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起業家は失業保険を受け取るべきか

フラスコ代表、安田です。「起業前に失業保険を受け取りたい」と言っている人がいたんですよぅ。そういえば会社を辞めて起業をするとき、失業保険はどうしようかなってちょっと迷ったのを思い出したので。

失業保険は魅力的

会社を辞めたことがない人は、知らないかもしれないので失業保険のことをざっくりと説明します。正式名称は雇用保険、職を失った人で一定の条件を満たすと受け取れる、公的な給付です。給料日額の50-80%を、最長で330日かな?それくらいの金額を貰えるという、一見するとなかなか魅力的なお話です。

受給要件がいろいろあったり、受給開始日が会社都合の退職と自己都合の退職では違ったり、なかなか複雑なので詳しくはこちらのサイトなどをご参照下さい。一通り読んでみて、わからなくなったらハローワークさんに問い合わせ、が早い気がします。私自身も今回、全てを理解することは諦めました。

私も会社を辞めて起業をするときは「ん?そういえば失業保険ってもらえるのかな?」とふと思いつき、軽く調べてみた記憶があります。そのときは、「ああ自己都合退職だと3ヶ月くらい経たないともらえないのか、だったらさっさとビジネスを始めよう」ということであっさり諦めました。人によってはこれがもう結論でしょう。

セーフティネットなので本来起業は・・・

そもそもの話をすると、雇用保険というのは生活保護などと同じ、いわゆるセーフティネットです。急に収入が得られなくなった人が路頭に迷わないように、という趣旨で作られた制度なんです。なので「起業をするので会社を辞めます!」という元気がある人は、原則としては対象にはならないと考えるのが自然です。

失業というのは「就職しようとする意思といつでも就職できる能力があるにもかかわらず職業に就けず、積極的に求職活動を行っている状態にある」状態のことです。就職できないから個人事業主で・・・という人もいるのでそういう人がセーフティネットの対象になるのかどうか。考えていくと結構、微妙なところですね。

ただ一定の条件を満たせば、起業準備中であっても失業手当が受け取れます。求職期間中に、起業を検討ということですかね。また再就職手当は、個人事業主としての起業も該当することがあるようです。なんだか、時代を感じますね。この記事がわかりやすいので、参考にしてください。厚生労働省のQ&Aもわかりやすいです。

メリットとデメリット

ということで、失業保険の話をするために、ちょっとだけ調べようと思ったらかなりハマりました。それはともかく(笑)、失業保険を受け取るメリットは明確で、キャッシュフローの不安が減るということでしょう。仕事をしなくても生活費は必要なので、手元のお金が減っていく恐怖を軽くしてくれる失業保険は、ありがたい存在です。

ただ起業をするために会社を辞めたにも関わらず、失業保険を受け取るために数ヶ月間、行動ができなくなってしまうのであれば本末転倒でしょう。開業準備期間に収入を得るとそれは開業とみなされますから、給付が受けられないならまだしも、こっそりやって不正受給と見做されたら大変で、大きなペナルティが科されます。

なので「良いところどり」でうまくやろうと思っても決してこっそりとはやらずに、ハローワークに事前に相談をして、許される範囲で行動してください。ハローワークによっても対応が異なることがあるらしいですから、専門家が良いと言えば良い、ということでもなさそうです。グレーゾーンを攻めるようなことはしないでください。

起業をするなら

いろいろ書きましたが、ビジネスというのはスピード勝負。タイムイズマネーです。忙しいサラリーマンを卒業したので少しだけのんびりしたいという気持ちはすごく良くわかりますが、せいぜい1ヶ月くらいにしておきましょう。3ヶ月とか6ヶ月、1年も休んでしまうともう、身体も頭も思うようには動かなくなります。

まあ1ヶ月経ってから開業届を出して、再就職手当を貰えるように動くのかな。この他にも私は活用しませんでしたが創業補助金や助成金などもありますし、それでなくても開業時はとにかくやることがたくさんあります。起業準備という中で無料のセミナーやイベント、情報発信などはしていくべきでしょう。とにかく、失業手当をもらうために立ち止まってしまうのは、あまりにももったいないです。

もっと言えば、起業をするなら会社に勤めながら副業として準備をしておくべきです。ある程度、継続的な収入が得られる状態になるまでは会社を辞めてはいけません。逆に、そうなっていればそもそも失業保険の対象ではなくなってしまいますから、受給しようかどうしようか、と迷うこともないわけです。

「使えるものは使う」という図々しさを持つのも起業家には必要な要件なのかもしれませんが、それよりももっと本質的な「誰にどういう価値を届けるか」という、ビジネスの本質に時間や体力、知恵を注ぐべきでしょう。失業手当なんて蹴飛ばして、すぐに動き出す人の方が成功するという感覚は、正直なところ結構ありますね。

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