夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。
習慣を変えることができれば行動が変わり、夢の実現に大きく近づきます。このことに反論できる人はいないでしょう。問題は悪習慣がなぜ変えられないのかということです。ここでは飲酒の習慣を例に取ります。
前提、依存症について
最初にお断りしておきますが、ここでは、アルコール依存症を対象にはしません。アルコール依存症については以下のリンクに詳しいので、参考にして下さい。依存症は習慣とか意志の力というレベルではなく、完全に病気ですので、病院に行って治療を行う必要があります。
http://www.morioka-clinic.com/alcohol2.html
リンク先に書いてあることで怖いのが、「毎日ほとんど同じパターンの飲み方をする」のは初期から中期のアルコール依存症だということです。晩酌が習慣になっている人というのは、単に悪習慣があるだけではなくて、アルコール依存症も疑ってかかる必要があるわけです。
酒は百薬の長?
次に、「お酒は身体に良いのだから悪習慣では無い」という酒呑みからの反論(笑)が予想されますが、確かに少量のお酒(1日に瓶ビール1本程度)なら血行を良くし、脳卒中や心筋梗塞の発症を抑える効果があるようです。リラックス効果もあるようなので、お酒はタバコと違って、全面否定までは難しいのが本当のところです。
そこの議論はアルコール産業全体を敵に回すことになるので避けます。ただ、確実に言えることとして、お酒は「私にとって」悪習慣なんです。飲んで暴れるという意味ではありません(昔はちょっとは・・・)。私の身体にはアルコールが良くないのがはっきりわかっているんです。
まず、飲むと楽しくなるのですが、眠くなりますし、それ以上に具合が悪くなります。飲み過ぎると吐きそうになり、家に帰るまでが一苦労です。帰ってもしばらく布団に入るコンディションにならず、ソファーでうたた寝したりします。眠りは浅くなり、夜中に何度も目が覚めます。そして、翌日は確実にお腹を壊します。
何より、翌日の頭の切れが最悪です。半日から一日、疲れて不機嫌になり、仕事の効率が落ちます。似たような症状の人とは何人も出会っているので、私だけではないと思います。日本人は一般的にお酒に対してあまり強くないし、身体に合わないという人は案外、多いのではないでしょうか。
なぜ飲酒を止められないか
お酒の好きな人にとっては依存症の危険性が高く、苦手な人は飲む理由が無いお酒を、なぜ止めることができないのでしょうか。特に私のように、苦手な人(別に嫌いではないのですが)が飲酒を続けざるを得ないのはなぜでしょう。そこを断ち切れば、飲酒の習慣を断つことはさほど難しくないと思われます。
結論を言います。私たちは皆、多かれ少なかれ、周囲の期待に応えるためにお酒を飲んでいる。あるコミュニティがあって、そこのメンバーに入るために悪習慣を始めるんです。タバコもしかり。ギャンブルもそうかもしれません。そして、そのコミュニティから抜け出すのを恐れ、悪習慣を止められない。
少しは変わってきているとは思いますが、サラリーマンをやっていると、お酒が飲めないと言った瞬間に機嫌が悪くなる上司なんてざらにいますから、お酒はもう必須のたしなみみたいになっています。「お客さんの接待もある」なんてもっともらしい理由が付きますが、まあ大体、上司がお酒好きなだけですね。
私もお酒が弱いと仕事に差し支えるのだろうなと思って最初はお酒を練習しましたし、ゴルフもやりました。実際、お酒が飲めると角が立たない感じにはなるんですよね。かと言って、頑張って飲んだからといって評価の対象になるかというとそんなこともない。最初から「一滴も飲めません」と宣言した方が賢かったなと今では思います。
なので、独立するのをきっかけにお酒を止めようと考えていたのですが、なんとなく初めて会う人とはお酒で打ち解けた方が良いのかな、とずるずる飲んでしまっている、というのが現状です。これも、無言の圧力に対して勝手に応えてしまっている例ですね。
習慣を変える方法
ようやく本題ですが、そんな私がお酒を止めるにはどうしたら良いか。実はもう、答えは書いてしまっているんですよね。そうです。「私はお酒が苦手で、嫌々飲んでいます。実はお酒は止めたいんです」とブログなどの公共の媒体を使って宣言することです。
そうすると、次の飲み会の場ではこのブログを読んでくれている人が大概1人はいますから、「とりあえずビール・・・と、あっ、安田さんはウーロン茶?」ということになります。家で晩酌しようとすれば、妻が「ブログ読んだけど、良いんだっけ?」と絶妙の阻止をしてくれることでしょう。
このように、習慣を変えるためには周囲を巻き込むことが大切です。人間の意志というのはどうしようもなく弱いものなので、意志の力で習慣に勝つことはまず不可能ですから、まずは環境を変えることです。なので、次にお会いした時には、決して私にお酒は勧めないで下さいね(笑)。それでは、また。