『新しい副業のかたち』は何が「新しい」のか
フラスコ代表、安田です。いよいよあと10日くらい、10/16(水)に拙書『新しい副業のかたち』が世に出るのですが、定期的にこの質問を受けるので回答します。それは・・・本を読めばわかります!
・・・では身も蓋もないので、ちゃんと書きますね。実は、この本には新しいところが5つあります。1つずつ、きちんとご説明をしていきますね。
オンラインサロンが新しい
この本は、実はオンラインサロンについて書かれた本でもあります。私がここ数年、さまざまなオンラインサロンに潜入し、また自分でも複数のサロンを運営をして来た経験をまとめた本とも言えるのです。
なのでここしばらくの私の発信を見てくださっている方には、「オンラインサロンのことを『新しい』って言ってるんでしょ」と思われるかもしれません。そうだとも言えるし、そうではないとも言えます。
そもそもオンラインサロン自体はもはや新しくはありません。なにしろ私がここ数年、調査をしてきたくらいですから。とは言え「誰でもオンラインサロンを持てる」という考え方は、新しいかもしれません。
イベント主催による副業が新しい
もう一つの視点は、アフィリエイトやYoutubeといった多くの人が飛びつく一見新しそうな副業方法に対して、イベントを主催して集客をするという古くて新しい方法をお伝えしているのが逆に新しいかもしれません。
起業をすればセミナーやイベントを主催するのはごく普通のことなのですが、普通のサラリーマンや主婦の方が副業としてそれをするのは、考え方としては新鮮と感じる人も多いのではないかと思います。
タワーマンションのパーティールームを使っての飲み会など、ちょっとした副業を兼ねた楽しみとしてやっている方は結構いるのではないかと思うのですが、そこに光を当てた本は今までないかもしれません。
サークルモデルという概念が新しい
何が新しいかの問いにしっかり答えるとするなら、まずはこれです。なんのビジネス経験もない大学生がなんだかんだサークルを運営するように、誰でも自分のコミュニティを持てるという「サークルモデル」という概念が新しいのです。
コンセプトを固め、イベントを主催し、オンラインサロンで安定させる。そのノウハウを体系化したことが新しいとも言えるでしょう。パーツパーツは新しくはないのですが、それを統合したところに私の起業以来フラスコで得たノウハウがすべて詰まっています。
実は本書の企画段階で、出版社の方に「オンラインサロンやコミュニティという言葉はまだ難しい。もっと誰にでも伝わるキーワードが見つかれば、この本は世に広がる」と言われ、そこから悶え苦しんで生み出した概念が、サークルモデルです。私の中でこれは、ちょっとした革命でした。
会社に隠れず、堂々と副業をするのが新しい
また違う角度から見れば、上司や同僚に対してこそこそせず、堂々と副業をするという考え方が新しいです。藤井孝一さんの『週末起業』の「会社を辞めずに起業する」という概念は一つの時代を切り拓きましたしには私も大きな影響を受けて来ましたが、また一つ時代が変わりました。
今の大きな流れは「副業解禁」です。働き方改革の流れを受け、厚生労働省がモデル就業規則から副業禁止を削除したことに象徴されるように、企業は社員の副業を原則として認める方向にあります。今や大企業の過半数が副業を容認しているという記事も出ました。
副業が認められるなら、もっとも効率的な方法で堂々と稼げば良い。イベントを主催して集客してオンラインサロンを持てば、月10万円くらいを稼ぐことは他の方法と比べてはるかに簡単です。この感覚は、起業をしている方ならすぐにご理解頂けるはずです。
「稼ぐ力」を身につけながら副業をするのが新しい
そして、しっかりと説明をする時間を頂けるならお伝えしたい、一番新しい部分がこれです。今までは「副業は副業、起業は起業」と分けられてきました。前述の『週末起業』がそれを一部打ち破りましたが、まだ顔を出さないなどのさまざまな制約が前提になっています。
副業が自由なら、起業をしてから必要になることを最初から始めてしまえば良いのです。「稼ぐ力」は商品力、情報発信力、関係性構築力の3つに分解されると私は考えていますが、サークルモデルはこの中で育てるのにもっとも時間のかかる「関係性構築力」に特化します。
これを副業として、楽しみながらじっくりと育てておけば、起業をするときにはとてもスムーズです。もっとも時間がかかる部分がある程度できているので、あとは商品を作って、情報を発信するだけで良くなります。
そう、実はこの本は起業の本なんです。私にとって起業とは、会社を辞めることではありません。稼ぐ力を身につけて、人生の選択肢が増えるなら、それが起業だと考えているんです。そんな考え方こそが、この本でお伝えしたかった一番「新しい」部分なんですよ。