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明日発売の『お金の真実』に書かなかったこと

フラスコ代表、安田です。いよいよ『中学3年生の息子に贈る、学校では教わらない「お金の真実」』が明日発売になります。2大特典プレゼントもお見逃しなく。今日は、その『お金の真実』に「書かなかった」ことの話です。

難しいこと

『お金の真実(以下、本書)』は中学3年生(執筆時、今は高校1年生)の息子に伝えたいことを書くというコンセプトの本です。狙いとしてはそれくらいのお子さんがいるパパ・ママにも読んで欲しいし、お金について学んでこなかった多くの大人に読んで欲しいというのはあるにせよ、まずは中学3年生がわかるように書いています。

なので、前提として専門知識が必要なことや高い理解が求められる複雑な内容は噛み砕いて、どこまでもわかりやすく書いています。マンガと小説風のストーリーを入れたのも、少しでも読みやすくなるようにという気持ちからです。

うちの子もそうですが、中学生はいつもスマホに夢中で本なんてほとんど読みませんから。そして言ってしまうと、これについては実は大人も大差ないかなって思っていて。いくらこれが本質だ、大事なことだといっても、読みやすくないと誰にも伝わらないので、中学3年生向けに書くくらいでちょうど良いのかもしれません。

お勧めの投資銘柄

本書には投資の話も出てきます。中学生でも投資はできるよ、という話も書いています。投資の考え方や「正しい」投資方法についても説明しているのですが、どうやって証券会社に口座を開くのかとか、どの株や投資信託を買えば良いという具体的な投資対象の銘柄は書いていません。

お勧めのETFについては前著『お金が増えるノート術』に書いたのでそちらを参照して頂きたいのですが、実は前著のときも「そんなこと、書かなくても良いのにな」と思っていました。どうしてもそういう情報を求める人が多いので、全く書いていないと「不親切」と思われかねないので一応、という感じでした。

株ならどの銘柄が上がるかは誰にもわかりませんし、基本的な考え方が理解できていれば、選ぶべき投資対象などは自分で考えられるようになるからです。そうやってある程度は自分で考えて、自分の責任で投資をするべきだ、ということを自分の子供には伝えたいと考えています。

どんな人にも当てはまる内容

本書に関して、ちょっと恐れていることがあります。それは「この内容は安田の子供には当てはまるかもしれないが、うちの子(自分)には当てはまらない」という批判です。今回の考え方として、うちの息子(と娘)に伝えたいことだけを書いたため、万人受けをするような内容は完全に捨てているんです。

こういう個性を持った子だったらこう、とか小学生のお子さんの場合はこう、 60歳のあなたならこうみたいな分岐をばっさり切り捨てている。当然ながら読者のほとんど全てはうちの子ではないので、そこは読み替えて下さいと。その結果として、どんな方にも気づきがある本になるはずという信念で書いています。

でもまあ、Amazonレビューなどでは「世の中は著者の子供みたいな、できの良い人間ばかりじゃない」ということを書く人が結構いるだろうなあと覚悟しているということです。どんな本を書いても「書いてあることを実行すれば成果は出るのだろうが、私は行動できないから役に立たない」みたいなレビューはありますから、ある程度は仕方ないのですが。

感動的でベタなストーリー

これは結構、迷いました。本書の縦軸として父と息子のストーリーがあるのですが、当初は「余命宣告をされた父親が遺したノート」という設定だったんですよね。それがいろいろ(何があったかは特別セミナーでお伝えします)あって「父が火星探査に行く」ということになったんですよね。

感動的な話、人の感情を揺さぶるストーリーって、言ってしまうとベタなんです。なのでまあ、かなり語弊はある表現ですが、父を死なせておけばとりあえず感動的な話にはなる。でもそんな話を自分の子供に読ませたいかな、と考えると明確にNOで。父は火星からあっさり、生きて帰ってくると良いなあって思いました。

必要だったのはノートを書き残す必然性、もう2度と息子に会えないかもしれないという設定だけです。そのためにわざわざ火星探査という大プロジェクトを持ち出してきたのは面白いなと自分でも思いますけど。本を売るためだけにせっかく生み出したキャラクターを殺すのは、やりたくないなって思ったんですよね。

「大きな夢を持て」的なこと

そう考えると、お金の本にありがちというかむしろ普通なのは「お金は世界を変える。大きな夢を持て。世のため人のために、偉大なことをしろ」みたいなメッセージなのだと認識しているのですが、それも本書ではやっていません。僕自身がそれをあまり考えていないし、ましてや自分の子供にそんなことを求める気持ちが全くないからです。

これについても賛否両論あるはずです。「大きな夢を持て」という教育をしている人もいるでしょう。でも実際に子供ができて僕が感じているのは「生きていてくれるだけで十分」ということです。そりゃできればいずれは自立して欲しいとか、結婚式に参加したいとか、孫でも生まれてきたら最高だなとは欲は出てくるのですが。

親になってみて、本当に心から子供に期待することはそんなことじゃなく、「なんとか生きていてくれたら、できれば幸せそうにしていてくれたら良いな」くらいのことなんです。たとえ今はうるさがられても、そのために役に立つかもしれないことを全部伝えさせて欲しい。『お金の真実』は、どうやらそんな本のようですよ。

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夢とお金の彼方