長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。
この記事は、人生計画フォーラムのコミュニティ・プラットフォーム・システムの開発に関するクラウドファンディングプロジェクトが18日後の7/7(金)までに200万円の目標額を達成するために毎日2,000文字以上、書いています。価値観編は人生計画のコア、長期的な視点についてです。なぜ私には、それを世の中に伝える資格があるのでしょう。
点滴を受けながら人生の短さを想う
小さな頃、と言っても中学生になるくらいまでの私は、身体の弱い子でした。今でも身体が強いとは全く思っていません。ちょっと無理をしたらすぐ疲れ、熱を出したりしますし、普段から人よりも長い睡眠が必要ですから。この弱い身体だからこそ、様々な工夫をして効率的な仕組みを作るという能力が身についたのだと感謝していますが。
小さな頃はそれどころではなく、両親が「この子は20歳まで生きられない」と思うくらいでした。喘息持ちで、しょっちゅう発作を起こしてその都度病院に運ばれて点滴を受け、それが1日3回4回と続きました。点滴は1時間くらいかかりますから、一晩中病院のベッドに寝ている感じです。しかも発作が続くので、眠ることもできません。
そうすると、どうしても「人はいつか死ぬんだな」とか「人生の意味はなんなんだろうな」なんて考えるようになります。また外を走り回る体力がないので家で本を読む時間が長くなり、物事を考えすぎる傾向に拍車がかかります。それでもこの頃の経験は、人生計画という長期的に考え抜く方法を作るための基礎になっていると思います。
超長期融資を担当する
日本生命という会社を選んだのは、都市銀行と比べて「長期的な視点で企業分析ができるから」でした。生命保険の性質から、保険料としてお金をお預かりする長期間になるので、それに対応した運用も長期的になります。そうしないと保険会社にとってリスクが大きくなるからです。これ、ALM(Asset Liability Management)って言います。
なので、どちらかというと資金繰りと資産を中心に短期的な与信をする銀行と、ビジネスや会社本来の強さを分析して長期的な与信をする生保では後者の方が魅力的だったんです。そっちの方がより、本質に近いと当時の私は考えたんですね。実際、20年や30年という超長期の与信をするときは、とても勉強になることが多かったです。
融資の営業、ミドル、審査、新商品など様々な観点から鍛えられていくうちに、長期で物事を考えるのは当たり前という感覚になっていきました。融資部門の人たちは、多かれ少なかれそういう感覚を持っているはずです。つまり、日本生命の中ではこれはさほど特殊なスキルではありません。でも一歩会社の外に出れば、それは特殊能力です。
起業家なのに短期志向?
起業をしてからも、コンサルタントとして会社の社長さんと接したり、起業家のサポートをしたりしているうちに気づいたことがあります。長期のことを考えるのが苦手な人が非常に多いということです。長期といっても10年や20年ということではなく、3年後のことを真剣に考えている社長や起業家がとても少ないんです。
「そんな先のことはわからないし、考えても仕方ない」「今の売上を上げることを考えることで精一杯」「大企業と違ってそんな余裕はない」ということをみなさんおっしゃいます。私に言わせれば、長期的な視点がないと目の前の課題を解決するのがかえって難しいと思います。解決したとしてもモグラ叩き的に次の課題が出てきます。
これは、ビジョンを示して根本的な課題に取り組んでいないからです。たまたま顕在化した課題に対して、大きな方針なく場当たり的に対処するだけ。長期的な理想を持っていないと、向かう方向がわからなくなるはずなんです。余裕がないのはわかりますが、随分と無駄な体力を使っている人が多いんだなあと驚いたんです。
コミュニティをじっくり育てる
そして私が思い至ったのは、人生を改善したい人の力になりたいと思ったら、長期的な視点を世の中に広げることが一番だということです。目の前の課題について一緒に考えて多少良いアイディアに辿り着いても、その本質は全く改善されません。それよりは、目の前の課題をいったん置いてでも、長期的に考え抜くことを先にするべきだと。
そして、私が起業をしてビジネスの売り上げを安定させるためには、コミュニティを持って育てるのが一番良いと考えるのも同じことです。時間がかかる方法ではありますが確実に効果は出ますし、育ったコミュニティは長くキャッシュフローを生み出し続けてくれます。長期的に考えた場合の、最適な方法なんです。
どうやら世の中には意外にも今のこと、目先の売上しか考えられない人が多いようです。それだけに、長期的に考えて「本質」に迫る方法論には価値があるんです。でもその価値を伝えるだけでも時間がかかるので、まずはコミュニティが必要だと思ってできたのが、人生計画フォーラムだというわけです。それでは、また。