「時間がないので、できない」をどう解決するか?
フラスコ代表、安田です。起業などの夢や目標のあるはずの人が、しばらく経ってお会いしてみると全然前に進んでいかないことって残念ながら良くあります。なぜって聞くと「やろうとは思うのですが、時間がなくて・・・」と。お仕事が忙しいのはわかるのですが、ではどうしたら良いのでしょうか。
「時間ができたらやる」は論外
だいたいそういう人が次に口にするのは、「今は特別なプロジェクトが動いているので忙しくて」「急な案件が重なってしまって」「家庭の事情が」ともっともらしい理由の説明です。何かお仕事を依頼しているわけではないので、言い訳はしなくて大丈夫なのですが、ちょっと後ろめたい気持ちがあるのでしょうね。
「これが落ち着いたら時間ができるので」っていう言い方をする人、私は信じません。お仕事の依頼の話で言えばこんなことで納期を延ばされたらその方との関係性はそれで終わりです。あ、「今はそんな事情で受けられないけれど、再来週からなら着手できます」ならわかりますよ。それくらいであれば普通です。
忙しいことを理由に大切なはずのことに手がつけられない人が、「時間ができる」状態になることはまずありません。サラリーマンであれば定年退職か左遷をされるまで待つしかないでしょう。時間は工夫したり気合いを入れて作り出すものであり、待っていて自然にできるものではありませんからね。
土日のどちらかを「捨てる」
サラリーマン時代に私がやっていたことを3つ、ご紹介します。サラリーマンにとってはこの3つしか、時間を作り出すための選択肢はないのではないでしょうか。まず1番目、土日のどちらかを目標のために使うと決めることです。松下幸之助さんは「1日休養、1日教養」と仰ったそうですが、そういうことです。
週休2日であれば2日間、休んだり遊んだりしているところを、1日は自分への投資に回しましょうということですね。これ、家族の理解が必須になりますよね。そこで妻へのプレゼンですよ。実現には1日を投資することで家族が幸せになれるという内容を、奥様やご家族に理解してもらうことが必須になります。
まだ起業準備をしていなかった頃からプレゼンによりこの時間を貰って、喫茶店で資格試験の勉強をしたり、本を読んだりしていました。まさに1日教養ですね。そうやって刃を研ぐことをしないと、通常の仕事でもそのうち通用しなくなるなっていう危機感は常にありましたから。
平日の夜にやると決める
2番目は平日の夜です。資格の勉強は土曜日に加えてこの時間でやっていましたし、起業をすると決めてからはシェアオフィスを借りてそこに毎晩通いました。「定時に帰れるなら良いけど、残業があって・・・」と思ったでしょうけど、そりゃ残業はありますよ。定時に帰って勉強なんて、普通は無理です。
でも明確な目標があるなら、いつまでもだらだらと会社に残っていてはいけません。定時、とはいかなくても20:00には必ず帰ると決めることはできるはずです。それで仕事が残ってしまうなら、翌朝早く出社して片付ければ誰も文句は言えません。それで評価を下げるような会社なら、こちらから見限りましょう。
それが辛いと感じるようなら、目標の方が間違えているのかもしれません。起業を目指して準備している1年間、毎晩終電までブログを書いたりビジネスプランを作ったりしていましたが、至福の時間でした。将来の目標のために投資をする時間は、楽しくて仕方なかったですよ。
朝の2時間を生み出す
早起きは得意ではないのでこれは私にとっては最後の手段なのですが、早起きして会社の近くの喫茶店か社員食堂に行き、7:00〜9:00の2時間を自己投資に充てるということもやっていました。さすがに終電で帰ってこれをやったら身体に悪いと思うので、併用はお勧めしません。どちらかですね。
職場環境が早帰りを許してくれなかったとき、試験前に仕方なく朝を勉強時間に使ったんです。そのときはカーテンを開けっ放しにして寝て、日の出とともに起きていました。電車は空いていて、カフェで勉強するのはとても意識が高い感じになって、朝型の人にはすごく良いと思います。
結局は優先順位の問題
いかがでしょうか。本当に足りないのは、時間でしょうか。平日は朝の6:00から夜の24:00まで、土日も休まず仕事をさせられている、という方はさすがに、転職をしないといけないかもしれません。しかし、土日・夜・朝のどれかを空けることができるのであれば、時間がないということはないのです。
そうです、問題の本質は今あなたが思ったように「そこまでしてやるか?」っていうことだけです。言い換えればその目標があなたにとってどれだけ意味のあるものであり、どれだけ本気で実現させようとしているかです。そこまでしてやらないのであれば、その程度のものだということです。
なので結論としては、「やりたいことがあるけど時間がなくてできない」という言葉は私の中で「そこまでやりたいわけではない」という風に自動的に変換されます。まだしも「めんどくさくてやってない」って言ってもらった方が潔いと感じます。両者は実質的にほとんど、同じ意味ですしね!