イベントを継続するための「鬼門」は2回目
フラスコ代表、安田です。スキルを活かしてスモールビジネスをするなら、セミナーや飲み会などのイベントを継続的に主催することが重要になりますが、続かない人が多いんですよね。なぜ続かないか、どうすれば続くかを書きましょう。
イベントは継続が命
コーチやコンサル、士業などのスキルを活かしたスモールビジネスで起業をするなら、早いうちにコミュニティづくりを意識するべきです。セミナーや飲み会などのイベントを主催し、繰り返し開催することで信用を蓄積し、ファンをつくって、コミュニティを育てていくわけです。
重要性は誰もが認識しつつ、実際に起業をしている方でもセミナーやイベントは「そのうちやりたいと思っているんですけどね・・・」とか「前にちょっとだけやったことがあるんですけどね・・・」と言って、始められない・続けられない人が多いです。
これは私の著書『新しい副業のかたち』でもお伝えしていることですが、稼ぐ力=商品力×情報発信力×関係性構築力です。何の準備もなく起業して、すぐに稼がないと生活できないという状況ならば、まずは商品づくりに専念してビジネス交流会に参加するなどの方法を採らざるを得ません。
しかし少しでも時間や資金に余裕があるなら、ぜひイベントの継続開催とコミュニティづくりを意識して下さい。イベントは専門領域周辺のセミナーがベストですが、まずは飲み会やランチ会といった、参加者の方々と仲良くなることにフォーカスしたものでも構いません。サラリーマンや主婦の方の副業であれば、飲み会やランチで十分です。
もちろん1回目を突破するのが前提
イベントを主催したことがない方であれば、最初の1回が大きな関門になることでしょう。できる人はすぐにでも動けるのですが、なかなかはじめられない人の特徴としては、「もっと実績を積んでから」とか、「人脈ができてからやろう」「やるからにはちゃんと準備してから」なんて考えてしまうようです。
これ、難しく考えすぎです。最初はとりあえず仲の良い人を集めて飲み会をしよう、というくらいのノリが良いと思います。イベントでバックエンド(本命)商品を狙って売る、というのはそれなりに高度なワザが必要になりますから、まずはどうやったら人が集まるかの実験、と考えるのが良いでしょう。
それでも、やってみると得られるものはあります。もしかすると仕事につながってしまう可能性すらあります。私も起業をしたばかりの頃、経営者の方々をお誘いして飲み会をしていましたが、そこからいくつかお仕事を頂いたりもしました。すごく雑な話ではありますが心理として、人と人が仲良くなると何かが起こります。
同じ内容で違う参加者か、違う内容で同じ参加者か
セミナーをやったりテーマを設定してイベントを主催した人がいき詰まるのは、意外と2回目です。仲の良い人には一通り声をかけてしまったし、同じことを繰り返すのもどうなんだろう、などと考えて止まってしまうんですね。これ、繰り返して開催するためのコンセプトが決まっていないからですね。
セミナーや勉強会を例にすれば、当たり前の話ではありますが、同じ内容であれば参加者は別になります。参加者が同じならテーマを変えないといけません。特定のメンバーと仲良くなりたいなら同じテーマではダメですし、商品を売るためのセミナーなら同じテーマでメンバーを変えれば良いわけです。
前回と違った参加者を集めたいなら、「外の世界」に出ていく必要があります。この段階だとまだまだネット集客は効率が悪いですし、紹介だけで回るようにはなっていないはずなので、似たテーマの他のイベントに参加したり、ビジネス交流会や名刺交換会に顔を出したりしましょう。
イベントを無限に続けられる工夫
仲良くなることを目指したイベントであれば、集客にかけるエネルギーは少し楽になります。半分以上はいつものメンバーで、何割か新しい人も来たら良いな、くらいの発想でやっていくなら、それでも「外の世界」には出る必要はありますが、参加者が飽きない工夫の方が重要になってきます。
つまりこの場合、(自分が講師として喋る)セミナーは向いていないわけです。このことに気づかずに私は最初の頃、コミュニティで自分のセミナーをメインであるイベントを2〜3ヶ月に1度開催し、毎回新しいセミナーを生み出すハメになりました。それで無理矢理にでも新しいネタができて、今でもそれは糧となっているので良いのですが、正直あれはしんどかったです。
繰り返してイベントを開催するならそうではなく、持ち回りで講師を担当できる工夫とか、そもそも講師を必要としないイベントの運営を考えましょう。その店、飲み会やお茶会ならお店を変えれば良いだけなので楽ですよ。読書会も良いですね。
少なくとも5〜6個のネタはすぐに思い浮かぶようなイベント形態を最初から、選んでおくと無理なく続けられます。そうやって半年先、1年先を見据えてイベントを仕掛けるのが良いのですが、そのことを考えて動きが止まってしまうくらいなら、まずは1回やりましょう。そこで集まったメンバーから、面白いアイディアが出てくるかもしれませんからね。