こんな「まじめすぎる」人は、サラリーマンに向かない
フラスコ代表、安田です。もうすぐ自著『新しい副業のかたち』が発売されるのでその宣伝をするか、と思いつつ、いざそうなると関係ないことが書きたくなるもので、今回はそんな感じです。まあ関係なくもないか。
元気が出るテレビ(懐)のこんな◯◯はイヤだ!みたいなノリで読んで下さい。この各項目に該当する「まじめすぎる」人はきっと、サラリーマンという生き方が向いていません。
台風のときでも定時に出社してしまう
これはイヤですね!じゃなかった。きっとこういう人、多いですよね。ちなみにこの5項目は全て、かつての自分です。当時は当たり前だしサラリーマンの鏡だとすら考えていましたが、サラリーマンが本当に向いていなかったんだなと痛感しています。
膝下まで冠水してもずぶ濡れになって会社にたどり着く。電車がダメならバスを使ったり、隣の駅まで歩いたり。どうしても無理そうだとわかっていれば会社の近くに宿泊すら検討する。
重要な案件が動いていれば、台風であろうが朝の9時から打ち合わせを入れる。もちろん相手の担当者も、来るのが当たり前だと信じている。まじめすぎますね。「台風で電車が動かないので休み(午後から出社し)ます」と言える図太さが、サラリーマンとしては必要です。
遅刻や早退は悪、熱があっても出社する
台風と同様に、何があっても定時、なんなら定時の1時間以上前に会社に着いて仕事を始めることが美徳と考えている人もまた、向いていません。多少体調が悪いくらいでは休んだり早退したりしないんですねわかります。
37〜38度くらいなら熱があっても這ってでも出社して仕事を優先させる、そんな自分に酔ってたりします。それを部下に求めるようになったらこんにち的には終わりですが、それに近い人もいるでしょう。
マスクをして咳をしながら仕事をしていたら上司から「部長に伝染ったらどうする!帰れ!」と課長に叱られ、イヤイヤ帰宅したという思い出もあります。それも何か違う気がしますが、まあたまには仮病を使って休むくらいの方が、サラリーマンとしては長続きするかもしれません。
努力や結果は報われると信じている
仕事を精一杯やるのはもちろん、資格の勉強など私生活を犠牲にしてでも努力をすれば報われる。とは言え努力をしても結果が出なければ文句は言えないが、さすがに結果が出れば報われるに決まっている。
入社数年くらいはそれでも良いと思いますが、そういう考え方は、ある程度の年次になったらアップデートしないといけません。人事というのはもっとこう、複合的な要素の総合的な判断であって(笑)。
上司に適度に媚びたりしつつ、「ここから先は運とか縁だから、じたばたしても仕方ないな」と思えないと、30〜40代は苦しい時期となるでしょう。ちなみに私は、全然そう思えなかったんですよね。
「清濁併せ呑み」たくない
割と若いうちに上司に言われて考え込んでしまったのが、「清濁併せ呑めるようになれ」でした。私は「正しいか、正しくないか」に大きな比重を置いた判断をするので、政治的な理由で判断を曲げるのはきっといつまでもできるようにならないな、と確信したのです。
それをやっていると、いつの間にか会社のために犯罪行為に加担するような人間になってしまう。組織ぐるみの犯行、ってあるじゃないですか。あれ、清濁併せ呑むことを習慣にしているとごく普通にやるようになると思うんですよね。
原理原則で考えたらアウト、自分は反対だけどもっと大きな力が働いているから仕方ない。もしそういう判断ができる人が要職につくということならば、自分はドロップアウトするしかないかなって思ったんです。かなり早い時期に。
そもそもの意味、を考えすぎる
まあそんな風に、「正しいとはどういうことか。そもそもこの仕事の意味はなんなのか」みたいな考え方をする人は、実はサラリーマンが向いていません。それはキミが考えることじゃない。つべこべ言わずにやれ、です。
私はいちいち、上司からの指示に対して「それはそもそも、やらない方が良いのではないでしょうか」などと言ってしまうタイプでした。この点については課長になっても部長になっても、変われていたとは思えません。
そういう人、出世しないんです。どんなに意味がないことでも、きれいに仕上げて「頑張りました!」ってアピールするのがサラリーマンとして正解なのは明らかです。でもそんなことに、1回しかない人生を使いたくなかったんですよね。
きっと自分が生まれてきたことには意味がある。価値を創出し、必要な人に届けることに貴重な時間を使いたい。いつもそんなことを本気で考えてしまう、まじめすぎる人はきっとサラリーマンが向いていませんから、さっさと起業する準備をしましょう。
心の底から湧き上がる熱い思いを「なかったこと」にするくらい器用じゃないとサラリーマンとしては出世しませんし、「意識高い系」っていじられ続けるのが関の山です。まずは副業から、始めてみてはいかがでしょうか(最後に無理やり『新しい副業のかたち』とつなげておかないと)。