音声メディアの可能性
フラスコ代表、安田です。VoicyやPodcastといった音声メディアは、これから伸びる可能性があると思います。ただ、私はあえてというか、YouTubeでほぼ音声をアップするという方法を取ります。今回は、その理由をお伝えします。
音声は「動画と文字の間」
YouTubeが自分のテレビ局を持てるメディアなら、VoicyやPodcastはラジオ局ですよね。いずれもテレビやラジオほどの暴力的な拡散性はないわけですが、それでも一昔前から考えれば、情報発信には革命が起きているといっても過言ではありません。
いまやこんなことは常識なのですが、ブログやメルマガにSNSを含めて誰でも自分の考えたことを世界に発信できる、しかもほとんどコストをかけずに。本当にすごいことです。
私は起業前からブログによる、文字を中心とした情報発信に力を入れてきました。YouTubeでは実験程度には発信をしていましたが、主力にはならないと考えていました。ましてや音声は、中途半端だなあというのが本音でした。ただ、文字でもない動画でもない、その中間だからこその良いところがあると最近では認識を新たにしています。
何かをしながら聴いてもらえる
以下、情報発信者にとっての利点をまとめていきます。まず音声の良いところはなんといっても、仕事や家事をしながら聴けるということでしょう。私もYouTubeは視聴するのですが、ブログを書いたりしながら音声のみを聴いていることが多いです。画像まで見てしまうと全てが止まるので、忙しい大人なら音声が丁度いいと感じます。
これが時間のある子供向けなら、動画で良いと思うんです。うちの子供達も、ほっておくと一日中でもYouTubeを観ていますから。テレビはもはや、録画した番組しか観ません。先日も「パパのYouTube、おすすめに出てきたよ!」って言ってましたが、再生はしなかったようです。まあ、ターゲットじゃないので当然ですが。
文字を読まない人に時間をもらえる
今、私がやっているのは主に自分が書いたブログ記事の解説です。朗読、と言っても良いかもしれません。画像は見なくてもいいくらいの見出しだけをパワポで書いているくらい。再生回数はまだまだ全然多くはありませんが、それでも一定数の方々には視聴をして頂いています。
ブログを書き始めたときには誰も読んでくれなくて「陸の孤島だな・・・」と感じましたが、今回はやはりコミュニティを持っているありがたさで、ある程度は視聴して頂けるのでとても気持ちが楽です。続けていけば伸びてくるのは、ブログと同じだなという感覚もありますし。
なぜこんなことをやっているかというと、私の情報発信の主力はやはり文字なんです。本を出版したりブログ・メルマガを書いたりしてフラスコやサークルモデル、起業塾のことを知って頂きたいというのがメインです。
ただ、私のことを知らない人がいきなり本を買ってくれるわけでもないですし、ブログを読むにはエネルギーが必要です。その最初のとっかかりとして、音声があると良いなと思ったんです。
環境を問わずに作成できる
実際に、顔を出さない音声のコンテンツを作成してみると、思った以上に動画に対して優位性があります。私自身がブランディングとして顔を出さないということもありますが、それを差し引いてもです。まずはなんといっても、作成が楽です。
動画だとある程度は背景を気にしたり、身だしなみを整えたりしないといけませんが、音声だとそれはありません。静かな環境であれば自宅であれ会議室であれ、殺風景な場所でも着の身着のままで収録ができます。台本(iPadを使用)を見ながら喋れますしね。とにかく、楽なので1テイクで大体完了します。私の場合は特に、編集もしませんからね。
声だと嘘がつけない
私にとって音声が文字よりも良いのは、声だと嘘がつけない(つきにくい)というところです。これはもちろん顔を出した動画でもそうなのですが、むしろ声だけの方が「信用できる人か、そうでないか」が伝わってしまうような気はしています。
なぜそれが良いかと言うと、私は嘘が全くつけないからです。人狼ゲームも子供にあっさり負けますし。そんな、嘘のつけない自分でも文字ならば、良くも悪くもまだ表面的なことや不確かなことを発信できます。それが、音声だとできません。
発信した情報が嘘ではないということを伝えるのに、音声メディアは最適だなと感じています。そしてその「嘘をつけない」ということ自体が、音声メディアを使うことによって他の人がマネできない、強みになるような気がしているんです。
そうは言っても、本命はやはり動画
とまあここまで音声メディアの良さをお伝えしてきたものの、やはりこれから大容量通信5Gの時代に覇権を握るのは動画メディア、普通に考えたらYouTubeだと思うんです。音声はあくまで、ニッチなのであって主流にはならないでしょう。
フラスコとしても、いずれ動画を情報発信の主力にするタイミングが来るかもしれないなと考えていて、そのときになって急にチャンネルを育てるのもムダだなと。なので今はほぼ音声情報ではありますが、YouTubeチャンネルを育てているという感じです。
あとは取ってつけたようなことではありますが、YouTubeのアナリティクスとかとても優秀で、時代の流れを感じられるんですよ。「YouTube、どうかな?」と迷っている方、とりあえずやってみたら良いと思います!