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『お金の真実』が今まで書いた本と違うところ

フラスコ代表、安田です。『お金の真実』はGakkenさんから絶賛発売中で、特典プレゼントもまだ間に合いますよ。っとそれはそうとして、今回の本って今までの5冊となんか違うんだよなぁって感じているので、その話を。

息子のために書いた本

本書の最大の特徴でもあり、今までと明確に違うのは、息子(と娘とちょっと妻、以下息子)に向けて書いたということです。それはコンセプトとかテイということではなくて、本当にそうで。意識としてはほんとに、息子だけが読んでくれたらそれで良いかなくらいのノリで書きました。

「自分の息子向けに、大切なことを伝える本を書きたい」という構想自体は3年くらい前からあって、当たり前ですがそんな本、どの編集者さんに持ち込んでも取り扱ってくれませんでした。有名人でもないしインフルエンサーでもない著者が、そんな本を出版社がリスクをとって書かせてもらえるわけがない。

でもいつか、人生のどこかで書けると良いなと暖め続けてきた構想が、たまたま『自分を変えるノート術』『ノート術大全』という2冊のノート本がヒットし、『お金が増えるノート術』が世に出て、ノート本×お金本という道筋ができたことによって、奇跡的に実現したのがこの『お金の真実』なんです。

なので基本的には子供向け

中学3年生の息子に向けた本なので、これも当然ながらメインとなる対象読者は中学生・高校生くらいの子供ということになります。学校とかにも置いて欲しいな、夏休みの課題図書とかにならないかななんて思いますし、そういう本を世に出すのにGakkenさんという最高のパートナーを得ることができたのは、我ながら運が良いなと思います。

そうは言ってもビジネス書ですし、中学3年生が本を読まないことはうちの子を見ていても痛感しているので、それくらいのお子さんがいる大人の方にも読んで学びがある本にしようとかは、やはり考えてしまうものです。今回もそういう誘惑は常にありましたが、迷ったら息子の顔を思い浮かべ、そのたびに原点に戻って書きました。

大人の方に関してはお子さんへのプレゼントとして買って、本棚にある本書をこっそり読む。結果としては学びが多いし、本をきっかけにお子さんとのお金についての前向きな対話も活発になる。それくらいで良いのかなと。

マンガとストーリー

15歳の子供が興味を持てるテーマで、かつできるだけ読みやすいように。編集者さんともそのことを何度も話し合い、メインの父から息子に贈られたノートの他に、サイドストーリーとしてマンガとストーリーを入れることになりました。「逆に複雑になるのではないか」という心配もありましたが、楽しさを優先して。

そういえば、少し字を大きくしたら良いのではないかという論点もありましたが、小学生向けの本ならともかく中学3年生ならそこは大丈夫ということになりました。確かに、うちの子もそこは大丈夫だなと。子供だからと下に見るのではなくて、信じるところは信じるというスタンスで進めました。

この辺りは僕も編集者さんも初めてで手探りのことが多く、仕上がった本を見てもこれがどれくらい受け入れてもらえるのかは正直、わかりません。息子さえ読んでくれたら満足という気持ちもなくはないですが、関係者の方も多いですし、しっかり拡がっていってくれることを願っています。

ビジネスと結びつけていない

僕はいつも、ビジネスのために本を書いていることを隠していませんし、否定もしていません。本を印税目的に書いているわけではありません。そしてブランディングとか名刺がわりみたいなオブラートに包んだ表現をすることもなくはないですが、はっきり「集客」「ファンづくり」といった言葉を使う方が好みです。

今回は、ビジネスをほとんど意識していません。これは僕にとっては画期的なことで、「余裕がありますね」とか言われますがそういうことでもなく、なんというか「必要なプロセス」みたいな不思議な感覚です。この本を書くことで、次のステージに進める。うまく言えませんが、そんな気がするんです。

POPを配らない

それと関連して、今回はいつもとプロモーションの仕方が違います。いつもはPOPを出版社さんに作ってもらって(最初は妻に作ってもらった)、それを持って日本全国の書店をめぐるのですが、今回は出版社さんの方針でそれはできないことになりました。これも何か流れというか、運命的なことを感じるんですよね。

これも現時点ではうまく伝えられないんですけど、書店さんや自分のことを応援してくれる人に迷惑をかけてまで本を「力押し」で売る時代は終わりつつあると感じていて、もっとこうなんていうか、柔らかいアプローチが主流になるんじゃないかと。不自然なことは、長持ちしないはずだという直観もあって。

まあそんなわけで、今回は特典プレゼントはしていますが、それ以外はかなり自然体です。良い本だから売れるということもなく、何もしないと本は売れないというのも事実なので、水面下ではいろいろと試していますが。かなり特殊な、面白い実験だなあって思っていたりもするんですよ。

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