年始に立てた目標を、ノートを活用して達成させる方法
フラスコ代表、安田です。今年も10日経ちました。1年の3%くらいはもう終わっているわけですが、あなたが年始に立てた目標はどれくらい進捗しているでしょうか。ノートを使って、行動するコツをお伝えします。
目標が達成できない理由
実際、なかなか目標が達成できない、気づけば去年と同じように今年を生きていると感じている人も多いでしょう。どうすれば目標が達成できるかを考えるとき、目標が達成できない理由を考えてそれを潰していくという方法が有効です。リストアップするので、段階的にチェックしてみて下さい。
- そもそも目標を立てているか
- 目標は明確(SMARTゴール)か
- 目標を紙に書いて、見返しているか
- 1ヶ月単位で「いつやるか」決めているか
- KPIはあるか
- PDCAを回しているか
- 長期の目標をイメージしているか
こんなところでしょうか。前半の3つで、数で言えば9割以上の人が脱落すると思います。「なんかそういうデータとかあるんすか?」と聞かれると困るのですが、感覚としてそう大きく外してはいないかと。
後半の項目はちょっとレベルが高いかもしれないので、伝わるかどうか少し自信がないのですが、これからちょっとていねいめに説明してみます。
まずは目標を紙に書いて、それを見返す
まず9割以上の人が脱落していると思われる、ここから始めていきましょう。目標達成の世界では、これはもう基本中の基本です。そもそも目標を立てていないと目標達成できないのは当然ですが、正月なんかに立てた目標はほとんどの人が「忘れちゃう」んです。
試しに、去年の目標、一昨年の目標が思い出せるかやってみて下さい。そういう私も、一昨年となるとすぐには思い出せません。ノートを引っ張り出してきて確認すれば、わかるという程度です。年始早々のこの時点で去年の目標が思い出せないという人は、振り返りをやっていないということでしょうね。
ともかく、ノートなりスマホなり定期的に見返す場所に目標を書くことがスタートラインになります。模造紙に書いて部屋の壁に貼る、というのも古典的ですが良い方法です。
1ヶ月単位で、いつやるか
これは私は「目標のプロジェクト化」と呼んでいます。その先には「プロジェクトのスケジュール化・ToDo化」があるのですがそれはいったん置いておいて、プロジェクト化とは何かというと、簡単に言えば「いつやるかを決めて、細分化する」ということです。3ヶ月とか1ヶ月単位で、おおまかに計画をする。
例えば「今年は本を商業出版するぞ!」と目標を立てたら、1-3月はとにかく企画を立てて編集者の方に見てもらい、企画会議を通すのが4-5月、6-7月で執筆して10月くらいに出版・プロモーションかな・・・みたいな感じです。年内に出版しようと思ったら、今すぐ動き出す必要があると気づくことができるわけです。
実際、こんなに予定通りに行くかはわかりませんが、これをやらないと年の後半になって「あっ、何もやってないからもう間に合わない。来年の目標ということにしよう」となります。
一人合宿でPDCAサイクルを回す
上の例をそのまま使って「1-3月に出版企画を作る」というように目標がプロジェクト化されたとしましょう。次にやることは、KPIの設定です。KPIはKey Performance Indicatorの略称で「重要業績評価指標」という意味です。まあ、結果を出すためのカギとなる重要な行動の内容と量を決める、ということです。
毎月、出版企画書を1ヶ月に2つ仕上げる、3人の編集者にそれを送って見てもらう、編集者と会えるイベントに1回は出席する、みたいな感じです。この3つの行動を、やると決める。それを3ヶ月続ければ、1冊の本の出版が決まるだろうと合理的に想定できれば、それは良いKPIと言えるでしょう。
このKPIを決めるとき、そして毎週の行動を振り返るときにノートを使った一人合宿をして、PDCAを回すと良いでしょう。自分ではなかなかできないという方は、フラスコノート会ではみんなでノートを書いてお互いにシェアするということをやっており、PDCAを回しやすい環境を整えているので、参加してみるのも良いかもしれません。
長期的な人生計画を立てる
ちょっとアドバンスな内容にはなりますが、行動を続ける上でも、より良い「今年の目標」を設定する上でも「長期的な視点」は重要です。これから10年、20年、30年後にどうなっていきたいか。究極的にはどのようなありかたをしていたいか。それを人生計画という手法で考えていくと、大きく目標達成がしやすくなります。
っという内容のセミナーを、樺沢紫苑さん主催のウェブ心理塾、1/20午後のセミナーでお話しします。目標達成のセミナーは今までやったことがなかったのですが、ノート術とすごく相性の良いテーマなので、楽しみです。ご都合つけば、ウェブ心理塾に入会の上でご参加下さい。過去動画も観れるのでお得です!