本格的な一人合宿のやり方
フラスコ代表、安田です。この年末年始は、丸2週間と比較的まとまった期間で一人合宿ができそうです。30分からカフェでできるのが一人合宿の良いところであり、『自分を変えるノート術』では3泊4日の例をご紹介していますが、2週間くらいの本格的なスケジュールだと何が変わるのか、注意点などを書いてみます。
年末年始の安田の予定
まず私のこの年末年始の予定ですが、12/27(火)〜1/9(月・祝)まで一人合宿をするつもりです。既に合宿期間のアポを前か後ろのどちらかにずらしつつ、年内および年始にやっておくべき作業を前倒しで進めています。元々年末年始なので大部分がお休みという日程であり、そこまでご迷惑をおかけしなくて済みそうな感じですが、影響があった方はすみません。
妻と子供は数日間は妻の実家に帰りますが、私はそちらは参加せず、いつもながら失礼をしています。これもいつもながらという気もしますが、今回の一人合宿は非常に重要だと考えています。おそらくは結論として、ビジネスの根幹に関わる部分にテコ入れをすることになるでしょう。合宿明けからは私の仕事の仕方も、ガラリと変わる可能性があります。
本格的な一人合宿の利点
それはそうと、これを読んだ方の中には「2週間も必要なの?2〜3日で考えるべきことが尽きるんじゃないの?」と思われた方がいるかもしれません。私は過去、最長で1ヶ月間の一人合宿を実施したことがあり、そのときの経験から確かに言えるのは「いくら時間があっても、余ることはない」ということです。やろうと思えばいくらでも考えは無限に深まり、拡がります。
『自分を変えるノート術』の中で私は、3泊4日の一人合宿について「駅伝のようなもの。往路と復路があって、2日で深くまで潜って2日で戻ってくる」というイメージをお伝えしたはずです。この例で言えば、2週間ならこの往路が長く取れるのです。最低でも半分の1週間、戻ってくるのに2〜3日で良いと考えれば10日以上、潜れます。このアドバンテージが大きいのです。
事前準備が大切
一人合宿は期間が長くなればなるほど、事前準備の重要性が増します。3日や4日なら勢いだけでも走り切れますが、2週間ともなると途中で何をやっているのかわからなくなります。延々と同じことを考える「思考のループ」みたいな独特の現象も発生します。まあそれも楽しいし、良い経験なのでやってみても良いですが、質の高いアウトプットを出そうとするなら避けるべきです。
「合宿のしおり」ではありませんが、ある程度きちんとした計画、地図のようなものが必要です。まずは大きなテーマを決める。そして2週間をいくつかの期間に分割し、それぞれに中程度のテーマを割り振る。1日1日に小さなテーマを決める。トピックとなりそうなことをあらかじめ書き出して、テーマごとに整理しておく。ざっとそんなところでしょうか。
途中で「見直し」が発生する
どんなプロジェクトも、期間が長くなると不確定要素が増します。一人合宿もそうで、計画段階では重要だと思っていたテーマについてあっさりと結論が出て時間が余ったり、あとから考えようと思っていたテーマが先のテーマに影響を与えることに気付いたり、また全く予想もしてなかった新しい課題が出てきてそれについて考えたくなったりします。
なので3〜4日に1回、計画見直しの時間をとっておくと良いです。それまでに考えて決めたことをまとめ、進捗を確認し、その先の計画を修正する。一人合宿の中でも小さなPDCAを回すという感じですね。ビジネスを俯瞰している自分をさらに俯瞰する。これは意識しないとなかなか、できないと思います。
それでも基本は同じ
とは言え、大きくは30分や3泊4日の合宿と何ら変わりはありません。ノートとペンだけを持ってできるだけ集中できる環境に身を置き、ひたすら書いて考え抜くだけです。2週間音信不通となると捜索願いが出てしまうかもしれないので、1日に1回くらいはメールやSNSをチェックする時間もあるでしょう。このときに、作業が発生しないように手配しておくのが最も重要かもしれません。
「1/9(月)まで一人合宿なのですみません」と言えるキャラと関係性を構築しておくこと。きっと、これが本質ですね。とは言えそんな簡単にお断りできない相手がいる方が大半でしょうからアドバイスをしておくと、合宿の最終日と真ん中くらいに「作業日」をあらかじめ予定しておくと良いです。合宿中に発生した雑務はその日に集中して、片付けるというわけです。
せっかく「向こう側」に行っているのに合宿のど真ん中で「こちら側」に戻ってくるのはもったいないと思いますので私はやりませんが、集中作業日という考え方は有効なので知っておくと良いでしょう。私も合宿の前後で集中して執筆したり、セミナーを作ったりすることもあります。今回はそんなこともせず、大きなテーマに集中しますけどね。
とにかく、年末年始は一人合宿の書き入れどきです。2週間とは言いません、3時間でも良いのでノートに向かい、集中して考える時間を確保してみませんか。一人合宿、お勧めです!