長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画フォーラム代表の安田修です。
私は「５年前の自分を救う」という考え方でビジネスを組み立てていますし、提供している人生計画フォーラムも大きく分類すれば「起業支援」というジャンルになるとは思うのですが、あまり「起業支援をやっている人」と言われたくはありません。この業界があまりにも問題が多い、ねずみ講みたいな構造になっていると思うからです。
ネタがないから起業支援で起業する
特殊な技術のない普通のサラリーマンが起業をするときに、長く悩むことになるのが「起業ネタがない」ということです。確実に儲かる商品や、勝てるビジネスモデルを探し続けて、結局そんなものはどこにもないので起業を躊躇しているというのが普通の状態です。とりあえず士業の資格を取ってみて、調査して厳しさを知りまた二の足を踏んで。
で、結局はコーチかコンサルとして「起業支援」という業界を選んで自分と似た人を助けようと起業することになります。起業支援で起業するんですね。もうすでに、この段階で構造としてはねずみ講なんです。だって、自分に起業のノウハウがないからこそ悩んでいたのに、その状態を解決しないまま人の悩みを解決しようとするわけですからね。
成功していない人が成功を教える
確固たるノウハウを持っている人が、他人にそれを教えるならまだわかります。それだって、実際はどれだけ再現性があるかは疑わしいのですが、話の筋としては一応は通っていますよね。しかし、ノウハウがない人が他人にノウハウを教えるという起業支援の業界の枠組自体に、かなりの無理があるんです。
私も資格を認定している立場ではありますが、コーチングという技術も、このことの片棒を担いでいると思います。初めて習ったときにはコーチングは「固有のノウハウがなくても、対話の技術だけでクライアントの悩みが解決できるという魔法のような技術」と感じてしまいますから。これなら過去の自分を救える、というわけです。
教祖化する成功者
では、ノウハウを持っている成功者がやっている起業塾はうまくいっているのかというと、これもかなり危ういです。成功者はこれから始める人から見ればカリスマ、教祖のように見えるものです。それを良いことに「誰でも起業できる、成功できる」と幅広い層に対して集客をして、50万円とかウン100万円という高額の授業料を取り、３ヶ月くらい本に書いてあるような内容の講義と飲み会をやって終わり、あとは頑張ってねという起業塾が多いんです。
下手すると「起業して成功するには、起業して成功するノウハウを高額で売れば良い」ということを教える闇金ウシジマくんみたいな起業塾もあります。そのためにマインドを高めることが大切だ、お金に対するブロックを外せ！みたいな。マインドとかブロックは実際に必要なことでもあるので、見極めがとても難しいところではありますが。
サラリーマンと起業家の間の情報格差
もちろん、中にはまっとうにやっていて成果も出せる確率の高い「本物の」起業塾もあります。しかし、サラリーマンは全く起業について無知なままで一気に学ぼうと思っているので、良いところを選ぶノウハウがないんです。では周囲の評判を聞いて決めれば安全かというと、評判を聞く相手を間違えたら終わりという無限ループに入ります。
起業支援の業界には「ひよこ喰い」という言葉があり、会社を辞めて早く成功したいと焦るサラリーマンの虎の子の退職金をいかに巻き上げるかだけを考え続けている人がたくさんいます。起業して何年か経ち、一通り苦労して食べられるようになった頃にはおかしいなと見抜けるようになりますが、最初は情報格差が大きくて難しいんです。
まともなところほど、「成功者の声」が地味だったり、成功を約束したり返金を保証してくれたりはしないので、ネットで調べて良さそうなところを選ぶという方法ではほぼ確実に失敗します。
騙さずに、売り込まずに
かく言う私も、「５年前の自分を救う」と銘打って起業したい人に役立つ仕組みを提供していますが、明確に自分に課している制約があります。それは「騙さずに、売り込まずに成功する」ということです。一見、安易に成功できるように見える「ダークサイド」はあらゆるところに口を開けていて、これを守ることはとても難しいんです。
そういう意味ではかなりきつい制約なので、実現できる方法は限られています。もっとも有力ではないかと考えているのは、コミュニティを持つことです。コミュニティを持って長く付き合い、価値観を良く知ってもらった上で必要なタイミングで必要な人にサービスを届ける。これなら誰も騙さずに、売り込まずにビジネスが成立します。
というわけで、人生計画フォーラムは誰よりも自分にとって必要な仕組みとして作り始めました。今ではブランチという仕組みをメンバーの方々に提供して、「騙さずに、売り込まずに」成功できる人を増やせるようになりつつあります。それによって、いずれは安心して起業に必要なあらゆることを学べる場も、提供できます。まあまだまだこれから、じっくりとではありますが。それでは、また。
