出版企画書コンペに参加してきた話
フラスコ代表、安田です。樺沢紫苑さんが主催するコミュニティ「ウェブ心理塾」のイベント「究極の出版企画書コンペ2023」に参加してきましたよ、っという話。果たして結果は・・・?!
ウェブ心理塾って?
ウェブ心理塾というのは、『アウトプット大全』などのベストセラーを連発する作家、精神科医の樺沢紫苑さんが主催するオンラインサロンです。私ももう、なんだかんだで足掛け(幽霊会員期間などありまして・・・)だと4年くらいはお世話になっているのではないでしょうか。
毎月リアルとオンラインハイブリッドのセミナーがあって、樺沢先生が自ら講師をしたり、ゲスト講師を招いたり。コンテンツとしては情報発信を学んで、出版をして、業界の第一人者を目指していきましょう、みたいな感じです。過去の動画を観るだけでも十分に元が取れるという、良い感じのサロンです。
出版企画書コンペとは?
で、そのウェブ心理塾の目玉が毎年7月に開催される「出版企画書コンペ」です。編集者の方が20-30人集まって、その前で自分の出版企画書をプレゼンすることができるという貴重な機会。居並ぶ出版社も、有名どころが一通り集まっています。正直、私は初めてビジネス書を出版するならここを活用するのがベストと考えています。
何度も書いていますが、ビジネス書を出すには企画書を編集者の方に見てもらうしかありませんが、普通に生きているとなかなか編集者の方とはつながれません。起業をしている人でも周りに出版をしているという仲間もあまりいなかったりするので、「ウェブ心理塾」がベストの環境だと思います。
事前準備
コンペは7/15(土)だったのですが、その週の頭に企画書は提出〆切。多少の余裕を持って提出した企画書に誤字が見つかり、慌てて修正した結果、〆切ギリギリになったのは内緒です。サロンのメンバーは500人くらいいるはずですが全員がコンペに参加するわけでもなく、今回は95通の応募があったとのこと。
事前審査による「予選」があって、その中で25名くらいが決勝に選ばれる。っとここまでは事前にわかっていたのですが、誰が選ばれたのか、自分の企画が選ばれたかどうかは当日その場に行くまでわかりません。でも決勝なら90秒、敗者復活なら60秒のプレゼンができるので、事前準備だけは怠りなくやって当日を迎えます。
当日、起こったこと
それで迎えた当日。予選通過者が読み上げられていきます。ちなみに審査員評価で得点が高い人ほど後の方にプレゼンするので、名前が呼ばれるのもあとになります。私は去年・一昨年と参加しているのですがいつも、4人いる審査員のうち誰か1人に1ポイントくらいつけてもらって25位くらいで通過するのが常なので、今回もそのつもりでいました。そう、決勝に出られる自信はちょっとあったんです。
でも最初の5人、10人の名前が呼ばれても、私の名前は呼ばれません。「終わった・・・」そう思ったのも束の間、16番目に名前が呼ばれた!つまり、事前審査では上位10位くらいのところに自分の企画が評価されているということになります。結局、編集者の方に気に入ってもらえなければ意味はないのですが、それでもちょっと興奮しましたね、この時は。
ちなみに今回の企画は『お金のことばかり考えよう』。尖ったタイトルです。そしてプレゼン。「あなたの人生の価値は、いくらですか?」準備しておいた内容を、少し時間が足りなくなりつつもやり切って、審査員・編集者からの質問もまあそれなりに、無難に乗り切って、あとは結果を待つばかり・・・。
結果はどうだったか
そして結果発表。プレゼン順に呼ばれていき、最初の企画。「この企画に興味のある編集者の方は、札を上げてください」・・・間があって、いくつかの札が上がる。中には7-8社から指名がある人もいる。「上げてください」・・・一つも上がらない。正確には覚えていませんが、私の前にいる15人のうち、4-5人は札が上がらなかったのではないでしょうか。
そして自分の番。「安田修さん、『お金のことばかり考えよう』。この企画に興味のある編集者の方は、札を上げてください」・・・あれ?誰もいない?・・・やや間があって、2枚の札が上がりました!良かった!心臓に良くないですけど、ドキドキして楽しいですよねこれ。
このあとはその2社さんと、追加で連絡を頂いたもう1社さんと「出版についての話ができる」ことになります。なので出版が決まったわけではありません。でも、まだつながりのない編集者さんと企画をベースに議論ができるのは、とてもありがたいことです。ちゃんと結果も出したいですが、まずは良かったなというところです。
参加してみて感じたこと
正直今回は、割と直前まで「出版コンペはもう良いかなあ・・・」と思っていました。4冊の本を出版して、つながりのある編集者さんも増えてきました。企画を書けば、見てもらえるくらいの関係性もある。だったらわざわざ、プレッシャーのかかる場に出ていかなくても・・・と。
でも年に1回くらいアウェーの場に身を置いて、今まで書いたことがないような新しいジャンルの本で企画を作り、プレゼンするのも良いだろうと。やっぱり新しい編集者さんと知り合えますし、タイトな〆切のある中で企画を絞り出すのは良い訓練にもなります。あまり恥ずかしい企画も出せませんし。
今回、「お金」という新ジャンルで尖ったタイトルの企画を作ったのも、そういう背景です。もちろんお金はある意味で私の一番強い分野です。新しい分野を切り開くというよりは、今まで開けていなかった引き出しを開ける感じですね。「お金」という最終兵器が動き出した感もあり、これから何が起こるのか、すごく楽しみです。