「学ぶ」「教える」「成功する」。誰もが「信用の器 フラスコ」を持ち、育てて、つながる10万人のコミュニティ・プラットフォーム

信用の器 フラスコ

ビジョンを示せば人が離れていく

長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画フォーラム代表の安田修です。

人生計画フォーラムを解散してフラスコにするには、大きな考え方の変更がありました。入会金をお返しするということもあり、このタイミングで何人もの方が離れていくことになるでしょう。変な話ですが、ビジョンを示せば人が離れていくということは、確かにあると思います。

フラスコでは何が変わるのか

今まで何度か書いてきましたが、フラスコへの移行にあたっては一般社団法人人生計画協会から株式会社シナジーブレインへの運営者の交代、3つのステージに応じた料金プラン、1年に1度は有料の研修受講が必須になるなどいくつかの重要な変更点があります。全体的には純粋なコミュニティプラットフォームになり、毎月のポイントもアップするなど使いやすくなる方向しかないと考えてはいます。

それでも、大きな変更であることは間違い無いですし、「この変更があるとわかっていたら入会しなかった」という方も中にはいらっしゃるのではないかと思い「2月中に退会される方には入会金をお返しします」といういわば『退会キャンペーン』をやっているわけです。そうすると、わかっていたことですが、従来うまく活用できていないなと感じていた方も、このタイミングで離れていってしまいます。

そっとしておいた方が良い?

私は、今のメンバーの方とはほぼ全ての方とランチかお茶をご一緒して、どんなことを考えているか理解しときには共感し、お役に立てると信じて入会して頂いています。そんな方がひとり、またひとりと退会されていくのは、それは辛いですよ。2月は常に心がざわついている状態です。正直、システム投資も積極的に進めてきたので、キャッシュもそんなに余裕があるわけではないですしね。

「解散」をしなければ、あと半年か1年は残ってくれる人も多いだろうなあと思いながら、歯を食いしばっています。あのまま進めていたら、昨年中かもう少し先かはわかりませんが、300人は達成できたかもしれません。しかし、それではキャッシュフローは安定するかもしれませんが、やるべきこと、やりたいことからはどんどん離れていき、苦しくなる一方ですからね。その状態で一生サービスを続けることはできず、そっとしておくという選択肢はありませんでした。

人は、変化を好まない

さて、ビジョンを示すと人が離れていくというお話ですが、これは会社経営にも当てはまります。私がコンサルに入った先でも、ビジョンを明確にしたあとに離れていく人がいました。企業の場合は、退職ですね。「なんか違うな」と感じながらも、今まで曖昧であるがゆえに耐えられた考え方の違いが、明確になってしまうんですね。ビジョンが強いメッセージとなって、背中を押してしまうんです。

そして、去っていくのはそれなりに実力や経験がある方だったりします。社長にとっては苦しいのですが、私はあらかじめ「ビジョンを示せば人は離れることがある」とお伝えしているので、問題なく乗り越えられます。そして、多くの場合にはそれから何が起こるかというと、残った社員の方々の結束が高まります。そして、ビジョンに共鳴した優秀な人材が入ってきます。会社としては、強くなるんですね。

「味方」が増えることの方が重要

という理屈はわかっていながら、いざ自分で実行するとなると、苦しいものですね。私はこれこそが「経営の修羅場を経ていないコンサルタントの限界」だと思ってコンサルを辞めた面もあるのですが、理論の正しさは過去の事例や自らの経験からも確信していますので、いわばセルフコーチングならぬセルフコンサルティングをしているような状態です。これでフラスコは強くなれることは間違いないんです。

去っていく方の中には良い関係性ができていると私の方は思っていた方、私が持っていない才能を豊富に持っている方、良いコミュニティを作る才能のある方が何人も含まれています。必死に退会防止の説得をした方が良いのではという衝動を抑え、「今までありがとうございました。いつでも戻ってきてくださいね」と送り出しています。いずれこの方々が戻ってきて使ってくれるようになったら、フラスコも本物だと自分を説得しつつ・・・。

急ぐからこそ、信用を集める

さて、なんだか愚痴っぽくなってしまいましたが、私はこの「解散」については10万人のプラットフォームを実現して世界を変えるための最短経路だと考えているんです。自分に嘘をつき、人に嘘をついて規模だけを大きくしていっても、どこかで必ず崩壊してしまうという直感があり、それは日に日に大きくなっていきました。フラスコは、必ず未来に繋がっていると心の底から思える仕組みなんです。

自由に至る最短経路はコミュニティを育てること、仕組みを作って、地道に信用を集めて貯めていくことだと思います。それ以外に、「誰でも簡単に」成功できる方法なんてないと思いますし、運よくそれができたとしても「人は変化を好まない」ので、自らその成功を手離してしまうような気がします。信用の器に水が満ちたとき、人は本当の意味で自由になれる。そんな不思議な確信があるんですよね。