夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。
これだけSNSが盛んになった今でも、起業家の多くはブログを書いています。「情報発信が大切だ」というのが一般論ですが、では「なんのために」情報発信が大切なのでしょうか、ということを考えてみます。
理由1.自己満足
これ、個人のブログで良くあります。「誰も読まなくて良いので、俺が書きたいことを書く」みたいなの。王様の耳はロバの耳的な。時々、ポエムになったりね(笑)。私はこういうのを見てしまうと、「だったら紙の日記帳を買ってきなさい」って思います。本当は誰かに見てもらいたいんでしょ、だからネット上に上げているんでしょうと。
ちなみに私は20歳の時から日記帳を付けていて、毎日とはいきませんが1週間分くらいを纏めて書いています。それとは別に旅日記もあって、アイディアを纏めるノートもあって、とにかく書く習慣だけはあります。自分の頭の整理とブログを書く練習には良いと思いますが、人様にお見せするような内容ではないですね。
起業家で自己満足のブログを書いている人は流石に多くはないと思いますが、いなくはないです。まあこれは論外です。
理由2.活動報告、交流
どうも、こちらを主な理由にしてブログを書いている人が多いように思います。「こんなことがあって、世界が広がりました!良い刺激になった!自分も、もっと頑張っていこう!」的な内容です。こういうの、多いでしょ?
いや、こういうブログを買いてはいけないという訳ではないんです。例えば親しい友人がこれを書いたらそれなりに楽しんで読みますし、それでその人への理解が深まることもありますよね。起業家にとっても、既存顧客との関係を深める効果はあるかもしれない。ただ一点、深刻な問題があります。
それは、「だったらSNSで良いじゃん」ということです。この用途であれば、ブログよりもFacebookの方が遥かに向いています。読む方にとってもいちいちブログを見に行くのは面倒なだけですし、何より起業家としてブログとSNSの使い分けを真剣に考えていないところに問題があると思います。
自分のビジネスモデルにおけるブログの位置付けを深く考えずに、漫然と書いているんじゃないかということです。もちろん、趣味のブログだったら良いんです。「何となく仕事にも繋がるかな」というノリでブログに時間を費やしてしまっている感じが許せないんです。もっと真剣に悩んで欲しいと、なぜか上から目線で思います。
理由3.集客(SEO)
起業家が超多忙の中、わざわざブログという「古い」ツールに時間を割く目的は、「集客(SEO:search engine optimization、検索で見つかりやすくするための技術 )」に尽きるはずです。
既存の顧客や、応援してくれる人とはリアルとSNSで繋がっておけば良いんです。紹介やシェアなど、広がりを考えてもリアルとSNSに軍配が上がります。では、ブログの強みとは何かと考えると、SEOです。新たな潜在顧客が悩み事について検索したとき、当社のサイトに辿り着いて欲しい。もう、それだけです。
集客のコンサルをやっている人からは、「いやいや、安田さん古いなあ。今はSEOもSNSの方が強いし、もっと言えば動画の方が良いんですよ」と言われるでしょうけれども、ブログには独自の強みがあると私は考えます。それは、「キーワードを積み上げる」という強みです。ロングテールSEOなんていう呼び方もするようです。
確かに「池袋 コンサルタント」で検索の上位表示を狙うだけならSNSや動画をうまく使えばできるかもしれません。でもそうではなくて、「会社を辞める 上司の反対」みたいな、予想もつかないキーワードを拾おうと思えば、膨大な文章を積み上げていくしかない。もちろん、ある程度は悩み事の方向性を想像しながら、です。
なので私のブログは2,000文字という、イマドキではかなり多めの文章量ですし、更新頻度を高めて少しでも多くの言葉を堆積させていっているんです。Googleの動きを見ていても、今後はSEO対策をするには小手先の技術では通用せず、結局は文章の質と量を上げるしか無いという時代に回帰していくと見ています。
ブログの限界
そうすると、自分の専門分野に近いところで、できるだけ頻度高く2,000文字以上のブログを更新し続ける、というのが正解だという結論になるのですが、ここで大きな問題にぶち当たります。そう、ネタ切れです(笑)。
私は3月は毎日ブログを更新しましたが、これは1年弱の間、匿名でブログを書き続けてきた蓄積があったからできたことです。今後は仕事も忙しくなりますし、今まで通りのやり方は無理でしょう。ネタが切れるのが問題であれば、絶対にネタが切れない題材を選ぶしかありません。
そんな、夢のような題材があるはずがない?いやあるんです。ちょっと長くなってきたので、そのことについては後日また改めて書こうと思います。それでは、また。