オンラインサロンを自分で持てるのは、いくら稼げるようになってから?
フラスコ代表、安田です。なにごとを始めるときも、「今はまだそのときではない」という考え方をしてしまう人が多いようです。例えばオンラインサロンについても「年1,000万円くらい稼げるようになったらやろうかな」と。これは、残念な思考法です。
残念な思考法の人々
何をするにも、やらない理由を探してしまう人がいます。これはたまにいる、というレベルではなく大多数の人がこの思考法に陥っています。お話をしていると、特にサラリーマンの方にその傾向が強いように感じます。
と言っても、私もサラリーマン時代は同じように全力でやらない理由を探していましたから、偉そうなことは言えません。
油断すると上司や同僚が面倒な作業を増やそうとするので、ほとんど反射的に「それは〜だから難しい、やる意味がない」と言っていました。それをしないと無限大に作業を抱え込むことになるので、当時の私にとっては生きるために必要な技だったのかもしれませんね。
これが、起業をしてからしばらくは足を引っ張りました。いや今でも、そのクセは抜けきっていないかもしれません。意識して行動量を増やすために「実験する」「応援する」ことが重要と言い続けているのは過去の洗脳を解くため、という気もします。
「すぐ稼ぐ」ために必要なこと
オンラインサロンを持つということに関しても、「まだ十分に稼げるようになっていないので、自分にはまだ早い」という反応をする人がとても多いです。これは別に、私が何かを売りつけようとしているわけではないのに、こうなんです。マインドブロックなんですね。
確かに、会社を辞めて起業したばかりなのであれば、まずは商品を作り、セミナーを実施するということが最優先でしょう。その集客をどうするかということに気持ちが行っているかもしれません。もちろんそれは重要ですので、やりましょう。
それと並行して、オンラインサロンも持てば良いだけの話です。「お金と時間に余裕ができたらやる」ということは、おそらく永遠にやりません。見ているとそういう人ほどあまりビジネス的な意味がないと思われる飲み会に連日参加したりしているので、時間の使い方だけの問題なんですよね。
リスクを取らないに越したことはない
お気持ちはわかります。会社を辞めて起業をしてしまうと、「生きていくのに精一杯」という感覚になり、新しいことを取り入れる余裕がなくなってしまいますよね。飲み会だって、そこで仕事につながる何かがあるかもしれないと期待して、わらにもすがる思いで参加しているのかもしれません。
なので一番良いのは、会社を辞めないで起業をすることです。もしくは、確実に収入が得られる「本業」を持った状態で起業をすることです。そうすれば「緊急」のことだけではなく「重要」な課題にもじっくりと取り組む気持ちの余裕が得られるからです。
それでも、発想法がサラリーマンのままだと「今は忙しいので、時間ができたら・・・」となってしまって同じことなので、まずはマインドを「実験思考」に切り替えることがとても大切になります。このあたりは次の著書『新しい起業のかたち』にも書いてありますが、完璧でなくても良いので、少しずつ始めていくことですね。
始めるのに最適なのは、今
つまりタイトルの問である「オンラインサロンを始めるのは、いくら稼げるようになってから?」という質問には、「今でしょ」というのが回答になります。あなたの年収がいくらであっても、とにかく今、できるだけ早いうちに始めるべきです。
なぜなら、オンラインサロンはストック型なので、育てるためには時間がかかるからです。これは、膨大な作業時間が必要だという意味ではありません。人が集まるまでに、ある一定の期間が必要になるということです。
まずあなたのサロンの存在が認知されるのに時間がかかりますし、一気に大量のメンバーが参加するというよりは、じわじわ人数が増えていくイメージになります。毎月イベントを開催するにしてもそれが長く続いているということで、信頼を得ることもできるでしょう。
時間がかかることを早く始める
ストック型のビジネスを育てるのには、どうしても時間がかかります。フローが安定してからストックを育てるという考え方は一般的な発想ではありますが、始めてから成果が出るまで時間がかかってしまうので実は効率的ではありません。
畑を耕し、種まきだけは早めにやっておくことで、早い段階から収穫を得ることができます。オンラインサロンが育ち始めれば、フローの方の本業にも余裕が出て、より大きな視点で安定的にビジネスを展開することができます。今すぐのお客さんでない人も、オンラインサロンに参加してくれて化学反応が起こり始めます。
オンラインサロンを始めるために必要な作業量はたかが知れていますから、しっかり考えたらあとは実験思考で走り出せば良いのです。実はリスクは何もなく、「緊急事項」である商品づくりやセミナーの展開に対してはプラスの相乗効果があるのですから。だとしたら、オンラインサロンはいつやるの?