細かなことにイラっとするのも、才能かもしれない
フラスコ代表、安田です。あるセミナーのワークで「最近イラっとしたこと」を書くという機会があり、あんまり最近イラっとしてなくて困ったなあ・・・と思いましたが、ありました。私、コンビニでポイントカードは出すのに支払いは小銭でする人にイラっとするんです。これ、伝わりますかね?
コンビニと改札でいつも軽くイライラしている
最近イラっとしていないと言いましたし温厚に見られがちですが、よく考えると私はいつも軽くイラっとしています。仕事の面でもできるだけ無駄な時間を使わないように様々な効率化をしていますので、その延長でコンビニで電子マネーを使わない人の気持ちがまずわかりません。明らかに、Suicaの方が現金より早いじゃないですか。
その一方で、ポイントカードは使いません。お得だとは思いますがちょっと財布が膨らむし個人情報を抜かれるのが気持ち悪いし、何よりやり取りに余計な時間がかかるので。時間を節約するためにコンビニに行っているので、どうしても店員さんの動作などにも厳しい目になりがちです。雑談とか一切、いらないんです。
いやわかりますよ。現金にした方が無駄遣いが減る気がするんでしょう?まあそんなお金の管理をできない人は現金でも無駄遣いをするとは思いますが、わからなくもないです。時間やポイントで得をしなくても良いから、無駄遣いを減らしたいんですよね。じゃあなんでポイントカードは使うんだ!みたいな。伝わらないか。
自動改札に引っかかる人、もイラっとします。なぜオートチャージにしておかないのかと。明らかに残高不足で引っかかっているのに、なぜ自動改札機にもう一度Suicaを叩きつけるのかと。うしろに並んでいる自分にとってもその時間は無駄だし、そもそもSuicaは叩きつけても反応が良くならないのに、なんの名残だそれは!と。
お笑いでも細かい系が好き
ポイントカードで思い出しましたが、今回のM-1グランプリだと「過去にタイムスリップできるならコンビニでポイントカードを作り直す」っていうネタが好きです。かまいたちの山内さんとか、和牛の水田さんとか、こういう「細かいことが気になって仕方ない」っていうタイプの芸人さんが好きですね。若林さんとか山里さんとか。
過去だと和牛の「頑張っていきましょう!言うてやってますけど」「いや言うてないやん」っていうネタがすごく面白かったですね。そこそんなに掘り下げるか、みたいな。つかみでちょっとやるだけじゃなくて、それでネタの最後まで走りきるあの狂気に満ちた感じが、たまらないんですよね。
心の中で世の中にツッコミが入りまくる
それで、良く考えてみると私は普段生きていて、そういう普通の人は「どうでも良いやん」って流してしまうことにいちいち心の中でツッコミを入れていることに気が付いたんですよね。上に挙げた芸人さんに感じているのは意外性や新鮮味ではなくて、共感なんですよどうやら。「ああそうそうそれ気になるよね」みたいな。
どうして普通に便利なイベントシステムがないんだろう、交流会で現金のやり取りをして受付に行列ができているのはなぜなんだろう、どうしてこんなにたくさんの人が行き当たりばったりの適当なビジネスをやっているんだろう。そんな小さなツッコミどころをしつこく改善していっているのが、フラスコだったりするんです。
幸せに生きるならそんなこと・・・
もっと言えば、当時「耐えがたい不満」と感じていたことを、そんな小さなことを・・・って何も気にせずに受け入れていたら、今でもサラリーマンをやっているのかもしれません。仕事の意義とか生まれてきた意味とか、自分の頭で考えているかどうかとか、そんな小さなことどうでも良いじゃん。たまに旅行して、美味しいものを食べられたら幸せだよねって。
実際、コンビニで長蛇の列ができているのに自分の番になってからポイントカードと小銭をゆっくり取り出している人は、私より幸せを感じる才能があるのでしょう。そんな状態で店員さんと世間話ができてしまう鉄のメンタルは、羨ましくさえあります。ええ、イラっとしながらも頭のどこかでは本当にそう思っているんですよ。
起業家にとっては、それも才能か
残念ながら、そういう自分の性格はそんなに簡単には変えられません。気づいてしまうんだから仕方ないです。でもまあ、最近ではそれも一つの才能かなと割り切っています。そういう細かな不満を改善することで、偉大なビジネスが生まれるのかもしれませんしね。
「本屋で本を買うなんて、ストレスだ!」ってAmazonが生まれたり。「なんで学生名簿にもっと役に立つ情報が載ってないんだ」ってFacebookが生まれたりね。別にそんなこと、どうだって良いじゃないですか。本屋さんに行って探している本がなかったら注文して2週間くらい待てば良いし、個人情報は世間話の中から巧みに引き出していけば良いでしょ。そんなに大騒ぎすることではありません。
でもそういう細かなニッチを丁寧に埋めていくことで、大儲けできるかどうかはわかりませんが生活くらいはしていけるような、そんな時代になっているなって感じるんですよね。成功するためには世界をちょっとだけ、変えれば良い。起業って実はそういうことです。私のような人間には、本当にありがたい時代だなって思います。