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「扶養の範囲内で稼ぎたい」と言う人

フラスコ代表、安田です。起業の相談に乗っていると、いろんな人がいます。何人もこういう人がいたので、全く特殊なケースというわけではないのですが、個人的には面白いと感じたので書いてみます。

「いくら稼ぎたいですか?」に対する答え

副業・起業の相談をするとみなさん「稼ぎたい」とは言うのですが、それを額面通りに受け入れて話を進めると、あとの方で話が噛み合わなくなります。家族を養うための起業と、趣味の延長の副業では全く違います。なので必ずなぜ稼ぎたいのか、どうなりたいのか、そのためにいくら稼ぎたいのかということを確認します。

ママ起業家という言葉はあまり良い表現ではないと思うのですが、パートナーの方の収入が主に家計を支えている方、とか言うと何を言っているのかわからなくなるので便宜的に使わせて下さい。男性がこういう状態に当てはまることもありますし、子供がいるいないも制度上は必要条件ではないのですが、典型的にはという意味で。

そのママ起業家に「いくら稼ぎたいですか」と質問すると、返ってくる答えは大きく分けると3パターンです。それは具体的な金額が明確な場合、そして「できるだけたくさん」と、「扶養の範囲内で」です。できるだけたくさんも特有の問題があるのですが、今回はこの最後のパターンの話です。

扶養控除ってどうなってたっけ?

僕は起業支援の仕事をしていることもあって、税金にも詳しいだろうと思われているようなのですが、かなり苦手です。税理士はもっとも向いていない職業の一つだと思います。税金に関するルールはあまりにも細かいし、理解できないようにわざと複雑でわかりにくい表現で書かれている特殊な言語だとしか思えません。

103万円の壁とか130万円の壁とか、一般に言われていることくらいは知っていますが、それ以上は深掘りする気にもなりません。所得税がかかってくるとか社会保険の負担が発生するとか、配偶者控除と配偶者特別控除がどうたらこうたらとか・・・複雑すぎる!

要は、旦那さん(もしくは奥さん)の扶養に入っている人は130万円をちょっと越えて稼ぐくらいなら、130万円の少し手前に留めておいた方が「得」になってしまうということです。なんでそんなことになっているのか、理解に苦しみます。「働いたら損」という仕組みを作っておいて、「でもできるだけ働け」って言ってもやっぱり、無理だと思うので。

ママ起業の損益分岐点

これについてはもうめんどくさくなってしまったのでネットで検索して答えを書くと、130万円〜160万円の収入だと、130万円ジャストに抑えるよりも「損」になってしまうようです。つまり130万円稼ぐのも160万円稼ぐのも手元に残る金額としては同じだ、ということですね。にわかには信じがたいですが、そうなってるらしいです。

なので僕が主夫だとしたら、パート先がどんなにピンチで残業をお願いされても、135万円分の仕事なんて絶対しないですね、これだと。「あと5時間だけ、頼むよ」「それで30万円くれるなら良いですよ」という話になりますね。これは良い悪いではなくて、合理的・必然的にそうなるという話です。

ただそれは、パートをしたり雇われて働く場合の話。自分のビジネスだったらちょっと話は変わってきます。扶養に入る入らないの判断はあくまで「所得」ベースなので、経費が認められるビジネスだったら話はだいぶ変わってくるんじゃないのかなって思います。※会社の加入保険によって扶養から外れる判定に経費が認められるかどうかは異なるそうです。なんじゃそりゃ・・・。

「商品」を作れるはずがないという発想

僕がこの「扶養の範囲内で稼ぎたい」という話を軽く考えていた(実は今でもそうな)のは、主婦(主夫)との「副業」だとしても300万円とかは普通に稼げると思っているし、逆に所得ベースだと全然稼げない人がほとんどだとも思っているからです。そもそも、そんなに器用に所得をコントロールするなんてできないと思いますし。

僕にしたってかなりストック性を高めているつもりですが、年間の売り上げは計画から平気で何百万円もブレます。「もう今年の目標は達成したからストップだな」と考えたところで、出版社さんから印税がどかんと振り込まれたりもします。つまりそんな精緻には着地が読めない。それを130万円でビタ止めするとか、無理でしょと。

この「誤解」の背景としては、「商品」を作るという発想がないのではないかと。ビジネスを時給で考えているということがあるのでしょう。高額商品を作ってバンバン売るというイメージではなく、数千円のサービスをコツコツと売り上げていくという感じ。もっというと、とても130万円なんて届かないから・・・という発想なのでしょうね、きっと。

もっと稼げば良いのに

結論としては、どうしても扶養から外れたくなかったら働かないか、パートで働けば良いと思います。時給感覚のフリーランスという働き方もあります。でも僕の言うところの「起業」をするなら、扶養なんて気にしなくて良いでしょう。スモールビジネスとはいえ、「副業」でも300万円くらいは普通に稼げますから。

起業1年目に、たまたま130万円を越えるかどうか微妙だ・・・そうなって初めて「ちょっと受注を制限しておこうか」とか考えたら良いと思います。僕も会社の売り上げが1千万円を越えるときは「これ消費税の関係でちょっと損だな」と思って1千万円直前で着地するように調整したことはあります。その程度の話です。

最初から目標として「扶養の範囲を出ないように」と考えて起業をするのは変な話です。まあそういう起業もあるのかもしれませんが、僕が考えている起業とは違うなと。ただそれだけの話なのかもしれませんが。

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