「一人合宿でノートに何も書けない」という人に役立ちそうな、5つのアドバイス
フラスコ代表、安田です。『自分を変えるノート術』という本で一人合宿をお勧めしてから、「ノートに書くことが思いつかない」という質問を頂くことが多いので、ここで回答してみます。
一人合宿とはノートにひたすら手書きすること
そもそも一人合宿とは何かという話を『自分を変えるノート術』を読んで下さいと言いたいのをグッとこらえて簡単に説明します。ノートとペンを持ってカフェに行って、ひたすら手書きをするということです。ぶっちゃけた話、「ノート術」というほどのことはなく、箇条書きでたくさん書けばそれで成立します。
頭の整理がされて新しいアイディアが出て、気持ちもすっきりします。私はこれを毎日のようにやっていて、長い目で見て数万円以上の価値があるアイディアが、毎日浮かんでいるという感覚があります。みんなこれをやれば良いのにな、と思って本を書いたという流れですね。
アドバイス1:カフェにスマホを持って行かない
ある程度の時間を確保してノートを持ってカフェに行ったのに、何も書けずに終わる最大の原因は、これでしょう。しょっちゅうスマホを触ってしまって、気がつけば時間が経過していると。スマホのゲームを始めてしまうとかSNSのチェック、LINEやメッセンジャーに応え始めたらもう、終わりです。
私は一人合宿をするときは、自宅やオフィスにスマホを置いていきます。たまに連絡待ちの用事などがあってスマホを持っていってしまうと、その日の一人合宿はほぼ成果がゼロになります。スマホがないとなんと、一人合宿がはかどることか。自分はこんなにもスマホに支配されているのか、と実感できます。
アドバイス2:「何も書けない」というテーマで書き始める
一人合宿では必ずテーマ(本書の用語ではトピック)というのを決めて書き始めるのですが、書けないときはそのテーマすら書けません。カフェに着いたばかりは私も大体そうなのですが、何もやりたくないし、何を考えたら良いのかもわからないという状態です。ちょっと仮眠したりもしますが、まあそれもありです。
こんなときに「やる気になるまで待とう」と考えてはいけません。待ってやる気になることなんて、ほとんどありません。それよりは「何も書けない」などという仮のテーマを設定してとにかく書き始めると、書くことによる作業興奮で少しずつ頭が働いてきます。その1ページを書き終える頃には、次のテーマが思いつくことでしょう。
アドバイス3:「書けなくても良い」と考えてみる
これは私自身には当てはまらないのですが、お話を聞いていくと「何か画期的なアイディアを出さなくてはいけない」というプレッシャーで、書けなくなるという人もいるようです。そういう方は「別に書けなくても良いし、良いアイディアが出なくても良い」と考えると良いでしょう。一人合宿は、好きでやっていることなので。
眠れない夜に「寝なくてはいけない」と考えるとますます眠れなくなるのと同じです。良いことを書かないといけないとか結論を出さないといけないとか、そういうのは全て思い込みですから、気楽にやりましょう。私だって毎回必ず画期的な気づきがあるとは限りませんし、その方が結果としては良いアイディアが出たりするものです。
アドバイス4:カフェでは「書きやすい席」を選ぶ
これもご質問にお答えしているうちに気づいたのですが、「隣の人に見られたらどうしよう」ということが気になって集中できないという人もいるようです。これに対する本質的な回答としては、「誰もあなたのことなんて興味がないんだから、気にしなくて良し」なのですが、そうは思えない人も多いのでしょうね。
だとするとカフェ選びから、あるいはカフェで席を選ぶときに「書きやすい席」を選ぶように工夫しましょう。私の感覚だと、隣に世間話をしているおばちゃんたちがいると、見られている気がしてしまいます。若い人や、パソコンを開いて集中している人(突然Zoomを始めたりするので注意)、本を読んでいる人ならほぼ安心。外国の方だとベストです。
アドバイス5:コミュニティの力を活用してみる
などなど、あらゆる工夫を尽くしてもなかなか一人では書けないという方は、コミュニティやイベントの力を活用するのがお勧めです。誰かと一緒に、お互いに良い意味でのプレッシャーを与え合いながらノートに書くことに集中する場を作る、もしくは使うということです。友達と一緒に勉強する感じですかね。
そういう方のために私の方でも「フラスコノート会」というのを用意しています。私自身も第3金曜の夜(8月は18日)に、『自分を変えるノート術』か『ノート術大全』を持っている方なら初回無料でやっていますし、どなたでもフラスコノート会を主催できる仕組みも整えています。
何人か集まってノートを書く時間を作るだけで、すごく集中できる効果があります。また、こういう良い習慣も一人だとなかなか継続できませんので、こういった場もぜひ、活用してみて下さい。