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自分の「時間単価」を決めることの重要性

フラスコ代表、安田です。「忙しいけど、稼げない」という悩みをもっている人は多いのですが、それってどう考えても時間単価が安いからなんですよね。なぜそんなことになっているのか?そしてどうすれば良いのでしょうか?

時給1,000円で月100万円は稼げない

すごく当たり前の話なのですが、「忙しいけど、稼げない」と言っている人はこのことが理解できていないとしか思えないので、改めて説明します。時給1,000円で月100万円稼ぐには、何時間働けば良いでしょうか。簡単ですよね、1,000時間です。25日仕事をするとして、1日40時間です。30日でも33時間。無理ですよね。

ちょっとしつこいですけど、じゃあ時給2,000円ならどうか。その半分で1日20時間とか16時間。睡眠時間も必要なので、やっぱり物理的に無理です。時給5,000円くらいまで上げてようやく、1日8時間とかで月100万円が見えてくる。サラリーマンを極めると、だいたいこんな感じになります。

しかもこれは直接的にサービス提供している時間だけ、たとえばコーチやコンサルならセッションをしている時間のことしか考えていないので、実際には集客したり準備をしたりして、何倍かの単価が必要になります。感覚としては4倍の時間単価2万円とか、それくらいでようやく月100万円の売上が現実的になるという感じかなと。

単価2万円で月50時間のセッションですね。1日2時間を毎日入れる。これもなかなか大変だなという気もしますし、さらにはここから経費も発生するので100万円が手元に残るわけでもないのですが、まあ売上で考えてもこういうことになるんです。このことを、考えていないのではないかとしか思えない。すごく不思議なんですけど。

安田の時間単価

じゃあお前の時間単価はいくらなんだという話になりますが、私の単価はもう何年も前から「1時間5万円」と決めています。起業当初は2万円でやっていましたが、提供できる価値に自信がつくにしたがって段階的に引き上げ、今に至っています。最近は物価も上がっているので、もう少し上げないといけないかもしれませんが。

これだと月20時間の稼働で100万円になります。100時間で500万円。まあこんなものかなと。単価を上げると目の前のクライアントさんに対しては高いレベルのサービスを提供できるので成果が出て満足度も上がり、紹介が出たり、仕組みにエネルギーを注ぐことができたりして良いサイクルが回り始めます。

最初はなかなか予定が埋まらず、ちょっと怖い思いもするのですけど。それでも勇気を持って単価を上げて良かったというか、ビジネスを軌道に乗せるにはほぼそれしかやり方がないと思うんですよね。

単価を上げられない理由

という話をすると「私のビジネスには相場があって、高額化はできない」という反論がかなりの確率で返ってきます。みんな1時間3千円でやっているんです、そういう業界なんですみたいな。もちろん、業種によっては単価を上げられないこともあります。全く同じサービスが3千円で受けられるなら、単価をそれ以下に設定しないとそりゃ売れませんよね。

でもそれってそもそも、そういう「コモディティ」を扱っていることに問題があるんです。お客さんにとってはあなたでないといけない理由が価格しかないから、必然的に価格競争になるんです。つまり、商品がないということなんですよね。他とは違う、それを探している人にとってはいくら出しても惜しくない、そういう商品を作ることが重要です。

まずはそれなのですが、あとはマインドですね。「安く提供してあげれば喜んでくれる」という思い込み。安くてもサービス提供者であるあなたが疲弊したり、廃業しなくてはならないならお客さんにとってはマイナスでしかありません。それよりは、適切な価格で高いサービスレベルで提供すべき。まあ、自信がないだけかもしれませんが。

単価を上げると時間の使い方が変わる

私は今は、セッションや講座で「稼働」をしているときだけでなく、あらゆる作業をしているときに「1時間5万円」を意識しています。このブログもなんだかんだで書くのに1時間くらいかかるので、それが(長期的でも良いので)5万円を生み出すかということを常に自問しながら書いています。

そうすると、時間の密度が変わります。「まあいっか、これくらいはしょうがない」がどんどん減って、意味のあることに集中できるようになっていきます。ビジネス上のメリットはとても大きいですね。反面、デメリットとしてはダラダラと雑談をする人などに対しては、憎しみすら感じるようになります。人間性が問われる(笑)。

現実的には、すべての時間を5万円の価値がある作業で埋め尽くすことは不可能です。それでもそういう意識を持っているかいないかで、時間の使い方が全く変わります。直接作業をするだけでは到達しない目標なので、仕組みを作ったり出版をしたり。人は雇いませんが、AIを活用するのも必須です。そういう頭の使い方になるということです。

「忙しいけど、稼げない」という方はぜひ、ご自身の時間単価を設定して下さい。単価が上げられない理由があるなら、それを解決することが最大の課題かもしれませんよ。

 

 

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