「お金がないからできない」をなくす
フラスコ代表、安田です。フラスコシステム追加開発に関するクラウドファンディングを始めたので、ご支援をお願いします!フラスコの話やクラウドファンディングの話は前回実施した際のページなどを見て頂くとして、今回は私がクラファンをする背景についてお話しします。
クラファンに対する印象
正直に言えば私自身、ほんの数年前までクラファン(っと略すのもまだ恥ずかしい)に対してはネガティブなイメージを持っていました。お金がないから助けてくれなんて、物乞いみたいだなって。やりたいことがあるなら、まず貯金しろよって思っていました。起業のための自己資金については今でもそうです。
起業をしてから多くの事例を見てきて、まあ失敗が多いわけですけど、うまく使えばなかなか優れた仕組みだなって思うようになりました。それで、去年の今頃に自分でも一度挑戦してみて、さまざまな批判も受けつつ51万8千円という少なくない金額を集めて、今では可能性しか感じていません。
やらない理由をなくしていく
もともと、フラスコの設計思想は「やらない理由をなくしていく」ことなんです。本当はやりたいことがあるのに、1人では心細いならコミュニティを持てば良いし、集客が不安ならイベントとポイントのシステムを使えば良い。商品がないならまずはコーチングを学べば良い。セミナーをやったことがないならその場を提供しよう・・・。
そうやって、起業をはじめとするやりたいことに対してやらない理由をどんどん外していって、あとは行動するだけという状態を作り出せば、自分に嘘をつかずに生きられる人が増えるんじゃないかなって思うんです。そうやってやらない理由外しはほぼ整ってきたんですけど、最後に残るのがお金の問題です。
お金のプラットフォームになる
やっぱり、お金を理由に行動しない人って多いじゃないですか。貯金がなかったり、家族がいるからとか、給料が高いのにこれを捨てるのはもったいないとか。失敗するとのたれ死んでしまうような恐怖感があったりして「確実に稼げるなら、やっても良いけど」みたいな。
ちゃんとした人が考え抜いて努力をすれば、食べていけないなんてことにはならないと思いますけど、それでも恐怖感は大きいですよね。投資とか融資とか、そういうレベルのお金の問題にもいずれはフラスコで対応できるようになっていきたいと考えてはいますが、まずは最初の一歩を踏み出すための数百万円とか数十万円という金額。これにクラウドファンディングという形で問題を解決できるようになりたいんです。
信用経済とお金
これは何度も書いていますけれど、これからは情報のコストは下がり続けますから、信用の重要性は高まる一方です。そしてお金とは何かと問えば、まさに信用そのものです。信用を数値化したものがお金、とそれくらいのものでしかありません。なのでお金自体はきれいでも汚くもないんですね。
フラスコはコミュニティのプラットフォームであり、「信用の器」の実験室なんですけど、信用について考えていくと必ずお金に突き当たるんですよ。信用を集めている人はお金に困ることはないはずなんですけど、じゃあ具体的にはどうやってこの信用をお金に変えるの?っていう問題ですね。
その一つの有力な解が、クラウドファンディングです。クラファンは信用をお金に変える「両替機」なので。決してお金を生み出すわけではなくて、単に信用をお金に変える装置ですね。もう一つはオンラインサロンです。どちらも「応援したい」という人の想いを可視化するツールです。フラスコはプラットフォームとして、この2つをサービスに加えていこうとしています。
お金が流れると爆発する
キャンプファイヤーを作った家入さんの著書で『なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。』というのがあるのですが、「なめらかなお金がめぐる社会」っていう表現、とても良いですよね。
お金はあるところにはあって、というかむしろ世の中的にはあり余っているのですが、必要なところにうまく流れていません。挑戦する人を応援したい人や、成長が見込まれる事業に投資をしたい人はたくさんいます。私自身も、今は資金に余裕もありませんしフラスコ以上に有望な事業は見つけられませんが、近い将来はそうなる予定です。お金に関しては、需要と供給が全然マッチしていないんですね。
優れたアイディアや想いに、なめらかにお金が流れ込むようになれば、爆発が起こります。自然成長により資本を蓄積するという「時間」をお金で買うことができます。お金がないからという理由で消えていく有望な想いを、フラスコが支えていけたらなと。だからフラスコはコミュニティプラットフォームであり、必然的にお金のプラットフォームでもあるんです。信用とお金は、表裏一体ですからね。