ビジネスを早く成功させたければ徹底的にパクる(TTP)のが良いのだけど
フラスコ代表、安田です。ビジネスを成功させたかったら、徹底的にパクる(TTP)のが近道です。そのことは事実なのですが、意外とこれができなくて、なんなら私も苦手です。それはなぜか、じゃあどうすれば良いかという話を。
ビジネスは徹底的にパクると早い
まず、「パクる」という言葉のイメージが悪いじゃないですか。なんか違法行為の匂いがします。でもこれが有効であることはビジネスで成功している多くの人が口をそろえて言っていて、私も全くその通りだと思います。何か新しいことをしようと思ったら、まずはそれで成功している人を見つけ出し、そのやり方を研究してマネするとうまくいく確率が高いという、当たり前のことです。
例えばセミナーをするなら、まずはセミナーで集客やセールスがうまくいっている人や会社をいくつか見つけてきて、それに参加します。そのやり方を徹底的に研究して、その通りのやり方をすれば良い。良いところ取りとかそんなレベルではなくて、いったん丸パクリするんです。ちょっと抵抗感のあることも、理由が良くわからないところも、まずは一回やってみる。これがTTPです。
コンテンツとフォーマット
誤解があってはいけないのは、丸パクリと言っても、コンテンツをパクってはいけません。セミナーの例で言えば、同じタイトルで同じ内容のセミナーをやれということではないんです。実は私も過去、ブログ内容を丸パクリされて驚いて削除依頼をしたことがあるのですが、コンテンツをコピペしたらそれはシンプルに犯罪です。TTPっていうのはそうじゃないです。
TTPすべきは、フォーマットの方です。告知を何回くらいしているかとか、事前の案内はどうしているか、セミナーの構成は、どうやってクロージングにつなげるのか。そういった「型」を良く見て、どんどん取り入れていきましょうという話です。
これをパクられて怒る人は、少なくともうまくいっている人の中にはいません。なおセミナーだと「同業者お断り」みたいなことがたまにありますが、そんなスタンスのセミナーは大したことがありませんので、寛容な人を選びましょう。そんなせこいことを言わず、オープンにやっているところの方がうまくいっていますし、学べることがたくさんあります。
オリジナルでありたいという欲望
実はベンチマークとなる対象を見つけても、TTPをすることはなかなか簡単ではありません。どうしても「このやり方のこの部分は好きではない」「自分だったらもっとこういうやり方をしたい」という、オリジナルでありたいという欲望が湧き出てくるものなんです。こっちの方がうまくいきそうとか、そこまでするのはちょっとえげつないからもっと上品に、とかですね。
実は私もその傾向が強くて、何をするにも自分なりにアレンジしてしまいます。人間はそんなにバカじゃないんだから、そんな型通りにやってうまくいくのはおかしい、きっとこっちの方がうまくいく、みたいな。でも圧倒的に大多数のケースで、型通りやることが正解です。そんなバカな、と思っても成功者が共通でやっていることには、それなりに理由があるものなんです。
メンターやコンサルタントの存在理由
起業に興味のある人なら「起業するならメンターを持て」という話をどこかで必ず聞いたことがあるでしょうけれど、これなんかも私は「それはビジネスとしてメンターをやっている人が言ってるだけでしょ」っと思ってました(思ってます)。みんながメンターが必要と思ってくれた方が、起業支援のコンサルタントなんかはビジネスがやりやすいですからね。
そういう風に「いやいやそうは言っても実際は・・・」と世の中の常識を疑ってかかる姿勢も、起業家の資質の一つだとは思います。しかし一方で、「うまくいっている人を素直にTTPする」という素直さも、早く結果を出す上では重要だったりするんです。良いメンターがいたらビジネスが早く軌道に乗りやすいというのも、きっと事実だということになります。
5人くらい私淑するのがお勧め
でも私のように疑い深い人間は、メンターを決めてその人のやり方を全部その通りに実行する、ということは苦手です。実際、あらゆる面で尊敬できる人なんてそうそう見つからないじゃないですか。どんなにすごい先生でも、こういうところが尊敬できないな、嫌いだなという面は必ずあります。メンターに依存しつつ、そんな風になりたくないと感じてしまえば、成長は止まります。
なので私はその問題の解決法として、「私淑」という考え方を取り入れています。言葉としては一般的な用語なのかもしれませんが、私は恥ずかしながら『独学大全』という本で初めて知りました。要は弟子入りとかではなく、これはという人を見つけたら、勝手に心の中でその人を先生だと決めて、勝手に影響を受ける(パクる)というやり方です。
私は常に3〜5人の先生に私淑するようにしています。セミナーはこの人、出版はこの人、コンサルタントとしてはこの人というように。そうするとその人の苦手なところは影響されず「良いところ取り」ができるという考え方です。でもまあ実は、短所も含めて全てはつながっているので、これはこれで弱点もあるのですが。一応今はこれが、ベストのやり方だと思っています。ご参考まで。