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起業にまつわる7つの間違ったセオリー

長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。

起業のセオリーについてはずいぶんと勉強をしてきたつもりですが、ふと気づくとセオリーに反したことばかりやっている気がします。では失敗するのかというと、そんな気もしません。むしろセオリーに従うだけで成功することの方が難しいのではないかな、と思うんですよね。以下、7つのセオリーについて考えてみましょう。

1.好きなことを仕事にしろ

本を読んだり起業のセミナーなどに行くと、最初に接する「思想」がこれではないでしょうか。イヤイヤ仕事をしている悩めるサラリーマンの心には「好きを仕事に」というメッセージがよく響くため、キャッチとして使われることが多いのでしょう。しかし私はこれ、一面の真実は含むものの割とはっきりと間違いではないかと思います。

好きなことを仕事にできればその技術を極めることに無限のエネルギーを費やすことができ、一流になる可能性はあります。しかし、これから起業をする人の「好き」が必ずビジネスになるかというと、その可能性はかなり低いと思うのです。他の人よりもはっきりとした強みがあるという意味で、やっていて「楽しい」と感じるくらいに得意なことを仕事にするのが、成功しやすい考え方なのではないでしょうか。

2.単価を上げて、少数に売れ

真剣に稼ごうと思って起業の塾に行くと、そこではこの考え方が王道ということになっています。100万円の売り上げを作ろうと思ったら、1,000円のサービスを1,000人に売るのは大手の戦略でありスモールビジネスでは難しいので、20万円のサービスを5人に売るべきだと。確かに、早く「食える」ようになるためには、この考え方は正しいでしょう。

しかし、視点を長期的に取ったときには、これだけでは逆にしんどいなと感じます。短期的には単価に対するメンタルブロックを無くして高額商品も持っておく必要はありますが、同時に広く薄く、ゆっくりと時間をかけて関係性を温めていくという考え方がむしろスモールビジネスには必要だと考えます。コミュニティですね。

3.サラリーマンをターゲットにするな

これも良く言われます。今でも自称コンサルの人にたまに「アドバイス」されますが、サラリーマンはある意味で「余裕」があり動きが遅いし学びに大きな投資はしないので、経営者かスモールビジネスを営んでいる人、あるいは大企業を対象とせよ、と。財布の大きさが違うので、私もコンサルをしていてこれは正しいだろうなと感じます。

ではサラリーマンの方(これも「ビジネスパーソンと言え」と良く指摘されますが、あえて)を対象にしたビジネスは成り立たないのか。私はそんなことはないと思います。単価を上げて一発勝負で高額商品を売ろうと考えず、長期的な視点でのサービスを提供するなら、むしろそのマーケットにはチャンスが大きいのではないかと感じています。

4.ブログとメルマガで集客のじょうごを作れ

コツコツとブログを書いて、メルマガの読者を増やす。そしてフロントエンドと呼ばれるセミナーなどに来てもらうように時間をかけてじょうごを作る。これは情報発信の基本ですし、私も人に聞かれればこれがセオリーだとお伝えしています。実際に私もやっていますから、これに関しては間違えているとは全く思いません。

ただ、セオリーというのは一つの仮説に過ぎず、これ以外のやり方も無数に存在するというのは事実だろうなと思います。私も次のステップとしては、プラットフォームを持つことで情報発信のレベルを進化させようと考えています。もしかしたら、ブログやメルマガが必要なくなるタイミングが来るかもしれないですね。

5.Facebookでは商売をするな

Facebookは共感を得るためのSNSなので、商売の話には不向きだと良く言われます。しかしこれも、あえてそこでがっつりビジネスをして成功している人もいれば、共感を得るフリをしてしっかりビジネスをしている人もいます。全く使わない人もいます。私はここで、えげつなく人生計画フォーラム300人達成のカウントダウンをしています。

「あれがなければもっと人が増えるのに」と言ってくださる方もいますが、これは「興味がない人とは会いたくない」というメッセージなので、「ランチを奢ります!」と表裏一対となって非常に効果的なんです。細かな話は割愛しますが、今の私のテーマはいかに多くの人に会うか、ではなくて、いかに質の低い人と会わないか、なんです。

6.セミナーで共感を得てクロージングしろ

セミナーでは自分の波乱万丈の過去を語り、共感を得てクロージングするというのが世の一つの主流です。私はこれ、嫌いなのでやりません。波乱万丈の人生は自分には似合わないですし、カリスマとか人間的な魅力を使って、あるいは参加者の危機感を煽って行動を促すようなこと、したくないんです。

これらは圧倒的に多くの人がやっていますし、短期的な成果を追うならやった方が良いのですが、広い意味では騙しているということなんです。長期的な視点で、自分の頭で考えられる人を集めるには、遠回りのようですがこれらの手法は使わない方が良いという考え方をしています。結果として、私は誰もやっていないやり方をしています。

7.ワンメッセージで伝えろ

ワンメッセージで伝わる魅力を求める人もとても多いです。そして、それに対応したサービスも世に溢れています。人生計画フォーラムは、これに真っ向から逆らっています。強いて言えば「選べる人生を手に入れる」なのですが、もっと「これさえやれば成功できる」みたいなわかりやすいコンセプトが欲しいと良く言われます。

しかし、長期的な視点で考え抜いて人生を選ぶという考え方からすれば、ワンメッセージに落とすことこそが矛盾です。ランチを奢って、1時間説明させて貰えれば価値は伝える自信がありますが、ひとことで伝えるのは極めて難しいんです。しかしそこにこそ、勝機があるようにも思うんですよね。今回、難しいですかね。それでは、また。