新刊『お金が増えるノート術』を2千文字で要約してみる
フラスコ代表、安田です。『お金が増えるノート術』はもう読んで頂けたでしょうか?本が苦手な方でもさくっと読めるように書いてはいますが、ここではさらにその要約をしてしまいましょう。なお「はじめに」はこちらで全文公開しています。
1章:貯める・稼ぐ・殖やす? 現在のステージを確認する
1章で書いたのは、ステージの確認です。お金本はたくさんありますが、投資本には「まずはその元手をどうするのか」が書かれていないし、節約本には「お金を貯めてどうするのか」が書かれていません。本書では、そこを解決するためにノートを使って、貯める・稼ぐ・殖やす全てに対応しました。
ここではまず、あなたがどのステージにいるのかを確認します。総資産の金額で、ステージを分けるという考え方です。また手書きのノートを使う理由や、長期的な視点で考える重要性、お金を増やす目的といった、「マインド」に関わることも書きました。
2章:お金が「貯まる」ノート術(資産がマイナス)
2章は「貯める」話です。まずはノートにお金の出入りを書き出して、お金と向かい合うことから始めましょう。どうやって無駄な出費を減らすか、クレジットカードやポイントにどこまでこだわるか、どう付き合っていくかということにも触れています。
私は、ただひたすら節約をしてお金を貯めることには意味を感じないので、基本的にはお金で時間を買って、その時間を使って稼げば良いという考え方です。ただ財布のバケツに大きな穴が空いている人は、まずその穴を防ぎましょうという話。天引きで貯金をして、そのお金を引き出しにくい仕組みを作る具体的なやり方も書いています。
気になる「お金の使い方」についても、ここでノートを使って意思決定をする方法をお伝えしています。お金を増やすことは目的ではなくて手段にすぎないので、使うべきときは使って構いません。ただ、感情だけで判断する回数を減らせば、お金は増えていきます。
3章:お金が「殖える」ノート術:準備編(資産0~100万円)
本書では、投資をしてお金を殖やす価値があるのは資産500万円くらいからというスタンスなのですが、本格的な投資は将来のテーマだとしても、早めに準備としてやれることをお伝えしているのがこの章です。複利の力があるので、やはり早めに知っておいた方が良いことはあるのです。
さほど稼いでいない段階から「節税」に興味を持つ人は多かったりするのですが、まずはiDecoとNISA、ふるさと納税だけやっておけば良いでしょう。投資目的での保険は必要ありません。「投資」という考え方を理解してあらゆることを投資の観点から見る習慣をつけておけば、変な詐欺に引っかかることもありません。
4章:お金が「稼げる」ノート術(資産100万~500万円)
世の多くのお金本に欠けているのは、この視点です。お金を稼がないで節約や投資をしたところで、お金持ちになることはありません。ノートに「人生計画」を書いて長期的な視点で行動をすれば、その道が拓けてきます。本業の収入を上げられないならば、副業・起業をするしかありません。
100万円あれば、スモールビジネスをスタートさせることができます。「誰の役に立つか」でビジネスアイディアを見つけて、起業の壁になる「メンタルブロック」を乗り越えていきましょう。本書には、その具体的な始め方が書かれています。
5章:お金が「殖える」ノート術:実践編(資産500万円~)
資産運用には、何十年も前から出ている結論があります。それは「ドルコスト平均法で上場投資信託(ETF)」です。すなわち、できるだけ投資対象分散、地域分散、時間分散をして、余計なリスクを排除した上で世界経済の成長の果実を得ることです。派手さや楽しさはありませんが、長期的にはこの方法がベストなのです。
資産運用の本質は守りであり、楽しさを求めるのは総資産のごく一部にとどめておくべきです。楽しさを求めれば痛い目にあったり、ダマされたりしますので。おすすめのETF銘柄やFIREについてなど、みなさまが気になることも具体的に書いてあります。最後には「お金の一人合宿をしよう!」と締めくくっています。
おわりに:お金の不安をなくすために
「お金と向き合うことから逃げて、その結果、お金で苦労している人が多い」。お金のメンタルブロックがなければ、人はもっと自由で好奇心あふれる生き方ができるのに。ノートとお金を組み合わせることで、お金に抵抗感がある人も読んでくれるのではないか。これが、私が本書を書こうと考えた動機です。
それがうまくいったのかは、まだわかりません。どうか少しでも興味を持ってくれたなら、この本を読んでみて下さい。簡単なワークもいくつか入れましたので、ノートに書きながら読んで頂けると、ふと気づけばお金に対する抵抗感が薄れているはずです。
読んだ人の人生を変えたい。『お金が増えるノート術』はそう願って書きました。その想いが、あなたにも届くことを願っています。