「会社を辞めたい」という人にすることが多いアドバイス5選
フラスコ代表、安田です。私は起業支援の仕事をしていますし、最近ではランチキャンペーンもしているので「会社を辞めて起業をしたい」というご相談を受けることが多いです。ケースバイケースとはいえ、どう答えることが多いかなと考えてみました。
回答1:ブラック企業なら仕方ない
「起業支援の仕事をしている」と言うと、すぐに会社をやめろと煽る人なのかと思われるかもしれませんが、私は基本的に、すぐ会社を辞めることはお勧めしていません。起業をするとしても、とりあえずサラリーマンであることはキャッシュフロー上、めちゃくちゃ有利だからです。
何もしなくても毎月決まったお金をもらえるなんて、良いじゃないですか。ビジネスはお金がなくなったら終わりのゲームなので、給料をもらい続けられることでそのゲームオーバーがほぼなくなるという、ものすごいアドバンテージがあります。なので基本的には、会社にしがみつきながら起業をすることをお勧めしています。
ですが、この基本的な考え方には大きな例外があります。それがブラック企業です。土日返上、サービス残業の嵐、寝る間もない、上司から大声で怒鳴られたり、人格否定で精神が破壊される。こういった「症状」のある場合には、緊急避難的に会社を辞めて良いでしょう。というか、辞めるべき。頑張る価値はありません。
回答2:すぐ稼げるなら辞めても良い
もう一つだけ、会社をすぐ辞めても良いかなというのは、既に副業で稼げる状態になっている場合です。本業の収入を超えていれば理想ですが、月10万円くらいであってもそれが片手間で稼げているなら、本腰を入れれば食べては行けるかなと思えるので良いのではないでしょうか。
まあこのケースは、レアです。そこまで準備ができている人はとても少ないですし、「すぐ稼げる」と主張する人でも話を良く聴いていくと、それは思い込みであることが多いです。そしてごく稀にいる既に稼げている人は、「すぐに会社を辞めたい」という相談には来ないものです。辞める必要がないので。
すぐに稼げる状態であっても、「今のお客さんが付いてきてくれる」ということだと少し、少し危ういと感じます。新しい顧客を開拓できる状態になっていないのであれば、1年目は良くてもいずれ苦労はするだろうなと。
回答3:まずは休んで病院に行くべし
意外と多いのが、このアドバイスです。これは明らかに、病んでるなというケース。ご本人的には「少し疲れている」くらいの感覚なのですが、どうみても専門のお医者さんの出番だろうなと感じるケースは、一定の割合であります。実際に、話を聴くと既に病院に通っているということもあります。
この場合は、絶対に会社を辞めてはいけません。「会社に迷惑をかけたくない(から辞める)」という謎の生真面目さを発揮する人が多いのですが、そんなことを言っている場合ではありません。これはもう必死に会社にしがみつくべき。病院に行って診断書をもらい、傷病休暇に入りましょう。会社は解雇できません。
明らかにメンタルを病んでいるのに、起業をしようとする人がいます。これはさすがに無理です。病気なのだから、まず治さないと。起業の世界が、サラリーマンの世界よりストレスがないかというと決してそんなことはありません。むしろお金のプレッシャーは強く、起業をしてメンタルがやられる人はとても多いのです。
回答4:転職したら良いのでは
会社に残ったまま副業でビジネスを立ち上げたら、とアドバイスをすると「うちは副業が許されていません」「副業できる雰囲気ではありません」と主張する人がいます。これはまず「本当に?」です。社内規定を確認しましたかと。今どき、正面から副業を禁止している会社がそんなにあるとは思えません。
やりにくい雰囲気、くらいなら空気を読まずに副業すれば良いです。それくらいできる図々しさがないと起業をいても成功しにくいですし、いきなり会社を辞めるよりはよほど空気を読んだ行動でしょう。
中には、公務員など本当に副業ができない環境もあるでしょう。その場合は、副業ができる会社に転職すれば良いです。多少、給料が下がっても副業ができる会社はきっと見つかるはずです。コツとしては会社を辞めずに、転職活動をして下さい。辞めてから就職を探すと、不利になりますから。
回答5:社内でわがままを言えば良い
社長と直接話ができるくらいの小さな会社はもちろん、大きな会社であっても意外とわがままは通ります。空気を読んでわがままを言わない人が多いだけです。こういう仕事がしたい、今の上司と合わない、残業をしないで働きたい、などなど。会社からすると、あなたに辞められるよりはマシです。
私も日本生命時代は、かなりわがままを言って、通してもらいました。システムではなくて金融の仕事がしたい。証券投資の世界を知りたい。海外に行きたい。社外に出たい。プレイヤーでいたいなど。確かに、みんなが空気を読んでいる中でこんなわがままを言うと出世はしませんが、でも会社を辞めるくらいならそんなことは別に構わないでしょう。
あれもできない、これもできない、でも会社は辞められる。これって変だと思うんです。会社を辞めるくらいなら、いろいろできるのではって思うんですよね。周りの目を気にしすぎなんですよ。
ランチキャンペーン、やってます!
というわけで、こんなご相談に乗ることもあるランチキャンペーンをやっています。すぐ会社を辞めて、ダーウィンメンバーになりなさい!と言えば儲かるのかもしれませんが、そんなことはしません。むしろ会社を辞めずに起業をしたり、今の会社でうまく立ち回る方法をアドバイスします。
ビジネスをしている人には集客とか、仕組化のアドバイスもできます。本を出したい人とは出版の話をします。ガチで子供の話とか、雑談しかしないこともあります。フラスコビジネスアカデミーのお知らせをする以外は何も売り込みませんし、お代は一切、頂いていません。お気軽に、ランチを食べに来て下さい。