週12時間だけ働く
フラスコ代表、安田です。『週4時間だけ働く』という名著があります。私もちょっといろいろと思うところがありまして、週4時間とはいかないものの、週12時間くらいにはできるんじゃないかと思って実験をしています。今回は、その中間報告です。
オフィスに長くいる意味
最初にお断りしておくと、私は仕事が好きです。サラリーマン時代も仕事は嫌いではありませんでしたが、独立してからはますますその傾向に拍車がかかり、楽しくてつい土曜や祝日もレンタルオフィスに「出社」しますし、また終電近くまで作業をしてしまいます。誰もいなくなったオフィスで一人仕事をしていると、ちょっとした優越感すら感じます。
「若いときの苦労は買ってでもしろ」とは思いませんが、人生には圧倒的な質・量で仕事をする時期というのがあった方が良いと考えていて、サラリーマンの若手時代や異動・転職をしたとき、起業したばかりの時期などはそれに該当すると思います。
気がつけば起業して7年が経ち、そろそろ「気合い」から「仕組み」に全面移行することを考えないといけないなとか、これから先のビジョン、インプットとメンテナンスの必要性(後述)などを考えると、もっと圧倒的に短い時間でルーチンをこなさないといけない。週に12時間とかであればすぐにできるし、もっと短くできるんじゃないかという可能性を感じています。
作家+仕組みのビジョン
なぜ私がルーチンワークにかける時間を短くしたいかというと、一つには遠からぬ将来、「作家+仕組み」で生きていきたいというビジョンがあります。かなり前、といっても起業してしばらく経ってからですが、私のはっきりした強みというのはわかりやすい文章と仕組みづくりしかないと痛感していて、この2つを最大限に活かして生きていくべきだと考えています。
本を書くのもそれなりにエネルギーと時間が必要で、書いていない期間もすでに世に出た本のプロモーションをしたり、次の本の企画を練るなどという「仕事」があります。これらはルーチンワークには含めていないわけですが、こちらの優先されるべき仕事の時間を確保する必要があります。
本を書いているからルーチンが止まるとか、作業が増えたから本の執筆が止まるといったことがあってはならない。執筆やプロモーション、企画を特別な仕事としてこなすのではなく、日常に組み入れていかないといけません。執筆などの頭を使う仕事は午前中を充てたく、そうすると午後でルーチンをこなすのか、ということにまずなります。
インプットとメンテナンスの必要性
では本を書いて仕事をする、ということを毎日ただひたすらぐるぐる回していけばうまくいくかというと、とてもそうは思えません。絶え間なくインプットをしていかないと、新しい発想はすぐに出なくなってしまうことでしょう。本を読むことは重要ですが、インプットはそれだけではありません。新しい世界に触れる、遊ぶということも大切な要素になってきます。
また、感覚としては今抱えているこのブログやメルマガを含むルーチンは3時間×4日もあれば十分に一週間分が片付きます。いや、ブログをどれくらいの頻度で書くかにもよりますが、やり方によってはもっと少ない時間でも大丈夫でしょう。本の執筆は午前中3時間もあれば良く、ルーチンは午後に3時間あれば良い。ただ、それは「集中してやれれば」の話です。
良質の睡眠が取れていれば、午前中は気力が充実しています。しかし3時間集中して執筆するともう、かなりへろへろになります。私は文章を書くということにさほど疲れを感じない方ですが、それでも、です。これをリフレッシュして、集中力を取り戻すための時間が必要です。具体的にはジムに行ったり、自然に触れたりする時間ですね。
現時点で確立している時間術
さきほど3時間×4日と書きましたが、実はこの「4日」の方は私はすでに仕組みとして確立しています。日・月・木は休養や、クリエイティブな作業に充てられるようにスケジュールがコントロールできています。詳しくは『ノート時間術セミナー』で紹介をしていますので、ご興味ある方はそちらでご確認下さい。
つまり、既に火・水・木・土の4日間で1週間分の仕事ができていて、その上でルーチンは1日3時間もあれば十分かなと感じているので、3時間×4日となるわけです。週12時間だけ働く、の完成です。ただインプットやメンテナンスのことも考えると、どうすれば良いのかなとここ数ヶ月は試行錯誤してきて、4月からそれを本格適用しました。時間術の進化ですね。
1日を4つに分ける
ではどうするか。まだ実績らしきものは出ていないので恥ずかしさもありますが、自分を鼓舞する意味でも公開してしまいます。睡眠や移動を除いた、1日のうちで活動している時間を3時間ずつ、4つに分けます。①9:00-12:00②12:00-15:00③15:00-18:00④18:00-21:00というように。
その上でそれぞれに①執筆②メンテナンス③アウトプット(ルーチン)④インプット、という役割を割り当てます。細かな工夫はいろいろありますが、大きくはこれだけで理想的な1日が過ごせます。②と④は外部から見たら遊びみたいなものなので、実際に「作業」をしているのは①と③です。ルーチンワークは③だけでこなすので、1日3時間働くわけですね。
もちろん「①も仕事じゃないか」「④も仕事みたいなものじゃないか」と言われるかもしれませんが、私の中では③をいかに短い時間で片付けるかが課題なのであって、むしろ①や④は時間を生み出した結果としてやりたいことなんです。公園を散歩したり家に帰って本を読んだりと、他の人からはのんびりしているように見えると思いますよ。
ちょっとやってみた限りでは非常に効率的にモノゴトは進みますが、慣れていないからかまあまあストレスもあり、まだまだどういう結果が出るかはわかりません。ただ人生を進化させるための大事な実験として、取り組みますよという宣言です。結果はまた、そのうち。