過去のバズりを振り返る1/3
フラスコ代表、安田です。ふと思い立ち、私がバズ狙いで書いていた頃のブログを振り返ってみようかなと。そもそも、過去のブログがここにアーカイブされていることを知っている人があまりいないだろうとも思いますし。サイトでは右側(スマホなら一番下)のバナーの一番下にひっそり「過去ブログ 夢とお金の彼方」っていうのがあるんですよ。
バズ狙いの時代と今の違い
早いもので、起業をしたのはもう4年前になるんですね。最初の1年はブログでバズを起こし、少しでも世間の目に止まるように動いていました。実際それで当時の人生計画フォーラムのことを知った人も多く(離れていった人もいましたが)、あれはあれで良かったかなと総括しています。
あ、バズというのはシェアがシェアを呼ぶ状態で、元々は蜂の群がブンブン飛びまわる音のことみたいですね。バズる記事と刺さる記事については、こちらの過去ブログをご参照ください。
今でもブログは続けていますが、1記事が読まれるのは100〜200程度です。全く誰からも相手にされないということもなく、好きな人や興味のある人が読んでくれている感じで、心地よいところです。それでは、バズ狙いの頃の記事を3回に分けて3本ずつ、軽く解説しながらPV数ベスト9を振り返ってみましょう。
第9位:教育とはサラリーマンを大量生産するシステムである
28,188ビュー。これ懐かしいですね。NewsPicksではじめて本格的にバズった記事です。自分は「サラリーマン不適合」だったなっていう悩みもあり、サラリーマンという「工場」に最適化された人を育てる公教育のあり方に感じていた疑問を素直にぶつけています。この頃は、まだ完全に起業家脳になってないのがまた、面白いです。
「教育、じゃなくて公教育と書くべきだ」とか「世の中はサラリーマンで支えられているんだ」みたいなしょうもない(失礼)コメントもつきましたが、堀江さんがコメントしてくれたりして、かなりきれいにバズったのを覚えています。バズるとPVがググッと伸びるので、それをリアルタイムで見ていると気持ち良いんですよ。
第8位:「お小遣い制」が日本のお父さんをダメにしている
32,056ビュー。これシナジーブレインのサイトではこんなもんなんですね。このリライト記事をJBpressさんに寄稿させて頂き、それがYahoo!に転載されて20万PVを叩き出した、いわば私の「代表作」がこれですね。この頃は何か一つくらいはデータを取ってきて記事にするという、まじめなスタンスでやってましたね。
私が結婚するときに、絶対にお小遣い制にはしないというのは譲れないポイントでした。あとは、生活レベルを上げすぎないということにも強くこだわっていました。そのおかげで今、起業に挑戦できていると思っています。財布の紐を握れるかどうか、起業家にとってはとても重要なポイントだと思います。
第7位:人生の9割は「運」で決まる 〜「運も実力のうち」ではなくて〜
35,307ビュー。あまり何も考えずにざざっと書いたように思いますが、今読み返すと「努力は必ず報われる」でもなく、そこまでスピリチュアルでもないという、絶妙なポジションをとっている記事だと思います。バズで大切なのは、ポジションなんです。マジョリティに挑む、くらいがちょうど良いですかね。
運については誰もが意見があって、何かひとこと言いたいんです。で、明確な正解はありません。だからああだこうだ、永遠に終わらない議論がやりやすいんですよね。こういう記事が、NewsPicksではバズりやすかったんです。今はちょっと、プライベートなブログはバズりにくくなりましたけど。
PVなんて意味がない
これらの記事って、ある程度のPVを集めたので検索にも強くなり、今でも検索から一定は読み続けられています。フラスコのサイトを作るときに、もういらないかなと思ったのですがシステム会社の人に「もったいない」と止めて頂き、まあ一応ということで残しておいて良かったなという感じです。
クリック数が収入に直結するアドワーズ広告を貼るならPVは重要なのかもしれませんが、今のフラスコにとってはPV自体はあまり意味がありません。もちろん、1万人が見てくれればそのうちの何人かはフラスコにも興味を持ってくれるかもしれないので、分母としての意味はゼロではありませんが。
それよりも、記事を読んで私やフラスコに興味を持ってくれるかどうか。「刺さる記事」であるかどうかの方が圧倒的に重要です。まあ「バズる記事」を意識して書き、どういう記事がバズるのかなという実験にも意味はあったと思います。でも、どうしてもバズが気持ちよくなってきて軸がぶれるんですよね。
いつの間にか、バズることが目的になってしまいます。それではせっかく労力をかけてブログ記事を書いても、PVの他には何も起こらない、ということになってしまいます。本来の目的を、見失わないようにしたいですね。