果てのない「仕組み化」の先にあるもの
フラスコ代表、安田です。私は何よりも、単純な作業の繰り返しが嫌いです。とはいえ一度は自分でやってみないと人にも任せられないので一通りはやりますが、繰り返すということは仕組み化できるということだと思います。
そして、その先には何があるんだろうとたまに震えたりするんです。そういう話ですね。
立ち上げは手作業、かつ自分で全部やる
フラスコがまだ人生計画フォーラムだった頃、特に初期のメンバーはご存知でしょうけれども、最初はシステムなんてなんにもなかったんですよね。申し込みページすらなかったので、最初の決済すらメールでやり取りしたりしてました。
毎月の課金も、会員名簿をエクセルで持っていて、そのエクセルでマクロを走らせてCSVファイルを作り、それを外部のシステムに読み込ませて課金したりして。ポイントのやり取りもエクセルで申請して貰っていましたし、全てが手作業でした。
でも最初はそれで仕方ないし、それで良いんです。だってそもそもニーズがあるのか、うまくいくのかもわからない仕組みをお金を払ってシステム化するなんて、リスクが高いですからね。手で試して、一番効率的な方法を確立してからシステム化するのが良いでしょう。
自動化できないか、システム化できないか
システム化といっても、サーバー上で処理するプログラムを開発するだけがシステム化ではありません。さっき出てきたエクセルの申請書のやり取りや自作のマクロだって、立派なシステムです。プログラムが組める人は自分で組んでみたら良いでしょう。
システムは割とトラブったりするので、その際には手作業していた頃の名残みたいな仕組みが役に立ったりします。あまりに自動化をしすぎて人間が全体像を把握できなくなり、システムがないと何もできなくなったりするのはシステム開発あるあるなんですよ。
そういえば最初の頃は、イベントやコミュニティの作成も全部手作業で、Facebookグループに投稿してもらった内容を見てホームページに手で反映していました。この作業を一時期は事務局の妻にお願いしていて、さすがに悲鳴が上がってきたころにシステム開発が間に合いました。
その次に、人に任せられないか
そんな風に、トラフィックが大きくなってくるぎりぎりまで人間で頑張って、ニーズが高い部分からシステム化していくのが費用もかからず、スタートアップっぽくて良いと思っています。考えついたときは素晴らしいと思っても、全然ニーズのないシステムもありますからね。
今だとオンラインサロンのところがかなり手作業でやっていて、妻には負担をかけています。そろそろシステム開発も進んできそうで、次のことを考えられるフェーズかなという感じです。あまり詳しくはまだ言えませんが。
で、どうしてもシステム化できないことがあれば人に任せます。実はフラスコ説明会は1月からある方にお願いしていて、フラスコ読書会、ニーズマッチフラスコ支部などイベントの運営はどうしても、人にお願いしないといけない部分ですよね。
繰り返してしゃべる部分は動画に置き換える
と言いながら、ちょっと疑問もあります。説明会やセミナーは毎回ほぼ繰り返して同じことを話しているのですが、いずれ自分ではやらなくなるにしても、これって本当に人にお願いしないといけないことなのかな、と。
つい最近まではフラスコの研修も自分でやっていて、あまりにも毎回同じことを話すし質問もほぼ同じになってきたのでこれを動画に置き換えてみたところ、満足度がほとんど下がっていないようなのです。むしろ時間を選ばないので上がっているかも。
だとしたら、説明会やフロントセミナーは動画にできるのではないか、これが今私の中で有力な仮説です。研修とは違って初めて会う方だから・・・なんて心配もしていましたが、でも研修でも初めての人はいますしね。いけるんじゃないかな。
自分でないとできないことなんて、ほとんどない
っという風に順番に考えていくと、自分でないとできないことなんて何かあるのかな、という境地に達します。これ、本格的にAIが入ってきたらより現実的であり、ある意味で深刻な問題になるでしょうね。自分が必要ないというのは、寂しいものです。
私は怠け者なので、自分が楽をするためにはどんな苦労も厭いません。より正確には、いずれ楽ができるなら今苦労するのは大歓迎です。これが一周回って苦労が好き、みたいな錯覚を自分自身でしてしまったりするので人生は複雑です(笑)。
とはいえ、今日と同じ作業を明日も同じようにやる、というのは私には耐えられません。日々、何らかの意味で改善していかないと、生きている意味がないじゃないですか。だから私は、仕組み化を突き詰めた先に何があるのか、見に行こうと思うんです。
その先にあるのは、恐るべき虚無かもしれない。そんな風に思って震えることもあるんですよ。だけどまあ、そこまで行ってからじゃないとわからないですからね。仕組みを作るのは楽しいですし、生きているって感じがするんですよね。