AI時代に「稼ぐ力」は必要か
フラスコ代表、安田です。ここのところずっと「AI、AI」って言っているので、「稼ぐ力」の話はどうなったの?という疑問があるかもしれません。もちろん、今まで以上に重要になります。
AIでこれから起こる変化
4月はAIに全振りしていて、その具体的なアウトプットとしてフラスコ君というChatBotを開発していました。その時に感じたのは、AIによってWebサービスの開発は革命的に早く・楽になっているということです。一人でやっていても、見積もった時間より遥かに早く、やろうと思ったことがスイスイ実現できていくんです。
もちろん、今回はインターフェースとしてLINE開発環境の力を全面的に借りていますし、Webアプリケーションを手軽に構築するための環境やオープンソースというそれ以前の「波」の恩恵を受けていることもすごく感じます。ただその中でも、ChatGPTによる効率化が破壊的に影響が大きいのです。
ろくに知識がないプログラミング言語であっても、ChatGPTに聞けばコードの叩き台を書いてくれますし、機能追加やデバッグさえもやってくれます。サーバー周りとかターミナルで打つコマンドなど、システム関係は本当に何でも、聞けば答えてくれるという安心感がとてつもなく大きい。それも、かなり正確なんです。
AIの大波は避けられない
今回のフラスコ君にしても、そもそもAIがないと実現できない機能ではあるのですがそれはさておいても、いちから調べて「実力」で作ろうとしていたら、3ヶ月はかかっていたでしょう。それがものの1ヶ月で、しかも実質的にコーディングなどの作業をしている時間はもっと短く、いわば片手間であっさりと完成してしまいました。
この変化は、システム開発をしているあらゆる現場で起こっているでしょうから、システムエンジニアと呼ばれる人の生産性はめちゃくちゃ上がっているはずです。逆にいうと、システム開発の現場ではそんなにたくさんの人を雇っておく必要がもはや、なくなっているはず。文章を書いたり企画を練ったりする仕事でも、ここまではっきりはしていなくても同様の現象は起こっているでしょう。
これを経営の視点からもう少し推し進めると、究極的には人を雇う必然性がなくなります。新しいことを考える人、意思決定をする人は必要なのですが、それができる経営者であれば自分だけで、ほとんどあらゆることができてしまうようになるでしょう。「経営」という概念そのものが、古いものとなるかもしれません。
「稼ぐ力」とは何か
「じゃあ、今さら稼ぐ力なんて身につけても仕方ないじゃないか」と思う人もいるでしょう。しかし、それは逆です。そもそも稼ぐ力というのは人に言われたことをやるだけではなく、自分で考えて価値を生み出し、収入を得る力のことです。AIによる変化はつまり、稼ぐ力がない人にとって厳しいことが起こるということなんです。
今後数年間でもっとも危険なポジションは、ホワイトカラーのサラリーマンです。スペシャリストであれゼネラリストであれ頭脳労働者であるという自負があるけれども、自分では稼ぐ力がないという人は根こそぎ、仕事を失う可能性が高いです。むしろ収入が高い人ほど、早くAIに仕事を奪われるかもしれません。
「稼ぐ力」はその大きな流れに抗い、生きていくために必要な力です。変化がなければ会社にしがみつくという生き方も良いのですが、これから大きな変化が起こることが目に見えているのであれば、「稼ぐ力」を身につけることこそが生きていくために必要なこと、まさに今やるべきことです。
フラスコ全体像の中のAI
なので「AIに全振り」といっても、「稼ぐ力」を中心とした出版、フラスコやフラスコビジネスアカデミー、ダーウィンといったパーツからなるフラスコの全体像は何も変わっていません。むしろAIはこれらに必要な要素であり、それぞれを時代に適応させ、質を向上させるために必要なパーツでしかありません。
フラスコのインターフェースはAIが中心になるかもしれませんし、アカデミーでもAIについてお伝えするセミナーをするかもしれません、ダーウィンで本気の起業をする際にもAIは避けては通れないテーマになるでしょう。これからはAIについて語れない起業コンサルタントなんてあり得ない、ということに間違いなくなります。
そんな感じでAIは特別なものではなく、ビジネスだけでもなく生活のあらゆる場面に溶け込んでいくことでしょう。インターネットがそうであるように、スマホがそうであるように。
どうやったら身につくか
「稼ぐ力」の話に戻れば、AI時代において稼ぐ力を身につける必要性はますます高くなります。ただ人に言われたことをやればお金がもらえるという時代は終わるのですから。サラリーマンという生き方が、なくなってしまうくらいのインパクトを、私はAIに対して感じています。
これが数十年先ということなら、話は違うかもしれません。人間の仕事が完全になくなり、ベーシックインカムみたいな形で遊んで暮らせるようになるのかも。しかし、我々はそうなるまでの過渡期を生きなくてはならない世代です。「稼ぐ力」を身につけないと、少なくとも豊かに生きることはできないでしょう。
ではその「稼ぐ力」はどうやったら身につくのかというと、そのために必要なものは全てフラスコに揃えています。出版、フラスコやフラスコビジネスアカデミー、ダーウィンといったサービスは、「稼ぐ力」を身につけるために必要なことそのものです。まずは本を読むところから、少しずつでも良いので、始めて下さい。
私はそもそも過去の自分である、サラリーマンを救いたくてフラスコを作りました。そして今ほど、サラリーマンが危機的な状況にあるときはないと感じています。さすがにもう動き出さないと、本当に危険ですよ。