オンラインサロンは誰でも持てる
フラスコ代表、安田です。オンラインサロン(有料のコミュニティ)を持つことに関しては、それなりにやっている人の中でも「誰でもできる」と「いや、有名人じゃないと無理だ」という意見に分かれます。最近の私の意見は、「誰でもできる」です。ただし・・・
楽して!簡単に!高収入!の罠
「誰でもできる」というと「楽して簡単に高収入を」と勝手に脳内変換される人もいるかもしれませんが、決してそんなことを言っているわけではありません。特定の能力とか影響力を前提とはしない、というくらいの意味です。続けられないとうまくいかないので、強いて言えば根気という能力は必要かもしれません。
それを言うと、小さい頃から努力すれば可能性はゼロではないという意味で「誰でもプロ野球選手になれる」も嘘ではないということになってしまうのですが、それほど薄い確率の話でもなく。まあ普通の人が普通にやれば、オンラインサロンを作り、運営することはできるというくらいの意味です。
フラスコのポジション
なおここでお断りしておかないといけないのが、私が運営しているフラスコはコミュニティ・プラットフォームとして、簡単にオンラインサロンを持つことができる仕組みなんです。だから世の中にオンラインサロンを持つ人が増えるとフラスコが盛り上がるという意味では、ポジショントークという面はあります。
私自身も人生計画研究会など複数のオンラインサロンを実験的にやっています。「宗教だ」「搾取だ」「詐欺だ」といった変な偏見がなくなって、気軽に参加してくれる人が増えれば良いなとも思っています。それらを踏まえて、以下の議論を展開しますね。なので、多少は割り引いて聞いて頂いて結構です。
持つだけなら誰でもできる
オンラインサロンというのは煎じつめると「月額課金とそれに見合ったサービスの提供」というだけのことです。課金の仕組みはフラスコでも良いですし、キャンプファイヤーやPaypalを使っても良いでしょう。サービスはFacebookグループなりLINEなりのSNSを通じて提供すれば良いです。
ここまで聞いて「そういうの苦手!」と思う人にはさすがに厳しいかもしれませんが、大多数の人はここは難なく通過するでしょう。
例えば月1,000円の「ファンクラブ型(分類についてはこちらの記事を参照)」「メディア型」のサロンであればSNSで情報を発信するだけですし、月3,000円の「プロジェクト型」「教育型」であれば月に一回、リアルもしくはオンラインでのイベントを主催し、メンバーは無料で参加できるようにすれば良いです。
メンバーの方が満足してくれるかはともかく、オンラインサロンとしての体裁はそれで整います。持つだけなら誰でもできる、というのはこれくらいのレベルの話です。
ゴールをどこに設定するか
なので、持てるか持てないかを議論するのはムダなんです。成功できるかできないか、を考えた方が有益でしょう。そこで問題になって来るのはゴールをどこに設定するか、すなわち成功の定義です。
「楽して儲かる、何もせずに月収300万円」がゴールだとするなら、それは普通の人どころかほとんど全ての人にとっては無理なゴールでしょう。オンラインサロンというのは不労所得ではないので、西野さんや箕輪さんでも、堀江さんですら楽して儲けているということはありません。今でもかなりの手間をかけています。
そういう「成功者」のように、事業として成立させるところを目指すとなれば、これはもう誰でもできるとは言えません。とんでもない思考と労力と運も含めて、「成功」できる人はごくわずかでしょう。
しかし、例えば「本業を別に持ちながら可能な範囲の手間で、副業として月5万円」が当面のゴールなら、これは多くの人にとって達成可能なゴールとなります。「利益はゼロでも良いので楽しく集まれる仲間を作る」ならもう、ほぼ確実に誰でもできると言い切れます。問題は、ゴールをどこに設定するかなんです。
確実にそういう時代が来る
定額課金とかSNSなんてもう、当たり前のインフラとして空気のような存在になっていますし、オンラインサロンを運営することのハードルはほぼ問題にならないくらいにまで下がっています。いずれ遠からず、誰でも有料で自分のコミュニティを運営するのが普通、という時代になることでしょう。
その時は、わざわざオンラインサロンなんていう特別な呼び方はしないかもしれません。お金をやり取りしているという感覚(もしかしたらお金そのもの!)も、なくなっているかもしれません。お互いに得意なことや好きなことで誰かの役に立つことが当たり前、という時代ですね。
仕事はAIやロボットに任せて、人間の仕事としてはイノベーションとコミュニケーションだけが残される。余暇が生まれ、遊びが仕事になる。まだまだそこまでは夢物語と感じるかもしれませんが、実はもう条件は整っています。何年後かはわかりませんが、そうなると私は確信しているんですよ。
有料のオンラインサロンか無料のコミュニティかはともかく、仕事か遊びかはともかく、そんな時代が来ることを見据えつつ、今から実験しておくことはとても大切なことだと思うんです。