ノートを使った「一人合宿」はこんな人におすすめ
フラスコ代表、安田です。『自分を変えるノート術』でご紹介した一人合宿ですが、ご感想やレビューなどを見ていると、ノートに書いて考えることが効果的な人はこういう人たちかなと思います。
自由になりたいサラリーマン
一人合宿が生まれたルーツはここにあります。僕がサラリーマンだった頃、まとまった時間ができたのでノートに書きまくって考えました。その結果「無理して会社員を続ける必要はない、起業をして自由になろう」と決めることができたんです。もちろん人によって気づきの内容は違いますが、自分としてはすごく大きな気づきでした。
忙しく働いている人なら、キャリアのことだったり人間関係だったり、もっとシンプルにこれからの仕事の段取りを考えるだけでも、一人合宿は効果的です。僕はサラリーマン時代、毎朝カフェに通ってノートで考えを整理してから出社することを習慣としていました。生産性がめちゃくちゃ上がるので、おすすめです。
そこまでできなくても週に1回とか月に1回、ノートに書いて考える時間を確保するだけで、人生は変わると確信しています。まずは30分からでも。まさに「ノートを持ってカフェへ行こう」ですね。
自分らしく生きたい主婦や学生
AmazonレビューやSNSなどで寄せられる感想で印象的だったのは、主婦や学生の方がたくさん読んでくれて、「実際に一人合宿をやってみたら、頭の中がすっきりした!」という感想が多く寄せられたことです。この本は発売から2年経ち、じわじわと広がって先日2万5千部を超えたのですが、そういうクチコミの力が大きいと感じています。
うちの妻や中学生の子供も、この本だけは読んで一人合宿をやってみたりしてくれています。わかりやすくて、最初の一歩が踏み出しやすい本が書けたんだなあと改めて気付かされます。正直、書くときはさほど深く考えていたわけではなくて、とにかく人の役に立つことだから拡めたい、という思いだけでやっていたのが良かったのかもしれません。
主婦の方は仕事と家事を両立していますし、特に小さなお子さんがいるとなかなか時間が確保できませんよね。それでも、早起きして自宅で少しだけノートが書けたとか、買い物の合間にカフェによって一人合宿ができたというお話を聞くと、嬉しく思います。少しずつ、定期的でなくてもノートを書いて欲しいですね。
一人社長や個人事業主
今となってはこういう人の方が僕の周りには多いのですが、こちらは少し感想が違います。「こういうことは、前から普通にやっている。それが正しいとわかったから良かった」みたいな感じですね。会社を辞めて独立すると時間的に自由になり、自らを律して優先順位をつけて行動することが重要になります。
気づくとひたすら人に会ったり作業をしてしまっていて、効率が悪くなっていることもあります。必然、立ち止まって考える時間が必要になるわけなので、それに気づいている人は多いですね。逆に言うと、これに気がついていないとかなり危険です。
僕の場合は一人合宿をすると、「これまでなんていうムダな時間を過ごしていたんだ」という気づきが得られることがほとんどです。重要性の観点からは本当にやるべきこと、解決すべき課題に手をつけず、ただただ惰性で、大して重要ではない作業を何ヶ月もやっているなんてこともあります。一人合宿で課題整理をする意味は大きいと感じています。
孤独を抱える経営者
社員を雇っている社長さんは、幹部や社員を集めて本当の経営合宿をやれば良いと思うかもしれません。もちろん、それはそれでやるべきだと思うのですが、せいぜい年1回とかで、そんなにしょっちゅうできるものでもないでしょう。日々の課題に対処するためには、一人で考え抜く時間はやはり必要です。
社員がたくさんいたところで、経営者は基本的に孤独です。会社の本当の課題は、誰にも話せません。たとえば資金繰りが心配でも、それを社員の方に相談するわけにはいかないでしょう。外部のコンサルタントなども活用するとしても、信頼できる人を見つけるのも簡単ではありませんし、それなりにコストがかかります。
事業の規模が大きくなるほど、舵取りを誤れば大きな損害が出てしまうというプレッシャーもあります。最後は話し合って決めるとしても、まずは自分で考え抜くことの重要性は増すことはあれ、減ることはありません。
もやもやを抱えている全ての人
今まではその人の立場というか属性で分けて説明をしてきましたが、「こんな人におすすめ」という意味では、心にもやもやを抱えている全ての人におすすめです。自分も含めてやや内向的なところがあって、ああでもないこうでもないとつい考えてしまう、心の声が多めの人には一人合宿は効果的だなと感じています。
もともとは「自分と同じように起業を目指す人の役に立つはず」と考えて『自分を変えるノート術』で体系化してお伝えした一人合宿ですが、今はこれくらい幅広い方のお役に立てるコンテンツだったのだなと改めて気づきました。これからも多くの方がこの本を手に取り、それをきっかけに30分でもカフェに行ってくれたら。心からそう願います。大なり小なり、きっと人生が変わりますよ。