社会人の試験勉強法
フラスコ代表、安田です。起業をするために資格は必須ではありませんが、無いよりはあった方が良いのも確かです。前回、時間がないという話を書いたので、その流れで試験勉強のやり方も、まとめておこうかなと思います。私、資格マニアだったので・・・。
そもそも、資格って必要?
起業をする際に資格が必要なのかっていうのは、結構微妙です。例えば経営コンサルタントで起業をするなら関係のある資格は中小企業診断士ということになるのですが、この資格を持っていることと稼げるかどうかとはあまり関係がないような気もします。企業に残る方が、資格は有効なのではないかという気もします。
私の場合は中小企業診断士や証券アナリスト、FPにソフトウェア開発者などなど、いくつもの資格を手に会社を辞めたわけですが、フラスコを作るために直接的に必要だった資格はありません。ただ、それぞれの資格試験のために学んだ体系的な知識は血肉になっていて、やっぱり役に立っているかなとは思うんですね。
なお、ここでは医師免許とか弁護士・会計士といった超難関資格は対象外にさせて頂きます。独立開業にあたって資格が必要なことももちろんあるので、それは取らないという選択肢はありません。超難関資格は勉強の仕方も違いますし、何より私が合格していないので論じる資格がありません。
お金で買える時間は全部買う
では、そうですね例えば中小企業診断士の資格を取ると決めたとしましょう。予備校を使うか独学するか、通信教育か市販の書籍かということで迷われると思いますが、自分に合った方法を選択してください。私は独学派ですが、予備校が合っている人であれば「値段が高い」ことで躊躇してはいけません。
社会人にとってはお金よりも時間が貴重ですから、お金で買える時間は全部買いましょう。独学派の私はお金がかからない方なのですが、それだけに本屋さんに並んでいるテキスト・過去問・問題集は気になるものを全部買うところから試験対策はスタートします。
モチベーションを高めるための本も買いましょう。つまり、中小企業診断士をとって活躍している人の武勇伝、「あなたもコンサルタントで◯◯万円稼げる!」みたいな。結局、試験勉強で一番怖いのはモチベーションが続かないことなんです。十分なやる気さえあれば、やり方はどうでもいいとさえ言えます。
まずは全体像を掴む
で、いよいよ勉強開始です。試験まで何日あるでしょうか?診断士なら1,000時間が勉強時間のメドだと言われていますが、これは大抵は嘘です。というか、何時間やれば受かるというものではないです。1年とか半年あると理想的ではありますが、3ヶ月でも受かる人は受かるのではないでしょうか。
一念発起したときに試験まで1ヶ月しかない!となると通常は「じゃあ来年で・・・」となると思いますが、間に合うのであれば今年も受験すべきです。それは、時間配分も含めて試験の全体像を掴むためには実際の試験を受けることがベストだからです。模擬試験も、同じ理由でぜひ受けましょう。
時間があるなら、まず全体像を掴みましょう。いきなりテキストを読み始めるのではなくて、テキストの目次を頭に入れます。次に、過去問を解きます。科目ごとに配点を頭に入れましょう。合格点は取れないと思いますが、ナチュラルに半分くらい点数が取れる科目もあるかもしれません。それが得意科目になります。
理解することに時間を使う
そうやって全体像を把握したら、勉強開始です。あ、ここまでにかけるのはせいぜい2〜3日ですからね。科目ごとに学習計画を立てるのも必要ですし楽しいのですが最低限にして、できるだけ長い時間を「理解」に費やしてください。まずは、何と何を理解すれば良いのかを把握するのはもちろんです。
仮に3ヶ月あるなら、2ヶ月と2週間は理解に使いましょう。テキストを全部読む必要はありません。どうしても不安なら、通勤電車やスキマ時間で読みましょう。カフェなどで集中できる時間はテキストの通読ではなく、理解に使うべきです。焦る気持ちを抑えて、トピックを1つずつ、しっかりと理解します。
わからなくなったら図に書いたり、声に出したりします。過去問、問題集、テキストを行ったり来たりしながら理解できるまで続けます。理解できたと思ったら問題を解いて、完成です。計算問題などは必ずノートに書いて、曖昧に理解していないか検証しましょう。あ、独学派も予備校の直前講座だけは受けましょうね。
直前2週間で暗記を詰め込む
そうやって直前2週間になれば、もう理解は諦めましょう。試験というのは通常、70%も得点すれば合格します。ちょっとくらい、理解できない部分があっても問題ないんです。「いや、私は試験に受かるためだけに勉強しているのではない」とか言うんですけど、今は受かるためだけにやっているんですよ!
ここまで全体像を把握し、理解すべきところを潰していっていれば、「絶対に覚えなくてはいけないこと」が浮かんで見えているはずです。それを一気に頭に詰め込みます。空き時間も全部使って、歩いたらこぼれ落ちるんじゃないかっていうくらい、クレイジーに詰め込みましょう。
試験前日になったら体調を万全にすることにも気をつけて、早めに寝ます。私はビジネスホテルが集中できるので、試験会場の近くにホテルをとって前泊します。朝は早く起きて、最後の詰め込みです。栄養ドリンクも飲みましょう。やれることを全部やったら、あとは運次第です。グッドラック!!