウです。
サークルモデルではイベントの主催やオンラインサロンを通じてここを単体で延ばしていく、という考え方をしているのですが、「稼ぐ」ことにフォーカスした場合、競争力のある商品を持った上で取り組んでいった方が効率的であることは明らかでしょう。
そして「情報発信力」
3番めに来るのが情報発信力です。マーケティングと表現しても良いですね。ただこれ、商品がない段階で「とにかく情報発信から始めましょう」というアドバイスをしても、続かない人が圧倒的に多いです。それはそうでしょう。情報発信は地道な取り組みですし、目的が明確でない状態での発信は苦行でしかありませんから。
せっかくブログやYouTubeを始めても「楽しくない。ワクワクしない」と言って1ヶ月ももたずにやめてしまうのは間違いありません。だったらたとえ完璧なものでなくても商品なり、主催のイベントなりを持った状態で情報を発信し、少しずつでも成果を確認できた方がモチベーションは続きます。
なのでまず商品力、次に関係性構築力、それから情報発信力という順番が一番成果を出しやすく、自然な順番であると言えそうです。実際には時間のかかる関係性・情報発信に取り組みながら商品をブラッシュアップするというPDCAサイクルをずっと回すことは、言うまでもありません。
最後に「運用力」
そして、これは順番で迷うことはなく明確に最後なのが、運用力です。事業や金融資産への投資やシステム投資、チームビルディングを通して安定的に稼ぎ続ける「仕組みづくり」です。実は私はここが最も得意なのですが、今まで誰かに教えてきたことはありませんでした。
先に述べた「3つの力」がない状態で運用力の話をしても効果がありませんし、必要性を感じることもできませんし、何より意味がわからないと思うからです。私もそうだったのですが、最初から「安定したストックビジネス」を作ろうと考えると非常に時間がかかり、事業構築過程でのリスクはむしろ高くなります。
それよりは、素直に短期的に結果が出る部分からしっかりと固めて、最初はある程度忙しかったとしても安定したキャッシュフローを得ながら、じっくりと長期的な部分を構築していく、という順序で取り組むのが良いでしょう。できるだけ、シンプルに考えましょうね。あっそうそう、新サービス『ダーウィン』はこの考え方で作られています。詳しくはこちらからです。