あなたが起業しない理由は、もう何も残っていない

フラスコ代表、安田です。『やらない時間術』を世に送り出して思ったのが、「もう起業をしない理由はないよな」ということです。安田と知り合ってしまったが最後、やらない理由が何もなくなるという残酷な話を。
やり方がわからない
世の中には2種類の人がいます。起業に興味がある人と、興味がない人です。僕は、興味がない人の背中を無理やり押して、起業させるつもりは全くありません。起業した方が自由で好奇心あふれる人生が送れるとは思うものの、やりたい人はやれば良いし、やりたくない人はやらなくて良い。それが自由ということだと思うので。
「起業に興味はあるけれど、できない」という人がたくさんいるので、そのサポートすなわち起業コンサルタントという仕事をしています。そのできない理由・やらない理由を潰していくのが、僕のライフワークと言えるかもしれません。思えばこの10年、ずっとそれをやってきたなあと。
まず素朴に、やり方がわからないという人が多いので、『新しい副業のかたち』『新しい起業のかたち』という本を書きました。会社を辞めるリスクを取らずに月10万円、あるいは本格的に月100万円を目指すやり方を本にまとめました。
フラスコビジネスアカデミーの定例セミナーでも商品作りや情報発信など、さまざまなテーマでやり方やコツをお伝えしていて、「あとはやれば良い」と思っていました。でも、そうではなかったんですよね。
アイディアがない、何がしたいかわからない
ご相談を受けていくと、「起業には興味があるけれど自分には強みもないし、何がやりたいか、何をすれば良いかわからない」という人がとても多いんです。この観点でストレートに回答するなら、ゼロからコーチングで時給1万円を稼ぐことから始めたら良いと思うのですが、どうやらことはそんなにシンプルではないみたいです。
「やりたいのだけど何がやりたいかわからない」とか、良く考えたら何を言っているかわかりませんよね。そんな感じで、頭の中が混乱している人がとても多いということに気がつきました。思えば、サラリーマン時代の自分もそうだったなあと思って書いたのが『自分を変えるノート術』です。一人合宿のマニュアルですね。
ノートを書き続ければ頭の中は整理され、具体的な行動ができるようになります。でも自分だけでノートを書き続けられる人は多くないので用意したのがフラスコノート会です。みんなで集まってノートを書くイベント。ノート術のテクニックについては『ノート術大全』にまとめています。もう、何がしたいかわからないとは言わせません。アカデミーのセミナーでビジネスアイディアも取り扱っていますしね。
お金がない、お金を受け取るのが怖い
やり方はわかった。自分の強みもわかって、何がやりたいかも見えてきたと。ただ、怖い。特におかしなことではなく、これはみなさんだいたい、そうなります。お金は労働の対価として決まった額を受け取るもので、それ以上は望んではならないという刷り込みがずっと続いてきたので、お金を受け取る恐怖心がとても強いんです。
自分の価値はせいぜい時給2千円とか3千円であり、それ以上の金額を受け取ってはいけないという思い込み。これを、お金のメンタルブロックと言います。人が自由を望むとき、これが大きな壁になります。起業のサポートをしていると、その問題点がはっきりと浮かび上がってくる。
その問題意識で書いたのが『お金が増えるノート術』であり、『中学3年生の息子に贈る、学校では教わらない「お金の真実」』です。自分の子供や、これからの世代がお金の洗脳から逃れて欲しいという想いであり、中学生向けの本が書けたことにはとても満足しています。
時間がない
そして最後の「やらない言い訳」が「時間がない」です。仕事が忙しい、育児や家事で忙しい、人付き合いで忙しい・・・だからやりたいけど、できない。今の仕事が落ち着いてから、定年退職したらやるかもしれないとか、子供が手を離れてからやりたいとか。僕はこれ、ずっと嘘だと思っていて。
『やらない時間術』は、その最後の逃げ道を塞ぐ、ある意味で残酷な本です。心からやりたいけれどできないことというのは実はなくて、そこまでやりたいことではないだけ。単に優先順位の問題なんですよということを突きつけた本です。本当にやりたいことのために、それなりに重要なまあまあやりたいことを捨てる勇気も必要だと。
小手先のテクニックではなく、本質を書いた本だと自負しています。だからまあ、そんなに売れないかもしれないなとも。やっぱり、本質というのは痛みを伴いますからね。「時間がないから、できない」という人に心からすすめられる本を書きたいと常々考えていて、ついに実現したというのが『やらない時間術』です。
ついでに告知しておくと、3/28(金)19:00〜、【やらない時間術出版記念】ノートの活用で自由になる、「やらない時間術」セミナーというイベントもやります。本を持っていたら無料なので、時間がない方はぜひご参加下さい。
環境が整っていない
そして、起業当初から継続しているのが「行動を継続するための環境作り」です。フラスコなんて典型的にそうで、イベントやオンラインサロンを通じてつながりを作っていくことで、行動しやすくなるプラットフォームです。フラスコビジネスアカデミーやダーウィンでは僕自身、より直接的なサポートもしています。
この辺りは、僕自身が10年前に起業をしようとしたときに、探したけれど見つからなかった理想の環境を一つずつ、実現していっている感じです。また「あったら良いな」という新しい機能を開発中なので、そちらもお楽しみに。完璧ということはありませんが、さすがに自分自身が求めているものはほぼ、揃ったかなあと。
あ、そうそう。やらない理由をなくすという意味では今度、「起業・時間術 公開質問会」というのをやります。4/16(水)20:00〜、無料で参加できます。LINE公式(2段階)から登録して、参加してみて下さい。「どうしてこんなに長い間、そんなことで悩んでたんだろう?!」と目から鱗が落ちる体験が、できるはずなので!