「学ぶ」「教える」「成功する」。誰もが「信用の器 フラスコ」を持ち、育てて、つながる10万人のコミュニティ・プラットフォーム

信用の器 フラスコ

コンテンツ紹介、起業を目指すサラリーマンのための資産形成(10万字の長すぎる自己紹介45/50)

長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。

この記事は、人生計画フォーラムのコミュニティ・プラットフォーム・システムの開発に関するクラウドファンディングプロジェクトが6日後の7/7(金)までに200万円の目標額を達成するために毎日2,000文字以上、書いています。10年以上資産運用の仕事に携わっていた人間として、資産形成について私は、とてもつまらない考え方をしています。

資産運用の仕事を10年以上

私は、自称お金のプロです。個人としても不動産や株などの様々な投資経験を積んできましたし、日本生命という機関投資家でも資産運用の仕事を10年以上、やっていたからです。正確に言えば融資が長いので投資のプロというわけでもありませんし、社内には私より詳しい人もたくさんいますが、世間一般のレベルではプロで通じると思います。

融資に関してはフロントからバックまで一貫してやってきましたから、世間にはなかなかいないレベルで本当のプロだと思いますし、投資銀行が組み立てた投資商品への取り組み判断をしていたり、投資ファンドに出向したり、証券の審査や不動産の審査をやっていたりして、幅の広さという意味では面白いキャリアを積んでいると思います。

素直に食べていくことを考えるなら、このキャリアを活かした地域金融機関向けのコンサルなんかを選ぶのが手っ取り早かったはずですが、そんなことをするならサラリーマンを続けた方がマシだと考えていたんです。単に同じ仕事を、より弱い立場でやるようになるだけなので、それだと独立をした意味がないと思うんですよね。

信用取引で大ヤケド

個人としても資産運用にすごく興味がありました。新入社員の頃から株を始めましたし、FXや海外の株、投信にオプション取引に到るまで一通りやってみました。正直に言えば若い頃は、資産運用で勝てると思っていんです。なぜなら周りがみんなバカで自分だけが賢いと信じていたからです。まざに若気の至り、恥ずかしい勘違いですね。

その考え方を改めるきっかけとなったのは、ライブドアショックです。さすがにライブドアの株は怪しかったので買っていなかったのですが、新興市場の中で「この会社は本業がしっかりしているから潰れない、大丈夫」と判断した銘柄をいくつか、買っていました。ライブドアショックで株価が下がると、チャンスとばかりに買い増しました。

気がつけば最後は信用取引まで使って、大きなリスクを取っていました。もうそうなると顔面蒼白、仕事は手につきません。賢い自分が割安と判断して買った銘柄が、半分以下の値段に下がっているのだから大幅に割安だ、上がらないわけがない。実際にその会社は潰れることはなく、株価も上昇に転ずるのですが、それは何年も先のことでした。

大借金を背負って不動産投資

何千万円も借金をして、不動産投資もしました。株は大損をしましたが、こちらはまだ結果が出ていません。不動産市場が冷え込んでいるタイミングで買ったので多少は含み益がありますが、結果が出るのは10年後か20年後か、そういう種類の投資です。不動産はギャンブルだと思われていますが、超長期の地道な性質を持つ投資対象です。

サラリーマンのときは信用があって借金ができますから、不動産に投資をしないのはもったいないという感覚があったんですよね。さらには、不動産のリスクが顕在化するのは投資をしてから10年以上あとの確率が高いですが、起業のリスクはその10年間が最大で、互いに補完し合う関係にあると考えているんです。ある意味、安全なんですよ。

不動産も危険、起業も危険。でもその2つを組み合わせると、足し算をしたときよりもリスク量が減ります。これ、ポートフォリオっていうんです。人生の経済的なリスクが最大になるのは中年から老後だと思うので、長期的にみればリスク量はむしろサラリーマンの方が大きいかもしれませんよ。私は守りの観点で、投資も起業もしているんです。

正しい投資はつまらない

投資というと「儲かる話がどこかにある」と考えている人が多いように感じますが、そんなものどこにもないですよ。日本生命という50兆円も資産を持っている機関投資家のところにさえ、そんなおいしい投資対象が持ち込まれることはありませんでした。ぱっとみ良く見えるものも、きちんと分析をすればきっちりと相応のリスクがありました。

お金持ちのところにヘッジファンドなどの儲かる商品が持ち込まれているように見えるのは、彼らがリスクを取れるからです。ハイリスク・ハイリターンですね。ローリスク・ハイリターンの投資対象なんてないんです。まずはそのことを知り、そして自分が市場に勝てるなんていう幻想を捨てることから、正しい資産運用は始まります。

そうすると、結論としてはアセットクラスと銘柄と時間について十分に分散をして、買ったものをじっと持っていましょう(バイアンドネバーセル)というすごくつまらない結論になるんですよ。正しい投資はつまらない、そのことに気づくことが重要なのですが、こんなことを言っても誰も聞いてくれないんですよね。それでは、また。