お金を増やすには「貯める・稼ぐ・殖やす」のどれが一番重要なの?
フラスコ代表、安田です。『お金が増えるノート術』が12/13発売なので、何かそれについて書きたいなあと思いつつ、でもまだ本が出てないのに激しくネタバレするわけにもいかないし、まあこれくらいならというギリギリのラインで。
お金の増やし方は3種類
お金を増やす方法は、大きく分けて3つあります。貯める・稼ぐ・殖やすですね。増やすと殖やすは意味が違って、増やすは貯める・稼ぐ・殖やす全てを含んだ全体の話、殖やすは金融商品や不動産に投資をすることで、その配当やキャピタルゲイン(元本増加)で殖やすという意味です。利殖の殖ですね。
基本はこれしかありません。ギャンブルで勝つとか人から盗むという方法もあるのかもしれませんが、全く確実ではない上に全てを失うリスクがあることからお勧めできませんし、少なくとも私は取り扱いません。なので正確には、お金を増やす「まっとうな」方法は貯める・稼ぐ・殖やすの3つしかありませんというべきかも。
その3つのうちでどれが一番重要かと聞かれたら、それは「その人のステージによります」としか言いようがありません。具体的には、全く貯金がないひとはまず貯めるところから始めるべきですし、100万円程度の貯金があるなら稼ぎ始めれば良く、500万円以上あるなら本格的に投資を始めたら良い。
『お金が増えるノート術』はそんな感じで、貯金の金額でステージを分け、そのステージごとにやるべきことが書かれている本です。ノート×お金という本もあまりありませんが、このステージごとにお金の増やし方が書かれた本というのも意外と今までになく、本書の特徴となっています。
「貯める」べき人は
資産がマイナスであるとか、貯金が全くない人は、まず貯めることから始めるべきです。厳しい現実としては、実際にはこのステージにいる人が一番、多いはずです。実際私のところも、数としては「起業をしたいけれど、貯金が全くありません」という相談が非常に多いですし。
社会人になりたてならともかく、何年も仕事をしているのに貯金がゼロというのは、やはり問題です。収支のバケツに穴が開いているんです。そういう状態で起業をしても、あまりうまくいかないのではないかなと思ってしまいます。もちろんお金をかけずに稼ぐ方法はあるのですが、貯まっていない体質であること自体が問題なのです。
やはりある程度、自分を律することができて収支をコントロールできる人でないと、起業はうまくいきません。起業をしてからも、バケツに穴が開いている人はたくさんいます。「貯める」ことは地味ですが、決して軽視してはいけません。
「稼ぐ」べき人は
100万円くらい貯金ができたら、稼ぐことを考えても良いかなと思います。起業にお金がかからなくなったと言っても、やっぱりパソコンとかネット環境くらいは整えておきたいですし。交流会に出たりチラシや名刺を作ったり、多少は初期投資ができた方が、結果が出るのが早くなります。
稼ぐと言っても、すぐに会社を辞めたり離婚をして背水の陣を敷けというわけではありません。100万円は、生活費として使ってしまうとごく短い期間でなくなってしまいます。お金がないと時間がなくなり、時間がないとどっしりとしたビジネスを組み立てることがやりにくくなってしまうので、収入源は手放さないで下さい。
ビジネスは結果が出るまでに時間がかかりますし、最初のビジネスアイディアが確実に当たるとも限りません。リスクの少ないビジネスを選び、副業から始めましょう。
「殖やす」べき人は
本格的に金融投資をして殖やすのは、500万円くらいの貯金ができてからで良いかなと考えています。もちろん始めるのが早ければ早いほど、複利効果で結果は大きくなるのですが、数十万円程度の元手をリスクにさらしてその結果に一喜一憂するのは、デメリットの方が大きくなるように思うのです。
まあ若いうちはiDeCoやNISA、ふるさと納税など(詳しくは『お金が増えるノート術』参照)のメリットだけはできるだけ享受しておいて、本業に集中してお金を貯めたり、副業をしてお金を稼ぐ力を身につけたりした方が良いんじゃないでしょうか。早いうちから勉強すること自体は、良いことだとは思いますけどね。
結局どれが一番、重要か
どれが一番重要かについては冒頭の方で既に「ステージによる」という結論を出してしまいましたが、全体を俯瞰して結局どれが重要なのだろうと改めて考えると、あえて「稼ぐ」であると断言してみましょう。本にはあまり書きませんでしたが、稼ぐ力があれば、貯める・殖やすがそんなに得意ではなくても、お金は増えます。
「貯める」だけでは時間がかかりすぎますし、「殖やす」だけではリスクがあります。どれか1つという観点からは、「稼ぐ」だけあればお金に関する不安は消えますし、長い人生を豊かに暮らしていけるでしょう。それでも稼いだ以上にお金を浪費しまくったり、投資詐欺にひっかかったら元も子も有りませんが・・・。
なので、3つの力は全て重要ですが、強いていうなら「稼ぐ」力が重要と言えるでしょう。そう考えるとなんとなく、『お金が増えるノート術』でも「稼ぐ」に多くのページを割いているような気がします。いや、気のせいかな。どなたか、検証してみて下さい!