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起業ネタのヒントは、きっと◯◯の中にある!

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

起業のネタに迷ったら、自分の好きな事を選べとは良く言われることなのですが、好きなことを単純に仕事にして、本当に成功できますか?私は、その考え方に少し違和感を持っています。

起業を志すサラリーマンの圧倒的多数がつまずくのが起業ネタです。その起業のネタで迷ったときには「好きなこと」を選ぶというのが王道のように言われているのですが、私はそれは少し違うのではないかと考えています

好きなことを仕事にするメリット

まず一般に言われているように、好きなことを仕事にすると様々なメリットがあります。

努力が努力ではなくなります。情報を仕入れるのも趣味のように楽しんでできますし、飽きるということがありません。好きな分野に膨大な時間を費やせば、その分野の第一人者になることも難しくありません。人脈も自然と広がるでしょう。何より、好きなことを仕事にできれば、人生が素晴らしいものになる気がします

これだけのメリットがあってもなお私が違和感を感じてしまうのは、以下のようなことです。

好きなことを仕事にする問題点

根本的なことなのですが、好きなことで稼げるとは限りません。好きなことがたまたま稼げることだったら幸せですよね。野球が大好きだったイチロー選手や、将棋の羽生さん、コンピューター大好きビルゲイツ氏などはその幸福な例です。

しかし、好きなことがテレビを観ることだったり、寝ることだったりしたらどうでしょうか。それをそのままネタにして起業をしようとすると、成功の確率は相当、低くなります。もちろん、テレビ番組のクリエイターになったり睡眠評論家として食べていける道もあるかもしれませんが、相当に狭い道です。

当たり前ですが、単純に好きだからといって仕事にしてしまったら成功するというものでもないんです。

そしてもう一つの理由は、こちらも根本的なのですが、好きなことは仕事にした瞬間にそんなに好きではなくなるんです。私は旅が好きですが、旅を仕事にしたいと思ったことは一度もありません。楽しくなくなることが容易に想像できるからです。

好きなことが楽しいのは、リラックスしてそれに取り組めるからです。レポートを書かなくてはいけない旅なんて、お金を貰っても行きたくないですね。私は読書も好きですが、評論家として食べていくために本を読みたくはありません。

人生で一番好きなことがあるとして、それを仕事にしてしまうことのは、よく考えると自分が人生で一番好きなことを捨ててしまう行為だと、私は思います。人生の価値を最大化する上で、一番好きなことを仕事にしてしまうのはいかがなものか、という問題点があるわけです。

では、どうすれば良いのか

では、やはり仕事としては例え嫌いなことでも、得意なことをすべきでしょうか。でもやっぱり、嫌いなことは長く続きません。そもそも、得意だが嫌いなことをするなら、サラリーマンをやっていれば良いでしょう。起業をしてまで、嫌いなことをすべきではない。

「だから、好きで得意で市場のあることを頑張って探しましょう!」という結論も、それはそれですごく無責任ですよね。そもそもそれが無いから、みんな苦しんでいるのですから。では、どうすれば良いのでしょうか。

結論としては、やるべきこと(起業ネタ含む)のヒントは、きっと「楽しい」と感じることの中にあるということです。タイトルの◯◯は、「楽しいと感じること」です。2文字じゃなくてすみません。試みにちょっと、釣ってみました。

「楽しい」と「得意」の組み合わせ

好きな旅や読書をそのまま仕事にするのではなく、なぜそれが好きなのかと考え、その中から「楽しい」という気持ちを抽出し、そのことと「得意」を組み合わせるのです。つまり私が楽しいと感じる旅や読書については、

・知らなかったことを知ることができるのが楽しい
・次に何が起こるのか、予測できないのが楽しい
・自分の能力が高まるように感じるのが楽しい
・リラックスして、脳を活性化させるのが楽しい

これに、自分の「得意」なこと、すなわち

・企業の分析、数字の取り扱いを含む論理的な思考
・インプット、アウトプットの力
・ディスカッション力
・ファシリテート能力

この二つの要素を掛けたり足したりしながら、ビジネスモデルを組み立てていくのです。そうして生まれたのが、「人生計画書」作成コーチングであり、「夢(ビジョン)・お金(キャッシュフロー)・人(コミュニケーション)」中心のコンサルティングのメニューです。

色々なアプローチでネタ出しをしてみましたが、私の場合はこの「楽しい」と「得意」の組み合わせが一番うまくいきました。あなたにとって、「楽しい」とはどういうことですか。「得意」なことはなんですか。

「楽しい」と感じる経験を積み上げる

今後、当社は様々な事業を展開していく予定ですが、軸はこれらの掛け算・足し算の中から出てくることでしょう。20歳の時に楽しいと感じたことと、今そう感じることは違いますし、10年後も少し変わっているでしょう。ただ、どこまで行っても、「楽しい」と感じることが原点なんですよね。

逆に言うと、良い発想を出すためには「楽しい」と感じる経験を積み上げておいた方が良いということです。だらだらとつまらないことをやってる暇はありません(笑)。仕事はできるだけ楽しいと感じるものを選びますし、ちょっとでも休暇が取れれば海外旅行に行きます。

それが、以前にも書いた、遊ぶように働き、働くように遊ぶということです。仕事は遊びであり、遊びは仕事なんです。どっちも「楽しい」と感じることですが、どっちも真剣です。仕事も遊びも、何となく付き合いでやっているのだとしたら、それは何のために生きているのでしょうか。

当社の社名である「シナジーブレイン」も、由来は同じですね。右脳と左脳と潜在意識、コンサル脳とコーチ脳と講師脳、社長と従業員と私の脳が混ざりあって相乗効果を生む現象をイメージしたネーミングです。結局私は人生を通して、脳が喜ぶ体験をたくさんしたいんだということです。そのために起業をするようなものです。

「脳が喜ぶ」ということが私にとっての「楽しい」ということです。旅行や読書を通じての楽しさを、より強烈な形で仕事の中でも味わいたい。そういうことなんだと思います。今回は自分の話ばかりで恐縮ですが、何かご参考にして頂ければ嬉しいです。それでは、また。