運の良い人であるためには
フラスコ代表、安田です。私はスピリチュアルなことはあまり興味がありませんが、運は大切だと思っています。運の良い人であるためにはどうすれば良いか、また心掛けていることなどを書いておきます。
M1グランプリで思うこと
もうすぐ漫才日本一を決めるお笑いの祭典、M1グランプリが開催されます。優勝すれば確実に売れる。芸人さんにとっては間違いなく「人生を変える」ことのできる賞レースです。私はお笑いが好きで、芸人さんのYouTubeなんかも良く観るのですが、これに優勝することや芸人として売れるためにどうすれば良いかという話をしていると、誰が話していてもいつも結論は同じです。
うん、そう「運」です。ランジャタイさんがラジオで「俺たちが一番、徳を積んできた!」というルールだって言ってて(もちろん「俺たちが一番、面白い」のパロディ)、でももう決勝までくる芸人さんなんてみんなとんでもなく面白いし、ぎりぎりまでネタを磨き上げてきているのだから、誰が勝つかなんて最後は運だと。
でもほんと、「こんなに面白い芸人さんが今まで売れていなかったのか」と思うことがめちゃくちゃあります。とんでもない才能を持ちながら、最後まで売れずに終わることもめちゃくちゃある。もちろん一定の評価をされるくらいの実力がないとダメなんですけど、突き抜けるかどうかはまさに運なんだろうな、って思ってしまうんですよね。
そもそも運なんてあるの?
とこういう話をしていると、自己責任論者の人からは「運なんてない」という意見が出ることでしょう。全ては確率で、大量行動をしてたくさんサイコロを振れば必ず成功するのだ、成功しない人は単に努力が足りないのだと。ここは私も実際、手数が足りなくてうまくいっていないケースの方が圧倒的に多いと思います。それでもやはり、運はあると思うんですよね。
運を数学的に証明しようという取り組みもあるらしいですが、私が言っているのはそれほど高度なことではなくて。もっとシンプルに、麻雀をやったことがある人なら、運はあると直感的に確信していると思うんです。誰がどう言おうと、どうしようもなく運という要素はある。流れに乗ったり、逆らわずに身を処することがいかに大切か。運以外では説明がつかないことが多すぎます(笑)。
なんというか、世界は大きく引いて俯瞰で見ると確率に支配されているのかもしれないけれども、局所的に短い時間や空間ではその運は均等にはなっていなくて偏りがあり、まだら模様になっている。なので運の良い人とか運の良いときというのは、やはりあるんだろうなと考えています。
運を良くするためには
では、まあ運というものがあるとして、今日のテーマはそれを良くするためにはどうしたら良いかということです。経営者の人には熱心に神社に参拝したり占いや風水を活用したり、トイレを掃除したり、ジンクスとか言霊とかさまざまなスピリチュアルなものを信じている人が多いです。これらは否定はしませんが、私はそれほど直接的な効果を信じていません。
ただ、手段はなんであれそれで自分の気持ちが前向きになるのであれば、結果として運を引き寄せるというのはあるだろうなとは考えています。エネルギーとか波動とか、そんな言葉を使わなくても、人に与える印象や引き起こす感情の変化できっと、運が良くなることの説明はつきます。良い印象や感情を与えれば、良い結果を返してくれる確率が上がるのは間違いありません。
人に優しく
これはかまいたちさんだったかな、どうしたらM1で優勝できるんだと突き詰めて考えて、いろんな人に聞いて回った結果「人に優しく」することが結論だということでコンビ2人の意見が一致したと話していました。そういえばそのかまいたちの山内さんは、おでこを出したら売れ始めた、とも言っていました。これも運気みたいな話ですが、本質は人に与える印象でしょう。
売れる芸人さん、M1王者になるレベルの人で「嫌なやつ」はいません。クセのある芸風を売りにしていても、なんだかんだ言っても結局はみんなに愛されている人が売れていきます。人気商売なので当たり前とも言えますが、それを言ったらどんなビジネスも人気商売の要素はあるので、いつも機嫌良くいること、人に優しくすることは重要なのだろうなあと改めて思います。
人事を尽くす
私は機嫌良く人と接するのが苦手で、人が多くいる場所ではストレスを感じてイライラすることも多いので、人一倍ここは気をつけないといけないなと自戒しています。コンサルの場面などでは率直にものを言いすぎて、悪意がなくても相手を傷つけることもありますし。人に優しくすることに関しては、自戒しかありません。よほど意識してやらないと。
それに比べるとまだしもそれなりにできているかなと思うのは、人事を尽くすことです。最初から運頼みだと、成功する確率はとても低くなります。お笑い芸人の世界でも麻雀でも、実力があって努力を積み重ねていることは成功の「必要条件」なんです。人事を尽くしているのは当たり前、やっていないと予選も通過しません。
できることをできるだけやっておく。何年も何千時間もかけて少しでも多く積み重ねて、何回も何回も確認して、これ以上やれることがないという状態で至る結論が「あとは運で決まる」なんです。人事を尽くして天命を待つ。私の好きな言葉です。