イベント集客に関する大きな「誤解」
フラスコ代表、安田です。フラスコは、よくネット集客の仕組みだと誤解されるのですが、かなりリアルに寄った仕組みなんです。その背景にはどうも「イベント集客はネット上でするものだ」と考えている人が多いように感じます。それ、大きな誤解ですよ。
イベント集客にまつわる誤解
当たり前なのですが、インターネット上で見ることのできる情報は「集客はネットでやりましょう」というものに偏っています。それって、ネット集客を教えている人たちが発信しているポジショントーク、っていう面があるんですよね。世の中の情報って全て、そういうバイアスがあるんです。
これに対して、リアルを中心に集客している人も実際にいます。リアルの場で活動しているとそういう人には多く会うのですが、ネット上では全く見かけません。交流会に参加する重要性の一つはここにあって、リアルの集客をやっている人のやり方も、ときには見ておく必要があります。
私は何も、「ネット集客がダメでリアル集客が素晴らしい」と言いたいわけではありません。どちらにもメリット・デメリットがあり、適切に組み合わせて使うべきだということをお伝えしたいです。少なくとも最初から「集客はネットだけでやる!」という考え方は、ちょっと危険ですよ。
最初からネット集客に頼るのは危険
起業をする前や起業したばかりの頃は、集客はSNSに投稿して、ネット広告を出せばすぐにできるものだと思い込んでいるものです。頭の中に知識がネット情報に偏重していて、リアルの情報が圧倒的に不足しているのでこれはどうしてもそうなります。私もそうでしたから、わかります。
SNSを見ているだけだと、みんな投稿するだけで集客できているように見えますよね。そして、すぐに「交流会は苦手」なんて発言もしてしまいます。あ、私は今でもたまにこれ、言いますけどね(笑)。そのスタンスだと、ネット集客系の起業塾にすぐ引っかかってしまいます。
誰かに「SNSに投稿するだけで集客できる!」って言って欲しいんですよね。現実がそうであって欲しいという願望が、それを信じさせてしまうのです。特殊ではありますが確かに、SNSに投稿するだけで集客できる業種はあります。例えば、「SNSに投稿するだけで集客することを教えるビジネス」などです。この意味、わかりますよね?
SNSやネット広告は「レバレッジ」
実際には、事業が軌道に乗ってきた人の集客はネットが主力になることはあります。これが起業したばかりの人に「うまくいっている人はネット集客だけでやっている」と誤解させてしまう原因です。でもそういう人も、地道に交流会やセミナー・イベントに出たりしているものです。
そして多くの成功者にお会いしているうちに、リアルでの集客ができないのにうまくいっている人はほとんどいないということに、気づくことでしょう。しっかりした商品があり、クロージング力があり、セミナーをやっていて、お会いした人を惹き付ける魅力があるということに。
つまり彼らは決してネットだけでビジネスをしているのではなく、リアルの足腰をしっかりと鍛えた上で、SNSや広告でレバレッジをかけているのです。レバレッジというのはテコのことで、要は力を何倍にも増幅させて、加速をしているわけですね。ゼロには何をかけても、ゼロですから。
集客のじょうごを作る
どうしてもリアル集客の大切さを説くと、「足で稼げ!」という体育会系のような印象を与えてしまうかもしれませんのでバランスを取っておくと、この時代に起業をするのであれば、ネットを活用することなんて「当たり前」です。SNSも広告も、適切に使うもの以上でも以下でもありません。
ホームページも最低限は用意します。ブログやメルマガなどのオウンドメディアも重要です。時間と手間暇をかけて集客のじょうごを構築することで、お金をかけなくても安定した集客ができるようになります。得意なところに重点的に力をかければ良いのですが、一通りは実験してみるべきでしょう。
起業家にとって情報発信は趣味ではなくて仕事ですから、好きではないからやらないというものではありません。交流会も同じです。好きなことを仕事に選ぶのは良いことだと思いますが、作業レベルでもワクワクすること・好きなことしかしないという風潮は、大いに疑問ですね。
イベントへの集客はまずは泥臭く
最後に実際、私の集客はどうやっているかという話ですが、フラスコが150人になった今でも、個別イベントへの集客はまだまだ頭痛の種です。ちょっと油断すると前日になっても参加者が1人しかいない、なんてこともザラにあります。SNSやメルマガで告知しているのに、反応がないときは本当に、ないんです。
そうならないようにできるだけ早めに情報を発信したり、交流会でお声がけをしたりしていますが、いざとなったら興味のありそうな方に直接メッセージを送ったりもします。やりすぎると信用を失いますから、「今回のイベントは、この人のお役に立てる」と考えられる範囲で、最小限にはしていますが。
幸い、リアルにお声がけした方の反応はすごく良いです。かなりの確率で参加して頂くことができています。それもこれも普段から情報発信をして、信用を積み重ねているからだと感じています。ネットとリアルは両方やらなくてはいけません。そして、どちらか片方と言われたらリアルだけ。ネットだけという選択肢は少なくとも起業当初は、ありませんよ。