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妻へのプレゼンと不動産投資(10万字の長すぎる自己紹介26/50)

長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。

この記事は、人生計画フォーラムのコミュニティ・プラットフォーム・システムの開発に関するクラウドファンディングプロジェクトが25日後の7/7(金)までに200万円の目標額を達成するために毎日2,000文字以上、書いています。投資ファンドから不動産の審査に至るあたりで、妻へのプレゼンと不動産投資をします。今回はちょっとその話を。

妻へのプレゼン、誕生

特定が容易なので時期を少しぼかしますが、私はこの頃の上司とお客さんを見ていて思うところあり、「妻へのプレゼン」をしたら何が起こるだろうかというアイディアに取り憑かれます。仕事ではお客さんや関係部署にプレゼンをしまくって成果を出しているのに、奥さんには何もせずに家庭崩壊しつつある人を見て、違和感を感じたんですね。

一番大切なはずの人に、なぜそんなに雑な対応なんだろうと。せめて、お客さんに対してするくらいのレベルで家でもプレゼンをして、人生の課題を共有化したり一緒に解決に向かったりしても良いのではないか、と。確かに妻に対してアポを取り、資料を使ってきちんとプレゼンテーションをするとなると恥ずかしいのはわかりますが、逆にいうとそれだけがやらない理由なのかなと。どうなるかはわかりませんが、とりあえずやってみようかなと思ったんです。

3回のプレゼン

それから私はトータルで3回、人生の節目で妻へのプレゼンをしています。詳しくはこちらの記事にありますし今度雑誌にも載りますが、1回目は人生について、2回目は不動産投資、そして3回目は起業についてでした。これで「説得した」という感覚ではありませんが、結果として妻には深い理解をして貰い、何かと助けて貰っています。

1回目のプレゼンでは勉強する時間を確保させて貰い、中小企業診断士などの難関資格の取得や起業準備に大いに役立ちましたし、3回目のプレゼンでは起業に向けて本格的に走り出しました。本当に、妻には頭が上がりません。それはともかく、今回はプレゼン2回目の不動産投資についての話です。

不動産への投資

不動産の審査では、投資スキームや契約書の分析もしましたが、何より原資産である不動産現物の価値を評価することが大切です。地方にある物件を評価するときは、可能であれば出かけて行って実物を確認するんです。不動産鑑定士の上司と、一級建築士の上司に観点ややり方を教えて貰いながら、足を使って自分の目で見て回ります。

私は融資についても会社や工場、そして人を見ることを大切にしていましたから、このやり方はしっくりきました。結局、不動産は場所であり、さらには建築の質で妥当な家賃が決まり、キャッシュフローを読むことができるようになります。それに各種リスクを織り込めば、ざっくり価格は決まるんです。立場によって価格は変わりますが。

最強の勉強は自らの体験だと考えたことと、この頃には起業をするかもしれないと思っていたので、会社を辞める前にどうしてもローンを組んで投資をしておきたく、業者さんを通じて自ら不動産投資をしました。もちろん、各種セミナーに出たり本を買ってきて研究したり、たくさんの物件を実査するなど、やれることは全てやってからです。

インサイダー?アウトサイダー?

っとここまで読んで、「機関投資家、それも不動産の審査を専門にしている人間が、自分で不動産なんて買って良いのか」という疑問が浮かんだ方は多いと思います。私もそれは気になっていました。インサイダー規制はどんどん厳しくなっていて、融資部門でも株式投資はほぼ完全にダメでしたから。

結論を言えば「ルール違反ではないが、マナー違反かもね」ということになるでしょうか。不動産の世界にはインサイダーという概念はなくて、それこそ会社が売りに出した資産を買ったとかの利益相反行為がなければ法的には問題ないでしょう。ただ、そのポジションにいるときに普通そんなことするか?と言われると、しないかもです。

また、不動産投資は投資であると同時に「業」であると考えることもできるので、副業禁止に引っかかるのではという懸念もあります。だとすると例えば親族から遺産として承継したアパートはどうなのとかキリがないので、不動産投資は正直黙認、ということが多いのではないでしょうか。ややグレーですが、アウトではないかなと思います。

それでも全ては秘密裏に

とは言え、上司に「借金してアパートを買っても良いですか」と聞けば「やめておけ」と言われるのはわかっていましたし、迷惑をかけるだけなので不動産投資の話は妻以外の誰にも言いませんでした。同僚に言えば嫉妬の対象になりますしね。親に言ったのすら起業をしてからなので、投資後何年か経ってからでしたね、そういえば。

私にとって不動産投資をすることはごく自然な行動であり、むしろリスクヘッジですらあると考えていたのですが、そんな当たり前のことを秘密にしておかなくてはいけないなんて面倒だな、という思いが募ったのは事実です。そもそも副業禁止なんて、今の時代には合ってないよねとも考えることが多くなりました。

会社が社員の一生に責任を取れない今、会社の仕事は一所懸命やって人生のリスクには自分で備え、やりたいことは自分のリスクでやる。それで良いじゃないかと思うのですが、それが許されないんですよね。サラリーマンではやりたいことはやれない。不動産だけではなく、様々な点でその想いは募っていきました。それでは、また。