本のプロモーションは、地味な書店巡りが主力
フラスコ代表、安田です。昨日ついに『新しい起業のかたち』が出版となりました。それはともかく、本のプロモーションすなわち、どうやったら本って売れるのでしょうか。意外と、書店に挨拶に行くことが主力だったりするんですよね。
プロモーションあれこれ
本のプロモーションなんていうと、なんだかカッコいい感じがします。マスメディアを使ったり、出版記念パーティーといった大きなイベントを仕掛けたりという華やかなことを想像するのではないでしょうか。あとはSNSを駆使したり、Amazonキャンペーンをする人も見かけますよね。
もちろんこういうことも多少は売上に結びつきますし、プロモーションには違いないのですが、本を売ろうと思ったら一番効果的なプロモーションは何かと言えば衆目は一致しています。それは「書店に数多く、挨拶に行くこと」です。いやあ、いかにも地味ですよね。
書店に行って何をするのか
ただ書店に行ってぼ〜っと突っ立っていても、何も起こりません。やや落ち着いたタイミングを見計らって書店員さんに話しかけ、少しだけお時間を頂いて、POPを渡して挨拶をします。それだけといえばそれだけですが、それなりにコツがあります。
前回の『新しい副業のかたち』のときは妻の手作りPOP(弁当みたい)を持っていったのですが、これが今でも飾ってくれている書店さんがいくつもあります。今回は出版社さんにPOPを作ってもらいましたので、それを持参しています。
POPがあると何が良いかというと、単純に本が目にとまるようになって売上が伸びるということと、「せっかくPOPを持ってきてくれたから、試しに平積みしてみようかな」と売り場面積を確保して頂ける可能性があるということです。書店員さんも人間なので、感じが良かった人はちょっとだけ優遇しちゃうかもしれません。
足繁くお店に足を運ぶ著者は、ちょっと迷惑という面もあるかもしれませんが無下にもできない、という感じになるでしょう。もちろん、できる限り迷惑をかけない心遣いは著者にも必要で、例えばお店がピークに忙しい時間は避けなければなりません。
あのホリエモンもやってること
最近はどうかはっきりとはわかりませんが、あの堀江さんも以前何かの動画で、「書店への挨拶回りは大事」という趣旨の発言をされていました。私のような無名の著者と違い、堀江さんのような有名人の方が挨拶に来てくれたら、書店員さんは嬉しいことでしょう。「頑張って売ります!」という気分になるのではないでしょうか。
ここで受け取るべき情報は、「有名人は挨拶のしがいがあるよなあ」ではなくて、「堀江さんほどの人でも書店に挨拶に回るのか」という驚きでしょう。黙っていても数十万部売れそうな気がしますが、いつだって見えないところでは水鳥のごとく努力をしているのが成功者です。いわんや無名の著者をや、です。
少なくとも私は、SNSやパーティーだけで数千部の本を売り上げることなんてできません。お金に糸目を付けずにマスメディアを使うだけの財力もありません。あるのは体力と情熱、それと一緒に戦ってくれる仲間だけです。書店巡りをしない理由はありません。
真実はいつも地味!
なんていうか、「プロモーション」という派手な言葉と反して、やるべきことは地味です。もちろんただ書店を巡りさえすれば本がヒットするかと言えば、そんなに甘いものではありません。本の中身、装丁、環境など運の要素もあります。挨拶回りは、土俵にあがるための必要条件にすぎません。
いかにも地味ですよね。でもこれ、何でもそうだと思うんですよね。今回の本のテーマにしている起業にしても、エクイティを数億円調達して上場!みたいな派手なイメージを持つ人が多い中、地に足を付けたスモールビジネスから始めるのが本質だったりしますから。
前の本の副業も同じです。ブログやYouTubeで楽しく、楽して大金を得ようと考えていると何も得ることができません。やるべきことはシンプルで、そして地味です。コナンくん風に言えば、真実はいつも地味!ということです。
やるか、やらないか
書店巡りのような地味な作業は、やればやるほど結果が出ます。1回あたり本が何冊売れる、というわかりやすい公式はありません。ただ、やらないよりはやったほうが確実にマシで、量は多ければ多いほど成功の確率は上がります。無限大に努力すれば、きっと確実に成功するでしょう。
これを徹底してやらないのなら、本を出版する意味はあまりないと思います。私自身も前回の出版のときは、勝手がわからなかったということもありますが、やりきれなかったという悔いがあります。今回はその反省を踏まえ、やれることは全部やります。
そうは言っても一人でやれることには物理的な限界もありますから、一緒に戦ってくれる仲間の存在は貴重です。ぜひあなたも一緒に、戦いましょう。出版のノウハウを共有するメディア型のオンラインサロン「セールスファネル・ラボ」でお待ちしています!あ、『新しい起業のかたち』は電子版もあるみたいですよ。まだ読んでいない方は、ぜひ!