「普通の人」が起業するための唯一の方法
フラスコ代表、安田です。起業をしたいけれどできないとか、起業をしたけれどうまくいかない、という問題に対する正解はいつもシンプルで、「とにかく圧倒的に行動するべき」です。なのですが、それができたら苦労しないという話でもあるので、他に解決法はないのかと考え続けてようやく結論らしいところに行き着いたので、まとめてみます。
とにかく圧倒的に行動しろ!は、正しい
身も蓋もない話からすると、結果が出ない人のほとんど全ては、行動が足りません。「何をしたいのかわからない」人はまず人との出会いを含めたインプットが足りません(もっと言えば行動というアウトプットも足りない)し「集客できない、反応が得られない」は発信する量が足りません。
「モチベーションが沸かない」なら「あなたにとってその夢はそんな位置づけなのですか?」だし、「時間がないからできない」なら「早起きして時間を作れ!飲み会に行くな!」というアドバイスが正論です。ぐうの音も出ませんよね。
起業の相談を受けていると、正直「それ、まずはただやってみたら良いでしょ」と思うことが多いです。特に無料での相談であれば、私もこういった正論で回答していたことが多かったのですが、それだと何も変わらないということがはっきりしてきました。
しかし人間は弱いものだという事実
どんな環境でも頑張れる人はそもそもそんなことでは悩んでいません。きっとサラリーマンとしてうまくやっているでしょう。また、やるべきことをこれと決めて一点突破で頑張れる人も、相談には来ません。というかそんな人、あまり多くはないと思っています。
私自身のことを考えても、あきれるくらい意思が弱いです。今朝だって7時前に起きていきなりトップギアでこのブログを書いているはずでしたが、子供たちが学校に行く頃になってようやく起き出すことができました。ブログを書き始めるまでにも他のことを片付けたり、時間がかかりました。
しばらくは毎日でもブログを書いてやろうと決心しつつ、気がつくと前回の更新は1週間以上前のことです。ブログ一つとってもこのていたらく。毎日ブログを書けば結果が出る!と言われても、そりゃそうだけどなかなかできないよねって思ってしまいます。
起業で成功するために必要な行動
起業自体は「決心する」だけでできてしまいますが、それを軌道に乗せるために必要な行動はたくさんあります。まず、何で起業するのか。コーチ・コンサル・士業などの先生業だとしたら、まずはコンセプトを固めて、商品を作ります。場合によっては資格を取ったほうが良いこともあるでしょう。
次にその商品をどうやって売るのかを考えます。セミナーの開催は必須でしょう。それ以外にも、人が集まるフロントのイベントもあった方が良いですね。集客のためには、さまざまな交流会にも参加することになるでしょう。
長期的な集客を安定させるためには情報発信をして、コミュニティや集客のじょうごづくりにも、できるだけ早く着手したいところです。会社を設立するなら登記が必要ですし、名刺にホームページに印鑑にロゴに、そもそも住所は電話番号は・・・とやるべきことは山積みです。
何から頑張ったら良いのか、に対する答え
サラッと書きましたが、「まずはコンセプトを固めて、商品を作ります」だけでも、やり方がわからないと膨大な時間がかかります。ここで無限ループに入って出てこれず、一生起業をしない人がほとんどと言っても過言ではないでしょう。
私はずっと、そもそも起業をしたことがない、自分で稼いだことのない人がいきなり勝負できるレベルの商品を作れるのだろうかと疑問に思っていました。5年10年起業の世界でやっていたって、十分な商品がない状態の人は数多いというのに、です。
仮説レベルの商品にしても、頭の中だけで生み出せるのは少数派なのではないかと思うんですよね。マーケット、つまり将来お客さんとなる人と接したことがないのに、商品から作るというのが実は、とても難しいのだと気づいたんです。
「普通の人」なら時間をかけて積み上げるしかない
その状態でもぱっと商品やサービスを思いつき、それをぬるっと売れてしまうような天才は、もともと支援する必要がありません。起業支援の意味があるとしたら、そういう「商売の天才」でもなければ圧倒的な行動量が実現できる「努力の天才」でもない「普通の人」を支援することができるからこそだと思います。
なので私は起業支援というフィールドを選びながら、いわゆる起業塾の立ち上げはいままで躊躇してきました。ずっと、どうすれば普通の人が行動を積み重ねることができるのだろうか、確実に「稼ぐ力」を身につけられるのだろうかと考え続けてきたんですね。
その試行錯誤の過程がフラスコの進化であり、たどり着いた結論というか現時点での仮説が、サークルモデルです。自分で稼いだことのない人がいきなり商品を作るのはハードルが高い。だったら商品なしで、直接マーケットと接するイベントと、それをかたちにするオンラインサロンから始めたら良い、と。逆転の発想ですね。
10月には『新しい副業のかたち』という本も出版させて頂きますが、そこで一番伝えたいメッセージは実はここです。会社を辞めずに、起業するとすら決めずに、大学生がサークルを運営するくらい誰でも、「稼ぐ力」を身につけられるという発想。実はそれこそが「新しい」ところなんですよ。